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保育士ができる在宅勤務とは?書類作成・レポート・教材準備など

保育士ができる在宅勤務とは?書類作成・レポート・教材準備など aijiro/Shutterstock.com
休園などの理由から保育士が在宅勤務をする場合は、どのような業務があるのでしょうか。書類作成や教材準備、オンライン研修などさまざまな業務を行うことで、保育士のスキルアップにもつながるかもしれません。在宅勤務の内容や業務を管理する際の注意点などを紹介します。

目次

    保育士の在宅勤務は可能?

    近年、出社せずに自宅で仕事をする「在宅勤務」を推進する企業が増加しています。

    主に子どもの保育活動を中心に仕事をこなす保育士さんも、園の休園などで止む終えずに在宅勤務するケースもあるでしょう。

    その場合に、どのような業務を任せるべきなのかと迷う経営者の方もいるかもしれません。

    オンラインを活用して書類作成やレポート提出、保育活動に向けての教材の準備、ピアノの練習など在宅勤務で可能な業務があるようです。

    まずは、保育士さんの在宅勤務の内容について詳しく見ていきましょう。

    保育士の在宅勤務の内容

    主な保育士の在宅勤務の内容について紹介します。

    教材の準備や製作物の作成

    保育士さんは、教材を手作りしたり、行事の製作物を作ったりすることも多いかもしれません。

    在宅勤務では、以下の内容を参考にして作成するとよいでしょう。

    • 手作りおもちゃ(コマや布おもちゃなど)
    • 教材(パネル・エプロンシアター、手遊び人形、ペープサートなど)
    • 季節別壁面製作
    • 各行事の製作物(ハロウィン:子どもたちの仮装グッズなど)
    • 製作活動の準備

    製作活動の準備では、各年齢に合わせて「紙コップに紐をつけておく」、「紙を切り抜いておく」など細かな作業を行うことが考えられます。

    在宅勤務中に事前に作っておくと、保育活動がスムーズに進むことにつながるでしょう。

    書類作成

    保育士は書き物が多い職種のため、以下のような内容を在宅勤務中に行うとよいかもしれません。

    • 保育計画(年間、月案、週案、日案)
    • 食育年間計画
    • 園やクラスだよりの作成

    保育や教育の指標である保育所保育指針や、幼稚園教育要領など読み直し、保育計画を作成すると、改めて保育について深く考えることができるでしょう。

    短期計画の月案や週案、日案などは実際の子どもたちの様子を見てから記入することも多いため、予想される様子を考えたうえで仮案として、作成しておくとよさそうです。

    レポート作成

    保育士としてのスキルアップに役立つ課題を出し、レポートの提出を業務化する保育園もあるかもしれません。

    課題については、以下のような内容を参考にするとよいでしょう。

    • 食育(食べ物の大切さ・好き嫌いをなくす方法など)
    • 事故防止(安全の配慮や保育現場のヒヤリハットなど)
    • 各年齢の遊びの指導(遊びのアイデア・音楽を楽しむ方法など)
    • 保護者への配慮方法(信頼関係の構築・コミュ二ケーションの取り方など)

    職員がどのような考えをもっているのか、改めて知るきっかけになることから、レポートの提出を業務内容に加えるとよいかもしれません。

    実技の練習

    保育士は子どもたちの前で歌やピアノ、手遊びなどを行うことも多いでしょう。

    以下のような内容の実技を練習すると、スキルアップにつながりそうです。

    • ピアノや楽器(カスタネット・トライアングル)の練習
    • 歌の練習(手話の歌など)
    • 導入練習(パネル・エプロンシアター、手遊び人形、ペープサート、手遊びなど)

    導入練習は、子どもたちがさまざまな遊びに対して、興味や関心を育むためにも大切なものです。

    遊びに対してワクワクするような導入方法を在宅中に考え、練習しておくと普段の保育活動に役立つでしょう。

    子どもや保護者への対応

    休園中などで子どもや保護者へ以下の対応を在宅勤務中に行うことも考えられます。

    • 園に関するお知らせ
    • 子どもの様子の確認

    ただし、個人情報の持ち帰りは個人情報漏えいの観点から、セキュリティ対策を強化したり、持ち帰りを禁止している園もあるため、注意事項を共有する必要があるでしょう。

    オンライン研修・会議

    在宅勤務中に職員同士でスキルアップを図ったり、交流を深めたりするためにオンラインで研修や会議をするとよいでしょう。

    在宅勤務中は、職員同士がコミュニケーション不足になり、孤独を感じる保育士さんも多いかもしれません。

    意識的にオンライン上でやり取りを増やし、不安がある場合は相談できる体制などを作って、職員の精神的なケアもしっかり行いましょう。

    保護者や子どもへの配信

    パソコンを通じて、子どもたちに手遊びをしたり、保護者に向けて挨拶したりと動画配信を考えている園もあるようです。

    在宅勤務中に配信に向けて、動画制作を任される保育士さんもいるでしょう。

    子どもたちが休園中なども楽しくすごすことができるように、HPでの配信などに積極的に取り組み、家庭と連携することも大切な仕事のひとつかもしれません。

     

    保育士の在宅勤務を管理する際の注意点

    保育士の在宅勤務を管理するために気をつけることを紹介します。

    園児の個人情報は持ち帰らない

    保育業務は園児や保護者の個人情報を扱うことが多いため、情報漏洩を防止することが大切です。

    在宅勤務の場合は、個人情報は持ち帰らずにできる業務を中心に仕事をするとよいでしょう。

    また総務省では、テレワークセキュリティガイドラインの資料を用意し、経営者が実施すべき対策なども記載しています。

    このような資料を参考にして、安心・安全に業務を行うことができるように配慮していきましょう。

    業務の流れ・連絡方法の明確化

    保育士さんの中には、慣れない在宅勤務に対して不安を抱く方もいるかもしれません。

    あらかじめ、一日の業務の流れや連絡手段についてきちんと説明を行い、安心して仕事ができるように環境を整備することは大切でしょう。

    また、パソコンなどの設定が上手くいかずに、業務がスムーズに進まない場合もあるかもしれません。

    あらかじめ、PC設定などに詳しい職員や外部に相談できる窓口があるかなどの確認を行い、トラブルがあった場合も対処できるように準備しておくとよさそうです。

    業務遂行状況の管理

    在宅勤務での業務の遂行状況を管理することは重要です。

    始業・終業の勤怠はもちろん、各職員の業務内容をきちんと把握するために定期的に報告できるようなツールを用意しておくとよいかもしれません。

    また、在学勤務中に作成した製作物などを写真に撮り、職員同士で共有しておくと保育活動を行う際に、役立つでしょう。

    業務遂行状況の管理する中で、連携が上手くとれるように配慮することも大切かもしれません。

    出典:テレワークセキュリティガイドライン/総務省

    保育士の在宅勤務に備えよう

    保育士の業務は、書類作成や教材の準備など在宅勤務で行うことができる仕事も多いようです。

    在宅勤務中のトラブルが起きた場合に対処できるように、あらかじめPC設定や管理体制、ソフトやツールの取扱い方法などを確認しておくとよいでしょう。

    個人情報漏洩などにも充分に気をつけたうえで、作業が効率的に進むように配慮するとよいかもしれません。

    保育士の在宅勤務は緊急時に行うことも考えられるため、業務の切り替えがスムーズに行われるように、準備しておきましょう。

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