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保育現場で実践!「5S」活動の意味や進め方をわかりやすく解説

保育現場で実践!「5S」活動の意味や進め方をわかりやすく解説 LIGHTFIELD STUDIOS/stock.adobe.com
「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(習慣化」を掲げる5S活動。保育現場に取り入れることで職場環境の改善や業務の効率化に役立つでしょう。5S活動の意味や目的、進め方を詳しく紹介します。子どもたちの安全・安心な園生活を守るために必要な方法としても参考にしてみてくださいね。

目次

    5S活動とは?

    5S活動とは、職場の環境改善に向けて掲げるスローガンのひとつです。

    製造や医療現場などさまざまな現場で取り入れられており、以下の5つの事項の頭文字をとったものです。

    • 整理

    必要な物と不要な物を分けて不要な物を処分します。職場には必要な物以外は置かないように心がけましょう。

    • 整頓

    物の配置を決めていきましょう。必要な物をすぐに取り出せるように工夫できるとよいですね。探す無駄を省くためにも整頓することが大切です。

    • 清掃

    汚れやゴミを取り除き、職場の設備や環境をきれいに磨き上げましょう。清掃時に設備の点検を行い、安全な環境を守ることも重要です。

    • 清潔

    整理や整頓、清掃をしたうえで清潔な職場環境を保つようにしましょう。

    • しつけ(習慣化)

    決められたルールを守り、習慣化しましょう。

    5S活動は職場環境を整えるうえで重要な取り組みとして、多くの企業で活用されています。特に多くの人数が働く職場では環境を整備することでミスを減らし、業務効率のアップを図るための有効な手段といわれています。

    保育現場において、5S活動を取り入れる目的やメリットについて詳しく見ていきましょう。

    保育現場に5S活動に取り入れる目的・メリット

    保育現場で5Sを取り入れる目的は以下の通りです。

    • 整理整頓の大切さを知り、業務の効率化を目指す
    • 常に清潔な状態を保ち、業務に臨む
    • 清潔な環境を作り上げることを習慣化する
    • 5Sに取り組む保育士の姿を子どもたちに見せて「整理整頓」や「環境を清潔に保つ大切さ」を感じ取ってもらう

    保育現場では子どもたちの安心・安全な園生活を支えるためには、衛生管理に取り組むことが重要です。5Sは子どもの環境を守るうえでも有効な手段と言えるでしょう。

    また、整理整頓を習慣化しておけば、備品や資料を探し出す時間も省けるだけでなく、業務負担の無駄の削減に役立ち、保育に集中できる時間も増えるかもしれません。

    業務が効率的に進めれば「残業時間の削減につながる」「余分な業務への手間がかからなくなる」といったメリットがあるでしょう。

    上手に5S活動を取り入れて保育士さんが働きやすい職場を作り上げられるとよいですね。

    保育現場で実践できる5S活動の進め方

    保育現場で実践しやすい5S活動の進め方の一例を紹介します。

    ステップ①「整理」必要な物・不要な物を選別する

    まず、ゴミ袋や分別用の段ボールなどを渡し、必要な物と不要な物を選別していきましょう。

    選別ポイントはこちら。

    • 壊れている物
    • 1年以上使っていない物
    • もらったけれど使用していない物
    • 用途がわかっていない物
    • デジタル化できる物

    保育施設ではたくさんの書類を保管している場合も多いのではないでしょうか。

    この5S活動を機械にデジタル化できる物を選別してデータ化することも必要でしょう。

    また、生活発表会で使っていた古い衣装や使用していない壁面の飾りなど「いつか使うかも…」と考えている物は期限を決めて保管し、使用しなかった場合は捨てるとよいかもしれません。

    ステップ②「整頓」業務の効率化を目指し、無駄をなくす

    続いて、使いやすさを考えて必要な物の配置を決めていきましょう。

    物の配置を決めておけば、日々その場所に戻すだけで自然ときれいな環境を保つことができます。

    特に保育現場では、製作活動で使用する材料が多いもの。

    自然物やビニール袋、ビーズや画用紙の切れ端など素材ごとに管理して、使いたいときにさっと取り出せるように整理しておくとよさそうです。

    また、園の実情に合わせてルールを決めたうえで職員同士が共有する書類、個人で管理するべき資料などをファイリングしたりパソコンのフォルダにまとめたりしましょう。

    ステップ③「清掃」掃除や点検を通して事故・ヒヤリハットを防止する

    整理整頓が済んだら清掃作業に取りかかります。役割分担を行い、掃除を進めていきましょう。

    その際に設備の点検や危険物のチェックなどを行うことも大切ですね。

    園庭や園内の死角になる場所なども入念にチェックして、子どもたちが安全に過ごせるような環境を作り上げていきましょう。

    ステップ④「清潔」きれいな環境を保つ

    整理・整頓・清掃の3ステップを維持して清潔な環境を保つことが必要です。

    日常的に整理・整頓・清掃の時間を決めて取り組むとよいかもしれません。

    意識することで自然と不要な物を持つことを避け、物を所定の場所に戻すようになるでしょう。その後、清掃を行えば業務が効率的に進められていることに気づきやすくなります。

    ステップ⑤「しつけ(習慣化」ルールを徹底して守る

    現場で決めた5Sに関する決定事項を徹底して守ることで清潔な環境を保ち、業務の効率化がしやすくなるでしょう。

    5S活動は取り組みを習慣化することが大切になります。もしルール通りに進められなかった場合は、なぜできなかったのか原因を考え、ルールの見直しを行うなど解決策を見いだしていきましょう。

    5S活動におけるICTシステムの導入

    5S活動は不要な物をなくし、無駄を省いて保育に集中できる時間を確保するうえで有効な手段と言えそうです。

    特に保育現場では保育計画や指導案、日案といった多くの書類があるため、資料をまとめるのも時間がかかることが予想されます。

    また、保育士さんのシフト表や労働時間の管理表など紙ベースで職員管理を行う園もあるでしょう。その場合は資料を置くスペースを確保したり、たくさんのファイルを使ってファイリングしたりと手間がかかりそうですね。

    そのため、ICTシステムなど労務管理に特化したシステムを導入すれば、職員管理についても効率的に進めることができるでしょう。

    ICTシステムを導入するとシフトはもちろん、残業時間や有給取得率など各職員の働き方を一覧で確認することが可能になります。

    導入時には国からの補助金制度も策定されており、最大100万円の補助金の活用も可能なようです。

    働きやすい環境を作り上げるためにもICTシステムの導入についても検討してみましょう。

     

    保育現場で5S活動を取り入れてみよう

    5S活動は幅広い分野の現場で活用されているので、保育現場で取り入れることで職場環境の改善・効率化が期待できます。

    ICTシステムの導入もふまえて5S活動の活用を考え、よりよい職場環境を作り上げていきましょう。

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