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保育士にも保護者にも選ばれる保育園の特徴とは?
目次
保育園を経営する上で、保育士や園児の確保への対策は必要不可欠であり、常に意識し工夫したいところでしょう。
保育士や保護者が保育園選びをする際には、保育園のHPや口コミを確認したり、
実際に園を見学するなどの方法で情報収集をする場合が多いようです。
保育士や保護者に選ばれる保育園であるためには、保育園選びの情報収集の際に、どのような印象を与えられるかがポイントです。
好印象な保育園の特徴として、
などが考えられます。
保育士や保護者に選ばれる保育園とは、具体的にどのような保育園なのでしょうか。
保育園の特徴や好印象を持ってもらうための具体策について解説します。
保育士や保護者に選ばれる保育園とは、保育室や園庭に清潔感があったり、整備されているという特徴があるでしょう。
保育室の場合は、壁や棚、窓やトイレなど保育室全体の掃除が行き届いていたり、製作物や製作に使う材料、
文房具やおもちゃなどがきれいに整頓されている状態であれば、清潔感のある印象を与えることができます。
園庭であれば、遊具や花だんなどが破損しておらず、落ち葉やゴミが掃除され、
用具などが倉庫にしまわれている状態を保つように整備するとよさそうです。
反対に、保育室の電気が暗い、物が壊れているのに修理されていない、整理整頓されていないなどの状態の場合、雑然とした印象を与え、
保育士や保護者が「きちんと保育しているの?」と不安感を抱くことにつながるかもしれません。
保育園見学を受け入れる際や、保育園のHPに保育の様子を掲載する場合は、清潔感のある保育室や園庭であるかどうか確認しましょう。
保育士や保護者が情報収集する際、園外の環境が整備されているかどうかもチェックポイントとしてあげられます。
ゴミや危険な物がなく、掃除や整備が行き届いていることはもちろんですが、
交通量が多い道路に面している保育園の場合、保護者にとって毎日の送迎を考えると、
安全面で心配だったり、不便さを感じてしまうかもしれません。
また、保育士にとっては、園外活動の際の園への出入りに関して、安全面が気になることでしょう。
交通量の多い道路に面している保育園の場合は、職員や用務員が園の玄関に立ち、安全を確保したり、
玄関の壁などへの貼り紙等で出入りの際の注意喚起を行うなど、園外の環境への安全対策を徹底することで、
好印象を与えることができるかもしれません。
保育士や保護者から選ばれる保育園の特徴とは、防犯・防災・事故対策が徹底されていることです。
内閣府の「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」によると、
保育環境について以下のように説明されています。
日頃から環境整備を行うことは勿論であるが、危険と思われる個所は、適宜
対策を講じる必要がある。子どもの年齢や発達を踏まえて、保育環境を整備し
安全に遊べるように努める。
出典:教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン/内閣府から抜粋
犯罪や災害、事故は予測できない故に、日頃の対策や点検が重要となります。
大切な子どもを預ける保護者にとっても、いざというときに子どもたち守らなければならない保育士にとっても、
防犯・防災・事故対策が徹底していることは、保育園を選ぶ上で外せない条件といえるでしょう。
内閣府の「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」によると、
防犯対策として、以下のような項目があげられています。
その他にできる防犯対策として、防犯カメラの設置や園内外の定期的な見回りなどもあるでしょう。
また、災害対策としては、
のような対策がされていることが重要です。
その他にも、各保育室に防災バッグを用意したり、防災時のマニュアルを作成し、職員間で共有しておくなどの対策が考えられます。
さらに、事故防止対策としては、以下のような対策ができているか確認しましょう。
これらの安全対策は、子どもの年齢や発達状況、保育園の設備によっても異なり、この限りではありません。
まずは、さまざまなシーンや子どもの行動パターンを踏まえ、保育園内外の安全点検を行ってみましょう。
出典:教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン/内閣府
保育士や保護者が保育園を選ぶ際、職員の表情がどのように見えるかどうかも重要といえます。
職員の表情が明るく笑顔が多い場合、保育士には「職場環境がよい」「風通しがよい職場」などの印象を与えることにつながります。
保護者の場合、保育士が楽しく保育をしている様子を見れば、質のよい保育への期待も高まるでしょう。
反対に、職員の表情が暗い場合、保育士には「業務が多く疲れているのかも…」
「人間関係があまりよくないのかな?」などの印象を与えてしまうかもしれません。
保護者の場合は、暗い雰囲気の中で子どもが毎日楽しく通えるかどうか、不安になってしまうでしょう。
1日の中で、必ずしも常に笑顔でいることは難しいかもしれませんが、
普段から職員が明るい気持ちで保育できるよう、職場環境など見直してみるとよいかもしれません。
保育士や保護者が保育園を選ぶ際には、「保育方針」を重要視する場合も考えられます。
