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保育のICT化でも楽にならない保育業務はある?

保育のICT化でも楽にならない保育業務はある? Shutterstock.com
近年、保育業界でも「ICT化」という言葉を耳にすることことが多くなりました。ICT化では、業務の効率化ができるというメリットがありますが、保育業務の全てをICT化して楽にすることはできるのでしょうか。保育のICT化でも楽にならない業務とその理由について解説します。

目次

    保育のICT化は全ての保育業務を楽にできる?

    「働き方改革」の施行により、保育業界でも進んでいるICT化

    ICT化では、ICTシステムタブレットパソコンなどの導入により、

    業務の自動化やシステム上でのデータ管理への移行で、業務の効率化削減が期待されています。

    さまざまな園児や保護者との関わりがあり、個人や状況に合った対応が求められる中で、ICT化によって、

    全ての保育業務を楽にすることはできるのでしょうか。

    保育業務の中でも、

    • 保育室の装飾作り・製作準備
    • 保育の環境設定
    • 保育計画の立案
    • 園内のトラブル対応
    • 職員の健康管理

    など、個々の細かい対応、管理が必要な業務に関しては、ICT化で楽にすることが難しいかもしれません。

    それぞれの業務について、なぜICT化で楽にすることが難しいのか、具体的に解説します。

    ICT化で楽にならない保育業務:保育室の装飾・製作準備

    保育室の装飾は、季節や行事に合わせて新しく作るため、定期的に発生する業務でしょう。

    子どもたちが作成した製作物を保育室内に飾ることもあり、製作物によって飾り方を工夫する場合もあります。

    日々の保育で行う製作の準備については、子どもの年齢や発達状況、できることにより異なります。

    例えば、乳児クラスなど、ハサミの扱いに慣れていない年齢の場合、何も手を加えていない画用紙一枚を用紙しても、

    子どもたちはうまく扱うことができず、製作遊びに飽きてしまうかもしれません。

    製作の準備では、子どもたちの年齢や様子に合わせて、子どもが製作に取り組む姿を予想しながら、材料を加工をしておく必要があります。

    このように、保育室の装飾作りや製作の準備は、季節や子どもの姿など、そのときの状況に合わせて工夫を凝らすため、

    ICT化で楽にすることは難しいでしょう。

    紙を切って準備するという点では、カットしたい形をデータで送ると自動でカットしてくれる「カッティングマシーン」などを使えば、

    業務の効率化が実現するかもしれません。

    ICT化で楽にならない保育業務:保育の環境設定

    保育では、子どもがすごしやすく、意欲的に遊びに取り組めるような「環境設定」が必要となりますが、

    毎日同じ環境を設定することが最適であるかは、一概にはいえません。

    子どもの興味は日々移り変わり、できることもどんどん増えていきます。

    そのため、そのときの子どもの興味年齢発達状況に合わせた環境を設定することがポイントとなります。

    保育の環境設定は、保育者が子どもの姿によって微調整するため、ICTシステムによって楽にすることは難しいでしょう。

    ICTシステムを活用する場合、日々の保育の環境設定を写真などで撮影し、ICTシステムなどに記録しておくことで、

    改善点などを見つけやすくなり、効率的に保育の質を向上させることができるかもしれません。

    ICT化で楽にならない保育業務:保育計画の立案

    保育計画は、子どもの豊かな心身の発達のためにも、子どもの実態に合った緻密な立案が重要です。

    個々の子どもやクラスの様子に合わせて保育計画を立案したのち、学年単位や園全体で会議・共有する場合もあるため、

    ICT化によって楽にすることは難しいでしょう。

    ただし、保育計画を手書きで記入している場合は、パソコンで記載項目のフォーマットを作成し、

    パソコンで入力すれば、誤字脱字も修正しやすく、時間短縮になるかもしれませんね。

    ICT化で楽にならない保育業務:園内のトラブル対応

    保育園では、さまざまな園児や保護者がいることもあり、保護者とのトラブル園児同士のトラブルも多いことでしょう。

    また、保育中に園児が怪我をしてしまうなど、園内のトラブルに対応しなければいけない場面も多いかもしれません。

    園内でトラブルが起きた場合、保護者に対して誠意をある姿勢や対応が求められるため、ICT化で楽にすることは難しいでしょう。

    園内トラブルへの対応を全て楽にすることは難しいですが、トラブル対応に関するマニュアルを作成し、

    ICTシステムで職員が共有できるようにしておけば、一貫性とスピード感のある対応ができそうです。

    ICT化で楽にならない保育業務:職員の健康管理

    働く人の心身の健康管理は、保育現場に関わらず、業務の質やモチベーションに影響する欠かせない業務でしょう。

    特に、保育施設の経営者や事務担当職員は、「労働者を雇用した場合、定期的に健康診断を実施する義務」があるため、

    職員の健康管理を計画的に行う必要あります。

    しかし、職員の心の健康状態や体調については、実際に接して把握できることであり、個々の状況によるため、

    ICTシステムで全てを楽にすることは難しいでしょう。

    ただし、健康診断のスケジュールをCTシステムで一括管理したり、定期的なストレスチェックを電子化すれば、

    職員の健康状態の把握がしやすそうです。

    また、ICTシステムによって、有給休暇や残業時間の管理を行えば、働きすぎによって疲弊してしまうことを防げるかもしれません。

    ICTシステムを使い分ければ、楽にならない業務も効率化できる

    ICT化で楽にならない保育業務を紹介しましたが、ICTとアナログな方法を融合させれば、業務を効率化することもできそうです。

    また、上記の業務以外でも、

    ICT化で楽になる業務が多くあります。

    • 園児の登降園管理
    • 職員の勤怠・シフト管理(有給休暇や残業時間なども)
    • 園児や保護者情報の管理
    • 保育料など請求関連の管理
    • お知らせやお便りの配信
    • 写真の管理
    • 手続きや申請関連の管理

    などは、一度システム上で設定してしまえば、自動化ができたり、一括管理ができます。

    目的や課題、用途に合わせてICTシステムを使い分け、楽にならないと思われる保育業務に、

    時間を割くことができる環境を作っていきましょう。

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