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保育士さんにありがちな悩み12選!ストレスの原因を解消するには?
目次
「保育士」というのは離職率の高い職業といわれています。
かわいい子どもたちと接し、成長を見守る楽しい仕事のはずが、保育士の仕事を辞めて違う職種に就いてしまう方も多いようです。
どの職業に就いたとしても「悩み」や「ストレス」を感じることはありますが、保育士さんはどのようなことに不安を抱えながら、仕事と向き合っているのでしょうか。
保育士の悩みやストレスは主に、
などが挙げられます。
保育士さんが抱える悩みやストレスについて、具体的にみていきましょう。
保育士の中には子どもと接する際に、どのように向き合い、成長をサポートしていけばよいのかと不安に思うこともあるかもしれません。
十人十色という言葉があるように、子ども一人ひとりには個性があります。
「本当に今の関わり方で間違っていなかったのか」、「正解は違ったのかもしれない」など自問自答しながらも、子どもへの適切な言葉がけを考えながら、悩みを抱えている保育士さんもいるのではないでしょうか。
子どもの接し方については、子育て経験豊富な場合やベテラン保育士さんは、たくさんの「言葉の引き出し」をもっており、すぐに対応できる場合もあります。
しかし、特に経験が浅い保育士さんは、子どもへの関り方に対して悩みを抱えることも多いようです。
園の保育方針に違いはありますが、多くの園がクラス制で、担任と副担任、担任と補助職員ペアとなり、クラス運営を行います。
子どもの保育活動を支えるうえで、保育士同士のチームワークは大切となりますが、中には連携が上手くいかずに、雰囲気が悪くなってしまうことも考えられます。
互いの保育観に違いがある場合は、子どもへの接し方に対してその都度、疑問をもってしまい、「なぜあのような接し方をしたのか」、「正しい接し方が別にあるのではないか」などと言い合いになるケースもあるようです。
また、保育士の役職については、基本的に園長、副園長、主任の3つの役職以外は横並びとなります。
保育士の成果や貢献度合いについては明確に数字で示すような指標をもたないことから、上下関係は「勤務歴の長さ」により構築されることも多いことでしょう。
特に中堅保育士は、主任と新人の真ん中の立場となり、主任からの指示を受ける一方で、新人の教育もしなければならず、どのように相互関係性を築けばよいのかと不安を抱くことも考えられます。
保育園や幼稚園の園長の中には、今まで積み上げてきた自園の保育方針や運営方針を大切にするあまり、職員に対して自分の意見を押し付けてしまうこともあるかもしれません。
保育士さんは園長の発言を重く受け止める一方で、自分の考えとズレが生じた場合には、なかなか言い出すことができずに、ストレスが溜まることもあるようです。
園長が運営や保育活動を全て取り仕切っている園などは、園長の一声で行事がなくなったり、昨日まで行っていた保育活動が変更になったりと、保育士が振り回される場合も考えられます。
その結果、園長に対して不信感が募り、ストレスを抱えてしまう原因となることもあるようです。
子どもの保育活動を行う上で、保育士と保護者が連携し、信頼関係を築くことは大切です。
保育士は日々の子どもの様子について、送迎の際や連絡帳を通して保護者との連絡を取り合います。
しかし、ときには子どもの怪我の対応などでクレームが生じることもあり、親との関係に悩む場合もあるでしょう。
保育士に対して不満があり、些細な注意点をその都度指摘し、大柄な態度をとる保護者もいるかもしれません。
こういった保護者とのトラブルから、保育士さんが離職してしまうケースもあるようです。
長年働いていても給料が安く、生活レベルが上がらないと思い悩む保育士さんが多いようです。
給与が安いことから離職率が高く、他の職種に就くことも考えられます。
また、保育士さんは子どもの登園から降園まで保育活動があり、休憩時間がない施設が多く、気力、体力が続かないという保育士さんも少なくありません。
給与が安い職種ということを知ってはいたものの、実際の仕事量と責任量を目の当たりにすると割に合わないのではないかという気持ちに駆られ、ストレスを抱える場合が考えられます。
一般的な企業は実績に伴ってキャリアアップし、昇給することが考えられますが、保育施設の中には、このようなキャリアアップ制度を導入していない場合もあるようです。
また、キャリアアップしたとしても、手当の額が少なく、仕事が忙しくなるだけで特にメリットを感じていない保育士さんもいるのではないでしょうか。
職種に対する将来性が見いだせずに、「妊娠・出産」を機会に退職する保育士さんもいるので、保育士の待遇改善に向けた取り組みが求められるでしょう。
保育施設の運営形態は、「平日のみ」、「年中無休」などさまざまな形式があり、園によって違いがあります。
多くの園では行事を土日に行うことも多く、休日を返上して保育活動を行う保育士さんもいるようです。
仕事量の多さから、休みを自由に取得できなかったり、好きな日に有休をとれなかったりすることもあるでしょう。
プライベートの時間を削って保育活動を行うことに対して違和感を感じ、ストレスを抱くケースもあるようです。
保育園や幼稚園の中には、園長や保育士同士で意見交換やクラス運営について会議を行う場合もあるでしょう。
会議の内容によっては、職員同士の意見がぶつかるなど感情的になる場面が多いかもしれません。
また、早朝や夜間保育を行っている園などは、会議のために出勤しなければならない場合もあり、保育士としての拘束時間が長くなってしまうことも考えられます。
そういった会議についての不満が蓄積し、ストレスの原因となることもあるでしょう。