保育士や保護者は、保育園がどのような保育や子どもの姿を指標として日々の保育を行っているのか、
自身が持つ「保育の理想」と保育園の保育方針を比較し、より賛同できる保育方針を掲げている保育園を選ぶでしょう。
保育方針は、保育士にとってはどのような保育が学べるのかの指標になり、保護者にとっては、
子どもがどのような環境で成長することかできるのかの指標となる重要な情報です。
そのため、保育方針をしっかりと確立させた上で、職員全体でしっかりと共有し、理解を深める必要があるでしょう。
保育士や保護者が見学に訪れた際、保育方針について尋ねられたときに答えられるようにしておくとよいかもしれません。
保育士や保護者に選ばれる保育園として、日頃から保育を公開しているという特徴もあるでしょう。
いつでも見学の希望者を受け入れている園は、常に保育の質や園内外の清潔感が保たれていたりと、
保育内容や環境において、管理が行き届いている印象を与えます。
保育の質や清潔感が保たれていない場合は、見学者を迎え入れる際に準備が必要なため、
見学の希望を受けても、なかなか日程を設定することができないかもしれません。
保育を公開は、行事やクラスの子どもたちの状況によっては、難しいときもあるでしょう。
可能な限りいつでも保育を公開できるよう、日頃から意識しながら保育園を運営するとよさそうです。
保育士や保護者に選ばれる保育園を目指す上で、保育業務をICT化するのも好印象を与えられるでしょう。
保育業務をICT化していれば、業務の効率化に積極的に取り組んでいることをアピールできると共に、
業務負担や残業の削減に力を入れている印象を与えることができます。
こういった印象は、「保育に時間を割いている」「新しいことへの抵抗感がなく、時代に合わせて挑戦している」という印象へもつながり、
保育士や保護者にとって好印象となるかもしれません。
保育業務のICT化としては、
などのITツールを導入することで始めることができます。
まずは、ICTについての知識を深め、メリットを理解してから、ICTツール導入の準備を進めていきましょう。
保育士や保護者に選ばれる保育園とは、園のHPが見やすかったり、定期的に更新されているという特徴があるでしょう。
保育園のHPのレイアウトや色合い、掲載されている情報などが見やすかったり、わかりやすいと保育園の魅力が伝わりやすくなります。
また、園のHPが充実しているとこだわりを持って丁寧に保育をしている印象にもつながるでしょう。
さらに、日々の保育の様子が頻繁に更新されていると、更新できる職員がいることが伝わり、
職員が十分に足りている印象を持てるかもしれません。
保育士の就職・転職活動の際にも、保護者が子どもの入園する園を決める際にも、
インターネットでの検索による情報収集は必須といえます。
保育園の魅力がきちんと伝わるように、園のHPを見直してみるとよいかもしれません。
保育園では、子どもの人数に対する保育士の人数の規定である「配置基準」が決まっていますが、
この基準は保育の質を担保するために必要な最低人数の基準です。
そのため、自治体によっては、保育の質を向上させるために、国の配置基準よりも厳しい独自の配置基準を設けている場合もあります。
保育士や保護者に選ばれる保育園の特徴では、保育士の人数が多い点も考えられます。
保育士の人数が多いと、人手が足りているため、保育士の休みが取りやすかったり、一人ひとりの業務負担が少ない印象を与え、
保護者にとっては、目が行き届いた保育への期待が高まるでしょう。
社会全体が保育士不足であることも考えると、保育士の人材確保は容易ではありませんが、
採用に対する課題や対策などを見直しつつ、選ばれる保育園の特徴を取り入れながら、
保育士確保を進められるとよいでしょう。
保育士や保護者が保育園を選ぶ上で、職員の子どもへの接し方も重要といえるでしょう。
子どもと接する際の言葉遣いや子どもの目線に合わせてから話をしているか、子どもの意思を尊重しているかなど、
子どもとのかかわり方については、「保育をする」「保育を受ける」上ではポイントとなります。
乳幼児期に多くの時間を過ごす保育園は、子どもたちにとって安心で楽しく、たくさんの経験をし成長していく場所でしょう。
保育園として運営している以上「職員が子どもに丁寧に接する」ことは当たり前かもしれませんが、
日々忙しく保育をしていると、子どもとのかかわり方について、ゆっくりと振り返る機会も少ないかもしれません。
保育士にも保護者にも選ばれる保育園を目指すためにも、職員の保育や子どもへの接し方を振り返る機会を設けられるとよさそうです。
就職・転職の際や子どもの預け先を探す際など、保育園を選ぶ機会はさまざまありますが、
選ばれる保育園の大きな特徴は「信頼できるかどうか」がポイントとなるでしょう。
保育園にかかわる情報をきちんと公開したり、職員の雰囲気がよい、
安全対策の徹底や保育の質向上に努めている点などは、保育士や保護者にとって信頼できる要素となります。
保育士として職場を決めるときや子どもを自分の手から離し、新しいコミュニティーに預けるときは、
楽しみな気持ちや不安などが入り混じる人生の節目といえます。
そうした場面で「この保育園がいい!」と思ってもらうためにも、
保育士にも保護者にも選ばれる保育園の特徴を参考にしつつ、信頼できる保育園作りを進めていきましょう。
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