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保育士もスキルアップが必要!保育士のスキルアップに役立つ知識や資格14選!
目次
日々の保育活動を通して、「子どもへの適切な接し方を学びたい」、「保育に活かすことのできる音楽や英語のスキルを磨きたい」、「保護者の育児相談に対応したい」などさまざまな思いを抱き、スキルアップを目指したいと考える保育士さんもいるでしょう。
また、働いている園によっては英語や運動に力を入れているなどさまざまな特色がある場合もあり、保育以外の専門的な知識や技能を必要とする場面もあるかもしれません。
自分の興味のある分野や必要とする技能を考え、保育士としてスキルアップすることは、活躍の幅が広がったり、業務効率化や保育の質の向上に繋がったりと、保育活動に役立つでしょう。
保育士がスキルアップすることのメリットとしては、
などが挙げられます。
新人の頃は仕事に慣れることで精一杯という保育士さんが多いかもしれませんが、徐々に仕事をこなせるようになると、日々の保育活動や業務の向上に向けて、「ステップアップしたい」という想いを抱く方もいるのではないでしょう。
保育士に求められるスキルとはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
保育士は子どもの保育活動はもちろん、保護者との信頼関係を築き、指導案や壁面製作、行事の企画などさまざまな分野の仕事をこなすスペシャリストでもあります。
近年では、ICTシステム(PCやタブレットで園児管理や保護者との情報共有などを行う機能)を導入している保育施設も増加しており、PCスキルなど一見保育に関係ないと思いがちな資格でも、取得することで業務に役立つ場合もあるようです。
自分の仕事内容を見つめ直しながら、どのような資格や技能を取得するべきなのかを考えてみましょう。
保育士に求められるスキルについて具体的に「資格」、「知識」、「研修」の3つの観点から見ていきましょう。
絵本専門士は民間資格であり、子どもの読書活動の推進に向けて、絵本に関する高度な知識や技術、感性を備えた絵本の専門家のことをいいます。
保育士は保育活動の朝や帰りの時間、製作などの導入の際に、絵本を読むことも多いでしょう。
子どもの心に響くような読み聞かせの技術や子どもの発達段階に応じた絵本選びを学ぶことができ、保育活動の役に立つ資格です。
絵本専門士は、「独立行政法人 国立青少年教育振興機構」が運営している養成講座(講座を受講するには、選考の通過が必須)を受講し、必要な資質や能力を満たしたと評価された場合に、資格を取得することができます。
折紙講師は民間資格であり、伝承折り紙や創作折り紙のあらゆる技法を習得し、折り紙の素晴らしさを伝える資格です。
保育士さんは保育園や幼稚園の製作活動の中で、折り紙を取り入れることも多いでしょう。
動物や植物など多くの種類の折り紙の折り方をマスターし、保育活動に役立てることができるようです。
「おりがみ4か国語テキスト100」に掲載している全ての作品を作成し、折紙講師認定申請書を同封し、日本折紙協会に送ります。
審査を経て合格した場合に「講師認定通知書」が届き、資格取得となります。
脳育・手遊び歌インストラクターは民間資格であり、手遊びを通して脳を育むことを目的とした資格です。
保育士さんは日常的な保育活動の中で、幅広い年齢に向けてさまざまな種類の手遊びを行うことが多いでしょう。
脳育・手遊び歌インストラクターを取得することで、脳の働きに向けて手遊びがどのような意味があるのかを知ることができ、普段の保育に役立てることができるかもしれません。
脳育・手遊び歌インストラクターは一般社団法人家庭教育普及協会認定資格であり、3時間の講座を受講することで取得することが可能です。
1日(3時間)で取得することが可能なことから、忙しい保育士さんにとっても参加しやすいでしょう。
運動保育士とは、身体を動かすことで子どもの脳を活性化を図ることを目的とした「保育」と「運動」のプロフェッショナルです。
保育士さんは、子どもの健全な育成のためにさまざまな場面で運動活動を促すことが多いでしょう。
社会や環境が変化の中で、子どもたちが外で遊ぶ場所も機会も減っており、運動の楽しさや身体を動かす喜びを伝えるためにも、「運動保育士」としての知識は保育士にとって必要なスキルかもしれません。
運動保育士は民間資格であり、「運動保育士会」の全国で開催されるカリキュラムの修了をもって取得することができます。
『運動遊び実践コース』と『子育て脳機能コース』があり、それぞれが初級・中級・上級の3段階に分かれており、選択が可能となっています。
児童英語インストラクターとは、幼児から小学生を対象とした英語指導ができる資格です。
小学校において英語授業の必修化となった現在、英語教育を取り入れる保育施設も増加していることでしょう。
保育士さんが児童英語インストラクターの資格取得するにあたって、英語を学べるだけでなく、実践的に子どもに英語を指導するトレーニングにもなるようです。
