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保育士が仕事のモチベーションを上げる方法5選!やりがいを感じる瞬間
目次
保育士は保育活動以外にも保護者対応や連絡帳、保育計画の作成、行事の企画・運営、衛生管理など多種多様な仕事をこなします。
保育活動中は子どもたちのお世話をしながら安全を見守り、給食の配膳から清掃まですべて担当し、休憩時間がとれないという保育士さんも多いかもしれません。
中にはこのような多忙な仕事に大変さを感じてストレスや悩みを抱えるケースもあるようです。
「仕事を続けたい!でも辛い…]
保育士として頑張るためにはどのようにモチベーションを保てばよいのでしょうか。
まずは保育士が「仕事に就いてよかった!」と感じる瞬間を知り、やりがいについて考えてみましょう。
「『先生大好き』といつも笑いかけてくれる」「笑い方がかわいい」など、子どもたちの笑顔を見たときにやりがいを感じる保育士さんは多いようです。
子どもたちは泣いたり、笑ったり表情がコロコロ変わることも多く、その無邪気な様子に癒されることもあるでしょう。
「少しずつ話せるようになった」「ハイハイからつかまり立ちができるようになった」など子どもの成長を感じるとうれしくなりますよね。
保護者の方とよろこびを分かちあい、ともに成長を見守る楽しさは保育士さんだからこそ感じられるものでしょう。
子どもといっしょに練習を積み重ねて披露する行事に「運動会」や「生活発表会」などが挙げられます。日頃の練習の成果を出し切って一生懸命発表する子どもの姿に感動する保育士さんもいるでしょう。
また、行事の準備や設営で残業が続くこともありますが、行事を終えたときは「子どもたちと頑張ってよかった」という達成感も味わえそうですね。
保育士さんは日々、「対応が適切だったか」「ケアできていたか」など子どもとの関わりに自問自答を繰り返すことも多いでしょう。
そんな中で、保護者の方が「先生が担任でうれしい」「いつもサポートしてくれてありがとうございます」といった言葉をもらったときには、この仕事を選択してよかったという想いになりますよね。
保育には正解がないといわれますが、保護者の方から子どもを安心して預けられるという気持ちを告げられると、仕事へのやりがいを感じられるでしょう。
保育士の仕事にやりがいを感じる瞬間は人それぞれですが、ときには辛くて仕事にやる気が出ないときもあるでしょう。子どもたちのケアを行うことも重要な仕事ですが、保育士自身が心身ともに疲弊してしまうこともあるようです。
「仕事量が多くて常に業務に追われている」
「ペアの担任と保育観が合わず、人間関係に悩みを抱えている」
「いつも笑顔を保たなければならないのが辛い」
など、悩みを抱いた際には仕事へのモチベーションを高めることも大切になります。やる気を出す方法を知って明日からの業務に活かしていきましょう。
まず、保育士という仕事の大変さについて考えてみましょう。先述の通り保育士はたくさんの仕事をこなす必要があります。
保育活動中は子どもたちの出欠確認や体調管理、遊びの指導などさまざまな業務を同時に行わなければならない場面も多いでしょう。
また、予測不可能な子どもたちの行動を見守りながら、ケガのないように環境を整えることも重要な仕事です。
常に「命を預かる」という責任重大な緊張感の中で業務を行っているでしょう。
このような仕事に真摯に向き合っていることに誇りを持ち、まずは「自分を褒めてあげる」という行為がモチベーションを高めることにつながりそうです。
仕事が終わった後も保育活動や業務内容を振り返り、「もっとこうすればよかった」「あのときは違う対応をとるべきだった」と反省する方もいるかもしれません。
もちろん、その日一日を振り返ることは大切ですが、自宅に帰ってからもずっと仕事と向き合っていれば、いつのまにか疲労が蓄積してしまうものです。
仕事へのオン・オフを切り替えて前向きな気持ちで明日を迎えられるように意識するとよいかもしれません。
また、新人保育士さんは経験が浅い分、勉強しなければならないことも多いでしょう。その際は、きちんと時間を決めて仕事と向き合い、休息をとることも必要です。
入浴したり、友人と話したりと自分自身がリラックスできる方法も考えられるとよいですね。
