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喫食(きっしょく)とは?喫食率の計算式や保育園で喫食率を上げる工夫

喫食(きっしょく)とは?喫食率の計算式や保育園で喫食率を上げる工夫 Tom Wang/Shutterstock.com
「喫食」という言葉を医療や保育現場などで聞いたことがある方もいるでしょう。さまざまな場面で活用されますが、実際にはどのような意味があるのでしょうか。「喫食」と「摂食」の意味の違いや喫食率の計算方法、保育園を例として喫食率を上げる工夫なども含めて紹介します。

目次

    喫食の意味

    喫食とは、「食事をすること」または、「満足して楽しく食事をとること」を指します。

    医療施設や介護施設などで「食事の『喫食』者は、○○さん」です。「野菜の『喫食』歴は特にありませんでした。」など、さまざまな場面で使われることが多いようです。

    また、観光施設では「昼食の『喫食』状況」、保育施設では「園児の朝食『喫食』率」など、食事の様子や食事の摂取量などを伝える際も用いられることがあります。

    喫食と摂食の違い

    「喫食」という言葉に対して、「接食」という言葉を使うこともあるでしょう。

    言葉の捉え方についてはさまざまな説がありますが、以下を一例として紹介します。

    • 「喫食」→満足して楽しく食事をとること
    • 「摂食」→生物が体内に食べ物を入れること

    喫食は人に対して使われ、摂食は人以外の動物などを飼育する際に利用することが多いようです。

    また、人に対して「喫食障害」、「摂食障害」という言葉用いることもあります。

    「喫食障害」の場合は、何らかの原因で食事を美味しく食べることができなくなってしまうことをいい、「摂食障害」はストレスや悩みなどでメンタルが弱まった際に、食べ物を摂取できないケースや極端に食べ過ぎてしまうことなどを表すようです。

    喫食率と計算方法

    喫食率とは、「食事の利用数」、または「食事全体の摂取量」を意味する場合があります。

    観光施設や保育施設などで使われますが、それぞれの計算方法について見ていきましょう。

    例①食事の利用数として計算する場合

    喫食率(%)=食数÷宿泊者(出勤者)×100

    観光施設や社員食堂などでは、喫食率を食事の利用率として計算することが多いようです。

    ホテルや旅館などでは利用率を把握することで、朝食の質の向上に役立てているケースもあるでしょう。

    例②食事量として計算する場合

    残食量(g)/提供量(g)×100=残食率(%)

    100-残食率(%)=喫食率(%)

    学校や保育施設などは、提供された給食から残った食物を除いたものの比率を「給食の喫食率」として算出することが多いようです。

    子どもの健全な育成を支えるためにも「残食率」を下げ、「喫食率」を上げるための方法を模索している園も少なくありません。

    保育園の喫食率を上げる工夫

    保育園を例として、喫食率を上げるための工夫を紹介しましょう。

    園児の喫食率を把握する

    「給食を提供しても、残飯がたくさん出てしまう」、「子どもたちの好き嫌いが多く、野菜をあまり食べてくれない」など食事に関して悩む保育園もあるでしょう。

    まずは、園児の喫食率を計算し、子どもたちの食事量を把握してみましょう。

    ときには、メニューによって喫食率に違いがあることも考えられます。

    子どもたちが楽しく食事をするためにも、喫食率を計算し、人気メニューの把握、調理法の見直しなどを検討してみましょう。

    ICTシステムを活用する

    喫食率を数値化してデータに残す際は、ICTシステムを活用するとよいでしょう。

    ICTシステムとは、園児の情報や職員の勤務状況などを一括管理できるシステムで、保育業界で導入する園も増加しています。

    タブレットやパソコンを活用するため、喫食率もデータ化、集計作業の簡略化に役立ちます。

    職員と情報を共有する際も、スマートフォンなどに簡単に送ることができるため、園児の食育に取り組む際も活用しやすいでしょう。

    食育に取り組む

    喫食率を上げる方法のひとつとして「食育」に取り組むことは大切です。

    食育とは、子どもたちが食に関する教育を受け、正しい知識や望ましい食習慣を身につけることを指します。

    園児の健康な身体づくりを目指すためにも、保育園で食に対して興味・関心を抱く機会を積極的に作っていきましょう。

    食べものの大切さを伝える

    子どもたちが普段何気なく食べている「野菜」や「乳製品」などがどのように作られ、提供されているのか、絵本やイラストなどを通して伝えるとよいかもしれません。

    また、手遊びや指人形などを使って遊びながら食育にふれることができるように、工夫してみましょう。

    年長児向けには、食べものに関するクイズを用意すると盛り上がりそうです。

    園内の壁面を飾る際に旬の食べものや豆知識などを掲示すると、園児が食に興味をもつきっかけとなるかもしれません。

    保育活動に「食育」を取り入れる

    子どもたちは保育園でゲームや製作などさまざまな遊びを楽しむことが多いでしょう。

    その際に、食育を題材にした遊びも取り入れて、子どもたちが食に触れ合う機会を増やすとよいかもしれません。

    また、保育年間計画表と共に食育計画も作成し、行事食を中心に、旬の食べ物などを紹介するとよさそうです。

    年齢に合わせた導入方法などを考え、子どもたちが楽しく知識を得られるように工夫していきましょう。

    出典:保育所における食事の提供ガイドライン/厚生労働省

    喫食の意味を把握して健康な身体作りに役立てよう

    適切な食事の提供を行うために「喫食率」の把握に取り組む施設や企業は多いかもしれません。

    子どもの命を預かるという責任のある保育施設では、園児の健康な身体づくりを目指して、食育に力を入れている園もあるようです。

    その際にICTシステムなどを活用することで、喫食率をデータ化し、集計作業も簡単に行うことができるでしょう。

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