資格があることで英会話教室などで働くこともできるため、仕事の幅が広がるかもしれません。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
児童英語インストラクター資格は民間資格であり、日本能力開発推進協会 (JADP)指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了し、試験を受けて合格した方が取得できます。
カリキュラムは通信教育により、自宅学習が可能で、仕事の合間を活用して資格取得を目指すことができるようです。
リトミック指導者とは、リズム遊びやダンス、歌などを通して音楽の楽しみを子どもに伝える資格です。
保育士さんは活動の中で、子どもと一緒に音楽とふれ合う場面も多いことでしょう。
リトミック指導者として保育園や幼稚園で活躍している保育士さんもいるようですが、自宅で教室を開く方もおり、働く場が広がるのではないでしょうか。
リトミック指導者は民間資格であり、「リトミック研修センター」において教員養成校などでカリキュラムを修了する必要があります。
資格の種類は、「初級指導資格」「中級指導資格」「上級指導資格」「ディプロマB資格」「ディプロマA資格」があり、通学が中心となっています。
チャイルドマインダーとは、少人数保育のスペシャリストとして、家庭的な保育サービスを行う専門家です。
保育園や幼稚園では大人数の保育を行うことが多いものですが、チャイルドマインダーを取得し、家庭的な保育を中心に、企業内保育や自宅で開業する保育士さんもいるようです。
チャイルドマインダーは民間資格であり、通学や通信で養成講座を受講し、カリキュラム修了、試験に合格することで取得が可能です。
検定試験は、それぞれの認定団体によって行われ、合格率や試験内容、時間などは異なるため確認が必要でしょう。
保育カウンセラーとは、保育の経験や知識を持った専門家である保育士が、「カウンセリングマインド」や「心理学の知識」をもち、子どもだけでなく、職場や保護者との信頼関係を築き上げるうえで役立つ資格です。
保育士は育児相談を受ける機会も多く、子どもや保護者を取り巻く社会状況を理解し、一人ひとりに寄り添った対応を求められることもあるでしょう。
保育カウンセラーの資格取得にあたって、子育て家庭のよき理解者、援助者として活躍することができるのではないでしょうか。
保育カウセラーは、全国私立保育園連盟保育園による養成講座を受講し、カリキュラムを修了し、審査・認定を受ける必要があります。
受講資格は保育園、または社会福祉、教育系現場での職員経験年数が3年以上が必須となり、カリキュラムにおいては宿泊研修の参加が必要となるため、あらかじめ仕事との兼ね合いを考え、スケジュールを把握する必要があります。
また、資格取得後は5年おきの更新制のため、更新の際は受講、申請が必要です。
PCスキル資格には、多くの種類があります。
保育士業界で活用できるPCスキルとしては、一般的なWordやExcelなどのMicrosoft Office製品の利用スキルの「MOS資格」や、「Word文書処理技能検定」が挙げられるでしょう。
保育士は、指導案作成や年間行事表、お便り作成などさまざまなな場面でパソコンを使用する機会が多いのではないでしょうか。
その際に「MOS資格」や「Word文書処理技能検定」があることで、文章の作成が速くなったり、表を簡単に作成できたりと、業務の効率化に役立つかもしれません。
また、近年はICTシステムの導入を行う保育施設が増加しています。
PCスキルを取得することで情報処理能力も養われ、このようなシステムの対応もしやすいでしょう。
PCスキル資格である「MOS資格」は、受験資格は特になく、取得する方法が2つあります。
一つ目はMOS公式サイト申込をして受験する方法で、全国一斉試験として、毎月1~2回実施されています。
二つ目は自宅や職場の近くの試験会場で受験し、会場ごとに設定された期間に沿って申し込みを行います。
試験合格後、資格を取得できます。
また、「Word文書処理技能検定」の場合は、1級、2級、3級に分かれており、受験資格は特にありません。
全国主要都市で開催されるため、会場で試験を受けて、合格後に資格を取得できます。
乳幼児の保育活動を行ううえで、子どもとのコミュ二ケーションをとることは大切です。
保育士さんが積極的に子どもと関わることで、信頼関係ができ、子ども自身も安心して保育活動に参加することにつながるでしょう。
しかし、子どもと接する中で「どのような言葉がけが必要なのか」、「子どもとの関わり方は間違っていなかったか」など迷いながら保育を行っている方もいるかもしれません。
経験を重ねるごとにコミュ二ケーション能力が養われる場合もありますが、さらにスキルアップを目指すことも大切でしょう。
会話力を高める書籍を読んだり、心理的な人のつながりを学ぶことができるセミナーに参加したりと、自分に合ったスキルアップの方法を考えるとよいかもしれません。
視野を広げてコミュ二ケーション能力を高め、職場の保育士や保護者との関係を良好にすることにも役立てていきましょう。