保育士さんの中には疲れがたまり、仕事の楽しみ方がわからなくなってしまった…というケースもあるでしょう。その際は、まずは「仕事をしてよかった点」を思い出してみましょう。同時に、自分が成長したことも考えてみるとよいですね。
保育士さんは子どもたちの様子を連絡帳や保育記録などに記録することは多くても、自分が業務の中で積み重ねた経験を振り返る場は少ないかもしれません。
保育士としてのスキルは上がっているものの、その内容を数値化することはできず、自分自身の「保育士としての適性」に自信がもてない方もいるでしょう。
ネガティブな気持ちを抱くときこそ、まずは「目の前の仕事を楽しむ気持ちを持つ」ということが大切になります。
といった子どもとの出来事や自分の成長を振り返ったうえで、「明日も楽しい一日にする」という気持ちを抱いて仕事に臨んでいきましょう。
保育士として仕事をこなすうえで人間関係に悩む方は多いようです。
園長先生や先輩保育士、同僚、保護者などさまざまな人と良好な人間関係を築ければよいのですが、「意見があわない」「保育観に違いがある」「言葉遣いが気になる」などネガティブな感情を抱くこともありますよね。
人間関係が円滑に進まない状況の中で仕事をしているとモチベーションを保つのが難しいでしょう。
その際は、以下のようにシンプルに考えてみましょう。
「子どもに個性があるようにみんなそれぞれ自分の考え方をもって生活している。だからこそ、考え方に違いがあることが当たり前」
このような気持ちを持ってすごしていれば、上手くいかない人間関係を受け入れることができるかもしれません。
苦手な人やあまりにも考え方が違う人がいた場合は、一定の距離をとることも必要です。客観的にその人を捉え、悪い部分ばかり見てしまうのではなく、よい部分に目を向けると歩み寄る点が見つけられるかもしれません。
ただ、園の中心人物である園長先生の方針や保育観に違いを感じた場合は、その考え方にいつまでも納得ができないこともあるでしょう。その際は、思い切って仕事へのモチベーションを上げられる園に転職を考えてみるのもひとつの方法です。
保育士としてどのようにキャリアを積み重ねたいのかを考えて、行動してみましょう。
保育士の仕事が大変と感じる理由のひとつに保育以外の「事務作業の多さ」が挙げられます。
事務員がいない園では保育士が職員のシフト作成や保育料計算を行っている場合もあるでしょう。
また、職員一人ひとりの労働時間や残業管理ができていない園で働いていた場合、労働環境が改善されないことに不満を抱く方もいるかもしれません。
そういった労務管理や事務作業の効率化を図るために注目されているシステムが「ICTシステム」になります。
パソコンやタブレットを利用して情報を一括管理でき、職員の労務管理はもちろん、子どもの情報管理、保護者へのお知らせ機能なども備わっていることから、業務の効率化に役立ちそうです。
国も保育施設へのICTシステムの導入を推進しており、導入した結果、保育士の業務負担の軽減に役立ったことを「保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書」にて示しています。
これまでの園のやり方を変えることが難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、職員が保育士としてのやりがいを持って仕事に取り組むことができるよう、ICTシステムの導入を検討し、業務内容の見直すことも大切ですね。
出典:保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書」/厚生労働省
共働き世帯が増加する今、保育施設の需要はさらに高まることが予想されます。
保育士は子どもたちの乳幼児期を見守る役割を担い、社会にとってかけがえのない存在でしょう。
そういった存在であることを胸に仕事へのモチベーションを維持しつつ、経験を積み重ねていくことが大切になります。
また、保育士を雇用する園側も健全な職場環境を作り上げるために業務内容の見直しやICTシステムの導入を検討することも重要です。
保育士という仕事にやりがいを持って業務に取り組めるよう、支えていきましょう。
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