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保育士のストレスの原因は?ICTシステムは保育士のストレス軽減になる?
目次
保育士不足が問題視される中、保育士の離職は後を絶ちません。
また、厚生労働省「保育士等における現状」の資料によると、保育士資格を保有しながら働いていない潜在保育士が約76万人も存在しているといわれています。
なぜ、保育士の離職の対策や潜在保育士の就職・復職が進まないのでしょうか?
大きな原因として考えられるのが、保育士が抱える勤務中の「ストレス」です。
保育士が抱えるストレスには、以下の項目が挙げられます。
などの、さまざまなストレスが要因となり、保育士として働きたいという意欲につながらないことが考えられるでしょう。
実際に主な保育士のストレスの原因について、詳しく見ていきましょう。
保育士がストレスを抱える要因のひとつに、業務の過重負担が挙げられるでしょう。
保育士の仕事は園児を見守ることはもちろんですが、その他に指導案やクラス便りの作成、連絡帳の記入、行事の準備など多岐に渡ります。
また、日常保育の中で使う小物や壁面の飾りつけなど製作する機会も多く、職場から持ち帰る仕事も多いのが現状です。
このような過度な業務が多いことによってストレスを抱えてしまうケースが、少なくありません。
保育士の給与面の不満がストレスとなる場合があります。2018年の厚生労働省統計によると保育士のお給料は、平均月収で23.9万円としていますが、これはあくまでも、公立の保育園も含まれいるものです。
私立の保育施設の場合は平均給与が下回っている園もあり、手取りが12万~13万で給与ようです。
また、補助職員として保育施設でパートで勤務する際に時給が低いケースも考えられます。
子どもの命を預かるという責任がある仕事にもかかわらず、見合わない給与で働くことにストレスを感じる場合もあるでしょう。
出典:政府統計/厚生労働省
0歳から5歳までの子どもを預かる保育施設では、職員と連携して子どもを保育する場面が多く、信頼関係を育むことが大切です。
しかし、お互いの保育観がぶつかることもあり、クラス運営などを行うときに、連携が上手くいかないこともあるようです。
また、保育士は園長、副園長、主任以外は役職というものがない場合もあります。
中堅保育士は、役職のある先輩の対応だけでなく、新人保育士の指導などを行い、その業務量や人間関係に悩むことも多いかもしれません。
保育士が勤務する中のストレスの要因の一つが、保護者とのトラブルです。
時には、理不尽なクレームの対応を迫られることもあり、保護者との関係に悩む保育士が多いようです。
子どもを預かるうえで親との信頼関係を育むことは大切ですが、関係が上手く築けずに、ストレスを感じることもあるでしょう。
保育の経験を積むうえで、「子どもをこのように保育していきたい」「子どもの成長にはこういった指導が必要」など、さまざまな保育観が芽生えることもあるでしょう。
各保育士施設には英語の習得に力を入れている園もあれば、主に運動を取り入れている園もあります。
それぞれの保育士の保育観と勤務している園の保育観のズレが生じる場合に、大きなストレスを感じることも考えられるでしょう。
ICTシステムの導入を積極的に取り入れている保育施設が増加しています。
ICTシステムというのは、電子媒体によって園の情報などを一括管理できるシステムです。
このようなICTシステムの導入によって、保育士のストレスの軽減につながるかもしれません。
ICTシステムを導入することで保育現場にどのような効果があるのかを詳しく見ていきましょう。
保育士の中には、子どもの保育活動の他に、園児の情報管理や事務作業を行わなければならない場合もあるかもしれません。
園児の情報管理の際は、子どもの基本情報以外にも、食事の管理やオムツの着脱など細かい部分まで、保育士と保護者が共有を行うため、記録することが求められます。
こういった情報をICTシステムを導入することにより、記録を残しやすく、一括管理もできるようになります。
職員同士の共有に役立つため、効率的に保育活動を行うことにつながるでしょう。
また、保育料施設によって保育料の違いはありますが、延長保育の際にはその都度、集金している園もあるでしょう。
その中で、保育料の計算なども保育士の業務内容の一つとなる場合があるようです。ICTシステムを導入することによって保育料を簡単に自動計算でき、管理がしやすくなることが考えられるでしょう。
このようにICTを活用することによって、事務作業の負担軽減につながるのではないでしょうか。
子どもを見守る中で、保育士の職員間の連携は欠かせません。勤務体系にシフト制を取り入れている園などでは、送迎の時間や子どもひとりひとりの体調の様子などを伝える必要があります。
その際に口頭の抜け漏れなどがあると、互いの認識の食い違いが生じ、職員間で連携が上手くいかない場合もあるかもしれません。
そういった情報共有をICTシステムの中で明文化することで、職員間の伝達内容がわかりやすく、人間関係が円滑に進むことにもつながるでしょう。
保育士はクラス便りや行事の案内など、保護者に向けてさまざまなお便りを作成することもあるでしょう。どのような内容を記入すればよいのか、確認を行いながら文章を作るので、時間がかかる場合もあります。
ICTシステムを導入することにより、典型的なテンプレートなどを活用すると作業の簡略化につながるでしょう。
保育士には、クラス便りなどの他に、指導案の作成など文書作成を行う機会が多く、残業、又は休日に取り組んでいることもあるかもしれません。
保育士の過度な業務によるストレス対策のためにも、ICTの活用は求められているでしょう。
日々保育活動に向き合っている保育士にとって、人材の不足は切実な問題です。
特に0歳児~2歳児は身の回りのことを援助する場面も多く、保育士が不足している園は、保育士ひとりへの重責が考えられます。
保育活動の中で、ストレスを感じる際に「もう一人保育士がいたら~」を思うこともあるでしょう。
ICTを導入することで事務員の仕事の負担が減った場合に、人材を補うことにつながるかもしれません。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
業務が多く、なかなか思い通りの保育活動ができないと悩んでいる保育士もいるかもしれません。
保育士を続けている中で「子どもをしっかりと見守りたい」、「愛情ある保育活動をしたい」といった気持ちが芽生えるのは当然のことでしょう。
そういった保育士の気持ちを汲むだけでなく、保育の質の向上を支えるうえでも、現在の業務の効率化を行うことは大切です。
ICTシステムの導入により、作業がスムーズに進むことで保育士が子どもと向き合う時間の確保にも役立つでしょう。
保育士のストレス対策は、保育士の人材不足の解消につながります。
保育士がより自分らしく、子どもたちと向き合い、充実した保育活動を行うためにも、ICT導入による業務の効率化は必要なことでしょう。
ICTシステムを導入となると構えてしまう部分もあるかもしれませんが、働く保育士や事務員のストレスや業務改善の一環として考えてみてください。
保育の現場は、未来を担う子どもたちの成長を見守る大切な仕事です。
保育士がよりよい環境の中で働き、定着して「働きたい」という意欲をもてるように、ICTシステムの活用に目を向けてみましょう。
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お送りいたします。
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