保育士さんは子どもたちの前で、手遊びをしたり、ピアノを弾いたりと実践的な保育活動を行うことが多いでしょう。
保育学生時代には練習時間があったものの、仕事が始まると練習する時間がなく、いつも同じ歌や曲を弾いて、なかなか新しいものに取り組めないと考えている保育士さんもいるかもしれません。
現在は保育の実践書としてさまざまな書籍が販売されていたり、インターネットで保育関連の手遊びや歌などを知ることができたりと、情報収集はしやすい環境です。
情報を収集してもなかなか練習時間がない場合は、一日10分だけ練習をするなど、無理のない範囲で進め、実践的な技能を磨きながら保育活動に取り入れていきましょう。
保育士としての仕事を行う中で、「人の話を聞く」ということは多いかもしれません。
子どもたちや保護者と接するときも、まずは相手の会話をよく聞くことから始まり、「どのような声かけが適切なのか」と戸惑うこともあるのではないでしょうか。
カウンセラーという言葉を聞くと心理的な専門知識を要するのではないかと、技術を身に着けることに対して不安に感じる方もいるかもしれませんが、保育士として人との向き合い方に迷ったときに役立つ知識となるでしょう。
カウンセラー技術の書籍はコミックや小説なども販売されているため、読みやすいものから手に取り、学んでいくことでスキルアップにつながるかもしれません。
保育士の仕事を始めると、指導案やお便り作成などさまざまな文書作成の業務量に驚いてしまう方もいるでしょう。
園児管理のデータ化や自園のホームページにブログを載せるなど、保育活動の中で、頻繁にパソコンやタブレットを扱う保育施設も増えています。
キーボードを見ずにタイピングできる(タッチタイピング)の習得やWord(ワード)とExcel(エクセル)などを使いこなせるようにしておくと、業務が効率的に進むことでしょう。
インターネットなどではPCスキルを磨くための無料のソフトや動画なども配信されているため、活用するとよいかもしれません。
ITリテラシーという言葉に対して、聞きなれない保育士さんもいるかもしません。
ITリテラシーとは、通信・ネットワーク・セキュリティなどのITにひもつく要素を使いこなす能力のことをいいます。
近年の保育業界では、パソコンやタブレット、携帯電話などにICTシステムの導入し、園児管理や保護者へのお知らせ機能、職員のシフト作成などを行うことで保育士の仕事の負担の軽減や、業務の効率化を目指しています。
このようなICTシステムを導入する保育施設が増えている中で、ITリテラシーに関する知識を身につけることは大切です。
ICTシステムを使いこなすことで、業務がスムーズに進み、子どもと接する時間が増え、保育の質の向上にも役立つでしょう。
ITに関する本を読んだり、セミナーに参加したりとスキルアップに向けて取り組んでいきましょう。
厚生労働省では、全国の都道府県で「保育士等キャリアアップ研修」を実施しており、保育士としての専門性の強化や待遇向上を目的とした研修を行っています。
経験年数などの条件を満たすことで、正社員に限らず、保育施設で働いている全職員が受講可能となっています。
研修の内容は、
などが挙げられ、実際の保育活動に役立つ研修となっています。
研修を修了したすべての保育士が対象になるわけではありませんが、手当が支給(5000円~40000円)され、保育士の処遇改善の取り組みでもあります。
研修は他の保育士との交流の場であり、さまざまな保育観とふれ合う機会にもなるのではないでしょうか。
興味のある方は各都道府県の実施日時や条件について、確認するとよいでしょう。
出典:保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について/厚生労働省
保育士のスキルアップについて、「資格」、「知識」、「研修」などさまざまな観点から解説しました。
保育士のスキルアップに役立つ資格は多くの種類がありますし、コミュニケーション能力や手遊びやピアノなどの実践的な技能の向上だけでなく、業務効率化に向けてIT関連の知識や技術を高めることも重要です。
IT関連の技能を身に着けることによって、仕事の効率的に進めることで自分自身の業務負担の軽減にもつながるでしょう。
保育士は業務量や責任量が多い職種といわれており、スキルアップの時間がなかなか取れない場合もあるかもしれません。
しかし、スキルアップを図ることで保育の質の向上や業務の効率化となり、仕事がよりスムーズに進むことも考えられます。
また、施設側は保育士自身が保育士としてのスキルアップの意欲を高められるように、独自の保育研修制度やICTシステムの導入などに取り組むことも大切ではないでしょうか。
特にICTシステムを導入は、園児管理や保護者への対応をシステム化することで、業務の効率化だけでなく、保育士の仕事量の軽減にも役立ちます。
保育士自らが成長できる社会にするために、「スキルアップ」を後押しするような取り組みを雇用側も考えていきましょう。
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