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保育士が辞めてしまう保育園の特徴8選!
目次
保育士は主に子どもたちの保育業務を行う職種ですが、
業務内容としては保育計画や事務対応、保護者への対応など多岐に渡ります。
保育士が勤務する中で、働いている保育園を辞めたいと考えることもあるかもしれません。
保育士が辞めるのは本人の問題だけでなく、
保育園の問題や課題が原因となる場合もあるのではないでしょうか。
保育士が辞めてしまう保育園の特徴としては、
などが考えられます。
保育士が辞めてしまう保育園の特徴についてそれぞれ具体的に解説します。
保育士が辞めやすい保育園の特徴のひとつとして、給与が安いことがあげられます。
公立保育園や私立保育園などさまざまな保育園があります。
地域や経験年数によっても保育士の給与は異なるでしょう。
勤務する中で、「昇給がみられない」、「手当が補填されない」など、
給与の状況に対して不満も感じる保育士がいるかもしれません。
厚生労働省では、2019年度に保育士の給与を約月額3千円などの増額を行い、
保育士の処遇の改善を行っていますが、
勤務している保育園の月額の基本の給与が安く、
保育士自身の生活が困難となる場合もあるようです。
月額の給与が手取りで約15万円以下など、仕事量と賃金が釣り合わない状況の中で、
社会保障や将来への不安を感じると、保育園を辞めようと考えてしまこともあるでしょう。
保育士の勤務形態は固定時間勤務、シフト制など保育園によって違いがあり、
休みがなかなか取れない保育園あるようです。
ほとんどの保育園では月曜日から土曜日まで保育活動を行っており、
日曜日が休みとなっています。
ですが、参観日や運動会などの行事が入ると休みがとれない場合もあります。
その際に連続した勤務が続き、保育士の負担が多くなることもあるでしょう。
体調不良で急な休みを取るときも、代わりの保育士を自分で探さなければならないなど、
休みを取りづらい保育園もあります。
日々の業務をこなす中で、「休みがない」、「休みがとりづらい」などの、
保育園の勤務形態は、保育士が辞めててしまうことにつながるでしょう。
保育士は保育業務以外にも、事務作業や清掃、保育計画などさまざまな業務があり、
保育園によっては所定の労働時間よりも、長く働いているケースがあるようです。
厚生労働省では、
法定労働時間は、1日8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはならないと定められています。
保育園によっては、
残業によって法定労働時間を超える場合や休憩時間がない場合など、
勤務形態に対して疑問を感じる保育士も少なくありません。
保育業務は本来の保育時間の他に、延長保育や早朝保育、夜間保育、
親が迎えに来るまでは勤務が続き、サービス残業となる場合もあるようです。
働いている保育園の労働時間が長く、
負担が多い場合は継続して勤務できないと感じる保育士もいるでしょう。
保育士は、業務時間以外の持ち帰りの仕事が多い職種だといわれています。
保育業務を行うための指導案や制作物の作成、
月末の報告書などは業務時間内に終わらずに、
家で行うということが当たり前となっている保育園もあるようです。
施設の設備がアナログのため、
園だよりもパソコンで作らずに手書きで作成している園などもあり、
時間や手間がかかる場合もあります。
持ち帰りの仕事に対しての給与は得られず、
負担に感じて辞めていく保育士もいるでしょう。
仕事量の軽減を目標に掲げている保育園もありますが、
持ち帰る仕事が多い保育園は、保育士が辞めてしまうケースが少なくないようです。
全国的に保育士の人材不足が続く中、多くの保育園では、
「十分な保育業務を行えない」、「保育士ひとりひとりへの負担や責任が重い」など、
人手不足の問題が深刻な影を落としています。
保育士が足りないことは保育業務に影響を及ぼすだけでなく、
勤務の管理不足や保育士のケア不足の要因となるでしょう。
業務の効率化を考えてICT導入を行う園も少ないため、
シフト管理や園児の登園管理なども保育士が行わなければならず、
負担を感じる場合もあるかもしれません。
保育士がひとりでも休むと、
子どもに安全な環境を提供できないという切実な状況の場合もあり、
人手不足は保育園を辞める原因のひとつとなるでしょう。
保育士が働く上で、保育園の職場環境は大切です。同僚や園長との人間関係が悪い場合、
保育業務に対して差支えが生じるだけでなく、
クラス運営や親への対応などの相談ができずに、孤独になるケースもあります。
また、保育現場は園長や副園長、主任という役職に分かれますが、
経験年数や技能、能力によって見えない上下関係ができやすい職種のため、
適切な距離感を考える機会も多いでしょう。
保育園での人間関係が悪い場合に、
保育業務の中で子どもたちに友情の大切さや共に過ごす楽しさを伝える一方、
自分は職場で信頼関係を構築できていない、
というジレンマに陥ることもあるかもしれません。
人間関係が良好であることは、保育士が保育園で働く上で大切な要素だといえるでしょう。
保育園で子どもを預かる上で、保護者との信頼関係の構築は大切な業務のひとつとなっています。
子どもの様子を伝えたり、親からの相談を受けたりと、
コミュニケーションを密にとっている保育士も多いことでしょう。
また、子どもを預かる上で言葉の行き違いや誤解などで、
親とトラブルになる場合もあります。
保育士が対応する中で、なかなか親が納得しない場面も出てくるかもしれません。
その際に園長や副園長に相談してもなかなか取り合ってもらえず、
保育士自身の対処を求められる場合もあるようです。
保護者とのトラブルに対しては保育士任せにせずに、
園全体で対応できるような環境の整備が必要かもしれません。
保育園には、裸足保育を推奨している園や、
英語学習を取り入れている園などさまざまな特色があります。
保育士は園の方針に沿って保育活動を行いますが、
ときには保育士自身が考える保育観との違いがみられ、
保育業務を続けたくないと感じることがあるかもしれません。
保育観はひとそれぞれのため、正解や不正解などはありませんが、
保育士が園の保育観に戸惑いを感じた場合に、
考えのすり合わせができるような環境作りが大切かもしれません。
むやみに園の保育観や方針を強く押しつける保育園は、
保育士にとって負担となることもあるでしょう。
全国的に保育士が不足している中、
保育士が長期で働けるように処遇の改善や環境整備が求められています。
保育士が辞めてしまう特徴がある保育園であると感じたら、
保育士がよりよい環境の中で働くことができるように、
勤務形態の見直しや信頼できる人間関係の構築などに取り組む必要性があるでしょう。
環境整備の点では、ICTシステム導入などを行うことによって、
業務の効率化や保育サービスの充実につながり、
保育士への負担が軽減されることにつながるのではないでしょうか。
保育士が安心して働くことができるように、保育園の環境を整えていきましょう。
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