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今保育業界で重要視される「ノンコンタクトタイム」とは?実現に向けた補助金制度や休憩との違いについて

今保育業界で重要視される「ノンコンタクトタイム」とは?実現に向けた補助金制度や休憩との違いについて karins/Shutterstock.com
保育士が園児とは接しない時間を意味する「ノンコンタクトタイム」。この時間に保育計画の策定や園行事の準備、保護者対応など多種多様な業務をこなすことが考えられます。ノンコンタクトタイムの充実化を目指すためにICTシステムがなぜ必要なのか、活用するメリットを含めて紹介します。

目次

    ノンコンタクトタイムって何?

    ノンコンタクトタイムとは、保育士や幼稚園教諭の方が、勤務時間内に子どもたちと関わらない時間のことをいいます。休憩とは異なり、業務時間として保育以外の業務を行う時間を指すことがポイントです。

    保育士は保育活動以外にも園児管理や保育記録の作成など「ノンコンタクトタイム」における業務が多いことが考えられます。

    ノンコンタクトタイムにおいて保育士が行う業務は、以下の内容となるでしょう。

    • 連絡帳の記入
    • 保育士日誌の記入
    • 指導案の作成(月案・週案・日案)
    • 園児管理票の記入
    • 園児の保育記録の作成
    • 会議
    • 衛生管理
    • 保護者対応
    • 壁面装飾
    • 行事の準備

    その他にも園によってはおむつ代金や延長保育の料金の計算などの事務作業を、保育士さんが担っている可能性もあるでしょう。

    このようにノンコンタクトタイムで行う作業の中には、保育記録や計画などの記入に時間がかかる場合があり、保育士の業務負担が多いこともあるようです。

    保育士の業務負担軽減に向けて、ノンコンタクトタイムを充実化を目指すためには、どのような対策が必要なのでしょうか。

    保育業界で注目されている「ICTシステムの導入」の観点から考えてみましょう。

    ICTの活用でノンコンタクトタイムの効率化を目指す

    ICTシステムとは園児管理や職員のシフト管理、保護者へのお知らせ機能などさまざまな事務作業を一括で管理できる電子システムです。

    パソコンやタブレット、携帯電話などで活用できるため、利便性が高く、事務作業の効率化に役立ちます。

    保育士の業務負担を軽減し、ノンコンタクトタイムをより充実的な内容となるためにも、このようなICTシステムの導入を検討する必要があるでしょう。

    ICTシステムには、文例集などを利用した指導案や連絡帳作成できるものなど、さまざまな種類があり、園によって活用法に違いがあるかもしれません。

    その他にも保護者に対して、園便りや緊急連絡などを一斉送信できるプログラムが備わっているものもあり、保護者との連携を重視したシステムもあります。

    各保育施設の運営方針や保育方針、保育士の事務内容に違いがあるため、それぞれの園に合ったICTシステムを活用することで、ノンコンタクトタイムにおける業務の効率化を目指していきましょう。

    ICTによるノンコンタクトタイムを充実化するメリット3点

    ICTシステムを導入することで、ノンコンタクトタイムの充実化に向けたメリットとはどのようなものがあげられるのか、見ていきましょう。

    保育士・職員同士で連携が取りやすい

    保育士は、ノンコンタクトタイムの際に園児の登園情報や個人記録などを口頭で確認を行い、職員同士で共有し合うということも多いかもしれません。

    口頭の場合に保育士間でコミュ二ケーションを取りながら、話し合うことができるというメリットもありますが、タブレットやパソコンなどで管理された園児情報を見ながら共有するとより効率的な話し合いがしやすいでしょう。

    また登園情報などは子どもの体調や用事によって変わることもあり、職員同士でメモを渡し、確認することもあるようですが、このような保護者からの情報を一括で共有することができれば、報告の手間が省けることが考えられます。

    簡単に情報共有ができるため、職員同士の報告・連絡・確認がしやすいというメリットがあるでしょう。

    保育環境の改善に取り組みやすい

    ノンコンタクトタイムでは、子どもたちの体調や状況、保護者対応や保育士が気になったことなどのメモを取り、会議や保育活動の引継ぎの際に職員同士で共有することが考えられます。

    また、指導案や保育記録の共有を行い、どのような保育活動を行うべきか話し合うことも多いでしょう。

    しかし、なかなか指導案や保育記録の作成などに追われ、ノンコンタクトタイムで保育環境の改善に向けて取り組む時間がもてないという場合もあるかもしれません。

    ICTシステムを活用し、業務の効率化を実現できれば、保育環境の改善に向けて取り組む時間が増えることでしょう。

    残業時間が減りやすい

    子どもたちの保育活動を行うだけでなく、事務作業や行事の企画運営など多種多様な業務が多い保育士。

    ノンコンタクトタイムにおいてさまざまな業務に追われ、残業時間も長くなる場合も考えられます。

    結婚・出産を機に辞める方は「残業を考えると育児と保育士の仕事の両立ができない」という理由で職場を離れるケースもあるでしょう。

    保育士は残業時間が長い職種というイメージを払拭するためにも、ICTシステムを導入し、効率的に作業を進め、勤務環境の改善につなげていけるよいですね。

    ノンコンタクトタイムの確保に向けた補助金は?

    ノンコンタクトタイムの導入は厚生労働省が主導となって推進していて、各保育施設に向けて補助金制度も設けています。

    具体的には、ノンコンタクトタイムの確保のための人員確保やICTシステムの導入に使える下記の補助金を設けています。

    1. 保育所等整備交付金
    2. 保育体制強化事業
    3. 保育所等におけるICT化推進等事業

    ICT化推進などにまつわる補助金の対象や目的については以下の記事で詳しく解説しています。

    また、保育士バンク!コネクトでは、保育ICTで使える補助金・助成金の申請事例・流れを詳しく紹介した資料を配布しています。無料でダウンロードできるのでぜひご覧ください。

    補助金・助成金ガイドはこちら

    ICTシステム導入でノンコンタクトタイムの質を上げる

    ノンコンタクトタイムは、子どもたちに質の良い保育が提供できるように、保育活動の準備や職員同士の情報共有などを重視した内容となることが大切でしょう。

    しかし、保育士さんが手作業で行うことが多い業務に追われると、なかなかノンコンタクトタイムの充実化を実現できないという場合もあるようです。

    保育施設の中には、園便りや連絡帳を手書きで行い、温かみのあるものを作成したいという園もあるかもしれません。

    このような場合は、利便性を必要とする業務はICTシステムに移行し、保育方針に沿った活動は残していくなどして、自園に合ったICTシステムの検討をお勧めいたします。

    良質なノンコンタクトタイムを目指し、保育士一人ひとりが仕事にやりがいをもち、向上心をもった保育活動を行うためにも、職場環境の改善に向けて取り組んでいきましょう。

    保育士バンク!コネクトは、保育施設向けの業務効率化ICTシステムです。シフト作成や児童票といった事務作業をデジタルで簡素化できるので、業務負担を軽減することが可能です。

    ノンコンタクトタイムの実現に向けた補助金の導入など厚生労働省の後押しもある今、ぜひ職員の負担権限に向けてご検討ください。

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