保育士さんは子どもの保育活動以外にも、保護者への対応、行事や設定保育の準備などの他に、日案、週案、月案といった文章作成、園児情報の管理などさまざまな仕事があり、業務負担が多い職種です。
施設の中には、事務員を置かずに、保育士さんが職員のシフトや休日の管理を担っている場合もあるようです。
残業や持ち帰りの仕事が多く、プライベートの時間の確保が難しく、離職してしまう保育士さんもいるでしょう。
保育士の仕事内容は多岐に渡りますが、園便りの作成や保育活動に向けた製作準備、掲示板の壁面製作など手間のかかる手作業の仕事が多いことでしょう。
施設の中には、園便りやクラス便りを温かみが伝わるように、手書きにこだわっている施設もあるかもしれません。
温かみのあるお便りを作ることも大切ですが、手作業の仕事が多いことで、業務負担が増えて、体調を崩す保育士さんもいるようです。
仕事量の軽減となるように、パソコンやタブレットで文章の作成などを行い、ICTシステムの機能を活用することも必要ではないでしょうか。
保育士の悩みの一つとして、指導案や保護者に向けたお便りなどの文書を園長や主任などに提出した際に、チェックが厳しいという意見があります。
言葉使いや文章の組み立て方のチェックはたくさん入るものの、レクチャーの時間をなかなかとってもらえない場合もあるようです。
また、連絡帳の書き方についても上からの指示があり、細かな指摘に合わせて文章を作成することに疲れてしまっている保育士さんもいるかもしれません。
保育園や幼稚園では、ICTシステムの導入が進み、パソコンやタブレット、園専用の携帯電話など電子機器を利用している施設も多いことでしょう。
ICTシステムには園児の登園管理や情報管理、職員のシフト表の作成、保護者へのお知らせ配信などさまざまな機能があります。
しかし、保育士さんの中にはICTシステムの機能を使いこなせずに、操作に対して負担に感じている場合もあるかもしれません。
システムについて疑問をもっても、詳しい職員がいないため、自分で仕組みを調べなければならないということもあるようです。
「人間関係」や「労働環境」、「待遇面」など保育士はさまざまな悩みやストレスを抱える中で、どのような改善方法があるのでしょうか。
悩みやストレスを抱えてしまうと不安な感情に押しつぶされ、時間があれば気にしてしまうという保育士の方もいるのではないでしょうか。
多くの方が不安を感じるたびに「悩まないようにしよう」と思いがちですが、まずは、悩みから学べることはないかと考えてみましょう。
「人間関係」で悩んでいる場合はその相手の立場に立ち、「なぜそのような感情になるのか」、「相手にはどのような言葉が必要なのか」などを客観的に捉えてみるとよいかもしれません。
子どもの立場に立ってどのような言葉がけや対応が必要なのかと考えられる保育士さんだからこそ、相手の立場に立って物事を捉え、職員や園長との信頼関係を築きあげられる方も多いはずです。
また、待遇面、労働条件などで悩まれている場合は、他の職種と比較し、保育士としてのメリットなどを書き出して、今一度働き方を見直すことも大切でしょう。
悩んでいる自分を否定するのではなく、肯定し、学びのチャンスとなるように悩みとの向き合い方を変えてみるとよいかもしれません。
日々の保育活動に追われ、体力と気力の限界を感じつつも、いつの間にか日々が過ぎているという保育士さんもいるでしょう。
悩みと向き合う上で、一度立ち止まり、自分の仕事内容を客観的に見て、どのような点で業務の負担を感じているのか整理することも大切です。
残業や持ち帰りの仕事が多い場合も、改めて見直してみましょう。
改めて考えてみると「仕事の手順を変えてスムーズに進むようにしよう」、「この業務は他の職員に任せられる」などさまざまな気づきがあるかもしれません。
効率的に業務を行う方法を考えて、実行していきましょう。
保育士の方の中には、労働時間が長い、残業が多いなど労働条件に不満があり、悩んでいる方もいるかもしれません。
その際は他園のHPや求人票を見て、他園の運営方針などを把握し、今の働き方と比較してみることも大切です。
転職が必ずしも悩みの解決になるとは限りませんが、視野を広げることで、自分がどのような施設に勤めているのか客観的に見ることができるでしょう。
その際にICTシステムの導入など、新たな取り組みを行っている園の情報収集を行い、多様な運営方針があることを知っておくことも大切かもしれません。
ICTシステムの導入によって、保育士への仕事量の負担の軽減につながっている園もあるため、保育業界の中でも注目が高まっています。
また、システムの導入に伴い、サポート体制の整備なども進められているため、これからの保育士としての働き方を考えていきましょう。
ストレスを抱えていても、表情に出さずに仕事をまっとうしようと頑張っている保育士だからこそ、仕事以外の時間に深く悩んでしまうこともあるかもしれません。
悩みとの向き合い方を考えたり、視野を広げて保育業界の情報収集をしてみたりと、さまざまな方法を試して、自分に合った対処方法を見つけることも大切ではないでしょうか。
保育業界は、保育と幼稚園が一体化した認定こども園の移行や増設、ICTシステムの導入による運営方針の変化など、さまざまな環境整備が行われています。
また、施設として保育士の悩み・保育士のストレスを軽減し働きやすく保育の質を高める改善や取り組みも必要でしょう。
保育士バンク!コネクトは保育施設の労務やシフト勤怠管理をサポートするICTシステムです。
保育士が悩まされがちな事務作業やシフト作成の機能が充実していて、業務負担を減らし保育園運営の効率化を実現します。
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