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分業化できる保育業務5選!保育士の負担軽減を推進
目次
分業化とは、仕事の業務を分けて作業することを指します。業務を分担することで効率的に進み、生産性の向上に役立つものもあるでしょう。
一人で複数の工程を行ったほうがよいケースもありますが、役割を分ければ業務負担の軽減につながる可能性があります。
仕事量が多いといわれる保育士業務も分業化することでスムーズに進む内容もあるかもしれません。一人ひとりの業務負担が分散され、残業時間の短縮につながりそうです。
保育業務の中で分業化が必要な内容を考え、保育士が働きやすい職場を作り上げていきましょう。
保育士の主な仕事は子どもたちの生活全般をサポートすることです。衣服の着脱や食事の援助、午睡の見守りなどさまざまな業務をこなします。
低年齢の子どもたちのお世話をする場合は、複数で担当することも多く、役割分担を行い、活動をスムーズに進めることが大切です。
まず保育活動業務を全て書き出し、時系列ごとに誰が何を担当するべきか明確にしていきましょう。
「気づいた人が率先して行う」といったあいまいな状態のままでは、業務量に偏りが出て人間関係がギクシャクしてしまうこともあるでしょう。業務バランスを考慮して役割分担を行うことが大切です。
次にそれぞれがTODOリストを作成し、自身の業務確認を行い、先を見通した行動を心がけましょう。
修正が必要な部分は再度話し合って、スムーズな進め方を模索しながら業務の効率化を目指せるとよいですね。
保育士の人材不足が深刻化する中で積極的に採用活動に取り組む園もあるかもしれません。
園長先生が担当するケースが多いようですが、園の見回りや会議などで多忙な場合もあるでしょう。
現場の様子に詳しい主任やリーダーなどが採用担当の役割を担うことで、求める人材の明確化につながりそうです。
求職者のケアや対応なども任せれば、現場の保育士さんだからこそ気づく細やかな気配りを期待できるかもしれません。
採用対応を分業化して現場に必要な人材の補充に取り組んでいきましょう。
保育現場において清潔な環境を作り上げ、感染症対策に取り組むことが重要な仕事になります。
しかし、消毒や清掃作業に追われ、負担に感じる保育士さんもいるかもしれません。
そういった専門の職員を雇用することもひとつの手段ですが、経費がかかるため、人材の補充に消極的な園もあるでしょう。
職員の勤務体制を見直し、誰が担当できるか分業化を考えてみるとよいかもしれません。
特に昼食は配膳の準備や子どもの食事のサポートなどがあり、忙しい時間帯です。多忙なことから、衛生面のケアまで手が回らないこともあるでしょう。
子どもたちが安心・安全にすごすことができるよう、職員配置の見直して衛生管理体制を整備することも大切ですね。
保育士は書き物が多い仕事です。連絡帳や園だより、指導案(月案・週案・日案)や保育記録などさまざまな書類を作成します。
保育士同士で相談する機会を設け、書類作成で分業化できるものはないか、話し合ってみましょう。
しかし、子どもたちの様子にあわせて計画を立てる指導案の作成はクラス担任が担当するため、分業化が難しいかもしれません。ただ、中には業務時間内に終わらず、自宅に持ち帰って作成する保育士さんもいるため、作業工程の見直しを図る必要がありそうです。
指導案の作成になぜ時間がかかるのか、問題点を洗い出して文例やテンプレートを使用することはできないか考えてみましょう。
また、手書きだと時間がかかるため、パソコンやタブレットの利用を検討することも大切です。システムの中に保育方針に沿ったねらいや保育内容の文例集をまとめておけば、保育士同士で園の理念を共有することもできるでしょう。
事務員がいない場合に職員の労務管理を保育士さんや園長先生が行っている場合もあるかもしれません。
その他にもおやつやおむつ代の計算作業、シフト調整などさまざまな仕事を保育活動の合間に取り組む方もいるようです。
特に経験を積み重ねた保育士さんは園の実情を理解していることから、頼まれやすい業務かもしれません。
労務管理に負担を感じる方もいるため、まずはどのような業務が生じているのかを把握して分業化できる内容を見極めていきましょう。
また、労務管理にどのくらい時間がかかっているのか計測することも必要です。データを取って整理すれば、業務の効率化を図るために必要な内容を精査できるでしょう。
業務の分業化を行う目的は保育士さん一人ひとりの業務量負担の軽減、業務の効率化です。特に労務管理については、職員の出勤や勤務・残業時間の確認など行わなければならない作業がたくさんあるでしょう。その作業を一括管理できるシステムの導入を検討することも必要です。
そこで近年注目されているのが「ICTシステム」です。
保育士の労務管理に特化していることから、複雑なシフト作成や有給休暇の取得内容までしっかり管理できます。
システムを導入することで自治体からの労務監査にも対応でき、健全な職場環境を作り上げるためにも役立つでしょう。子どもの登降園の管理機能や保護者へのお知らせ機能も備わっていることから、ICTシステムに任せれば業務の軽減に役立ちそうです。
国が策定した最大100万円の補助金制度の活用も可能なため、ICTシステムの導入について考えてみましょう。
保育施設によって職員配置や業務内容には違いがあることでしょう。そのため、各施設の実状にあわせた業務の分業化を行うことが大切になります。
分業化に取り組む際は、職員の役割分担の見直しだけでなく、ICTシステムの活用についても検討してみましょう。
子どもたち一人ひとりへの対応は分業化することは難しく、心に寄り添ったサポートが必要になります。保育士さんが子どもたちのケアに集中できるよう、他の作業で分業化できることを洗い出し、塾考を重ね、効率的な業務運営を目指していきましょう。
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