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保育園経営者が考えておきたい業務効率化による経費削減!
目次
なかなか保育園運営の経費削減ができずに悩んでいる経営者の方もいるかもしれません。
厚生労働省の「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果」によると、保育園の経営費の中で人件費が75.1%と多くの割合を占めており、人件費がかさむことで経営が困難になっている保育園があることも考えられます。
このような人件費の削減に向けて取り組むべきことの一つとして、「業務の効率化」が挙げられます。
保育士の人件費の内訳として考えられるのは、給与や交通費などがありますが、その中で「残業代」の支払いもまた、経費が増える理由のひとつでしょう。
保育士の仕事は子どもの保育活動だけでなく、子どもの活動記録や指導案の書類作成、遊びの準備や行事の企画など、多岐に渡ります。
所定の労働時間の中で業務が終わらず、残業になるケースが多いのが現状です。
その結果残業代がかかり、経費が増えることが考えられます。
保育士の業務負担を軽減するために業務の効率化を行うことで、経費削減にも繋がっていくことでしょう。
出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果/厚生労働省
保育園の経費削減に向けて業務効率化を目指すうえで、経費コストの把握は欠かせません。
どのような支出があるのか、詳細を確認することが大切です。
主に保育園の経費は、
などが考えられます。
保育園経営においては、支出の多くが人件費で占められていることが予想されますが、その他にも保育活動の中で使用する紙コップや画用紙など、さまざまな消耗品の費用の支出もあるでしょう。
無駄を省くためにも現状の経費を確認し、削減に向けて取り組みましょう。
保育園運営の経費の現状を把握したうえで、具体的にどのような「業務効率化」の取り組みが削減へとつながるのでしょうか。
職員間で子どもの情報の共有について、手書きのメモを渡したり、言葉のやり取りを通して行ったりしている園もあるのではないでしょうか。
登園可否、体調管理など子どもひとりひとりの情報は多いものです。
共有を手作業や伝達することに時間がかかり、保育士の業務負担につながり、離職となるケースもあるかもしれません。
このような子どもの情報の共有をICTシステムなどの活用により、効率化することで保育士の負担の軽減となり、採用コストを抑えることにもつながるでしょう。
保育士の中には、書類作成に時間がかかったり、クラス運営が上手く進まなかったりと得意分野に違いがあることでしょう。
保育士の得意分野を把握し、仕事を振り分けることで業務がスムーズに進み、残業時間の軽減となる場合もあるかもしれません。
保育士自身もまた、得意分野である作業を任されたことで、仕事が効率的に進み、子どもと向き合う時間が増えて保育の質の向上につながるでしょう。
保育士は担任制のため、担任と副担任、または担任と補助保育士でクラス運営を行うことが多いでしょう。
担任となると、子どもの保育活動を見守るだけでなく、指導案の作成や遊びの準備、子どもの情報を把握するなど保育士ひとりに対して過度の業務負担がかかることも考えられます。
このような業務負担が続かないように、複数担任制にするなどして業務効率化に目を向けることは大切です。
仕事内容の振り分けだけでなく、仕事の責任量を複数で分かち合うことで保育士ひとりひとりの精神的な負担の軽減にもつながるでしょう。
その結果、人材の定着化につながり、採用コストや教育コストの削減にも役立つのではないでしょうか。
保育園の経費削減に向けた業務効率化について解説しましたが、特にICTシステム導入での業務効率化に注目が高まっています。
厚生労働省「保育関係予算の概要」の資料によると、保育施設へのICT導入に向けた補助金を助成するなどして、保育士の環境整備に役立てています。
実際にICTシステムを導入することにより、どのような経費が削減されるのでしょうか。
保育士の仕事内容には、書類作成が多いものです。
園児管理、指導案の作成、保育日誌など幅広い分野の書類管理が必要となります。
事務員がいない園などでは、職員のシフト作成を保育士が行っている場合もあるようです。
このような事務作業をICTを活用することで、業務が効率的に進みます。
その結果保育士の業務負担の軽減し、残業代が減ることにつながるでしょう。
また、保育士募集にかける求人広告費や求人サイトなどへの掲載費用などに目を向けることは経費削減において大切です。
保育士の離職が続くと、広告費がかさみ、経営を圧迫する場合もあるでしょう。
ICT導入によって保育士ひとりひとりが働きやすくなることで、人材の定着化につながり、このような採用コストの削減できるのではないでしょうか。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
保育園ではお便りを作成したり、資料を配ったり、日常的に「紙」を使うことが多いでしょう。
ICT導入によって情報をひとつの媒体で共有することが可能となり、ペーパーレス化によって「消耗品費」の削減につながります。
また、保育園の中には保護者との情報共有の際に、電話でやり取りする場合も多いかもしれません。
ICTシステムを導入すると「お知らせ機能」などがあり、必要な情報を保護者に一斉送信することも可能となります。
通信費の削減につながるだけでなく、保育士の業務負担を減らすことにも役立つでしょう。
出典:保育関係予算の概要/厚生労働省
運営や経営をする上では経費は必要ですが、無駄な経費も生まれてしまうのは事実です。
少しの工夫や投資で保育士の仕事も事務作業も効率化し生産性を向上させることができます。
業務効率化を行い生産性が高まることで、保育士の負担も経費も減らすことができる可能性が大いにあるのです。
保育園経営者は経費削減と業務効率化のバランスを考えて、保育士の業務負担を減らすうえで必要なものは何か、今一度考え、ICTシステムの導入の必要性を考えてみましょう。
ICTシステムを利用し、あらゆる事務作業を効率的し業務効率化を行うことで、保育士の負担が軽減され、人材の定着化に役立つことでしょう。
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