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ICT化推進補助金とは?保育業務支援システムの導入で最大100万円

ICT化推進補助金とは?保育業務支援システムの導入で最大100万円 Dragon Images/Shutterstock.com
ICTシステムを導入する際に活用できる「ICT化推進補助金」。1施設あたり、最大100万円が補助されるため、経費の抑制が期待できます。保育士が働きやすい環境を作りあげるためにも、ICT化推進補助金制度の詳細を把握し、ICTシステムの導入を検討してみましょう。

目次

    ICT化推進補助金とは

    ICT化推進補助金とは、保育士の業務負担の軽減を図るために、保育施設のICT化を推進する際に必要な費用を一部補助するものです。

    ICTシステムを導入する際は、購入費、リース料、工事費、保守料などがかかりますが、ICT化推進補助金を活用することで、経費を抑えることが可能となります。

    現状、保育士の仕事は、保育活動の他に年間計画や指導案、連絡帳の記録、園だよりなど書きものが多いものです。そのため、労働時間内に仕事が終わらずに、「過重な仕事量」、「職場環境の整備」などマイナスなイメージもあることから、職場環境の改善が求められていました。

    ICT化は、このような事務作業の簡略化が期待できることから、業務量の削減の実現に有効な手段といえるでしょう。

    人手不足が懸念される中で、ICTシステムを活用することで保育士が働きやすくなり、担い手が増えることも期待できます。ICT化推進補助金などの制度の詳細を把握し、自園での導入を検討してみましょう。

    対象施設

    ICT化推進補助金の対象施設は以下の通りです。

    • 保育所
    • 認証保育所
    • 認可外保育施設
    • 病児保育施設
    • 地域型保育事業の各事業(居宅訪問型保育事業を除き、いずれも私営に限る。)

    ※自治体により、異なることがあります。

    補助の対象

    厚生労働省の「保育所等におけるICT化推進等事業【新規】」の資料を抜粋すると、保育施設関連の対象項目は、以下の通りです。

    (1)保育士の業務負担軽減を図るため、保育の周辺業務や補助業務(保育に関する計画・記録 や保護者との連絡、子どもの登降園管理等の業務)に係るICT等を活用した業務システムの導入費用及び外国人の子どもの保護者とのやりとりに係る通訳や翻訳のための機器の購入にかかる費用の一部を補助する。

    (2)認可外保育施設において、保育記録の入力支援など、保育従事者の業務負担軽減につながる機器の導入に係る費用の一部を補助し、事故防止につなげる。

    (3)病児保育事業等において、空き状況の見える化や予約・キャンセル等のICT化を行うために必要なシステムの導入費用の一部を補助する。

    抜粋:保育所等におけるICT化推進等事業【新規】p31/厚生労働省

    上記のように、ICT化のために必要な費用について幅広く対応しています。

    また、ICT推進補助金の詳細については、対象施設などがお住いの地域によって異なるため、自治体に問い合わせするとよいでしょう。

    補助基準額

    業務のICT化などを行うための導入費用は1施設あたり100万円が上限となります。

    負担割合は、国1/2、市区町村:1/4、事業者は1/4となります。

    ICT化推進補助金を活用すると費用は抑えられるものの、導入する際は支出が発生します。

    ICTシステムは民間企業が販売しているため、その企業の方と経費の相談なども行いながら、自園の状況に合ったシステムを導入していきましょう。

    出典:保育所等におけるICT化推進等事業【新規】p31/厚生労働省

    ICT化推進補助金の対象となる保育活用事例

    ICT化推進補助金の対象となる保育活用事例を紹介します。

    登降園管理

    園児の登降園時間を管理する場合は、担任が出席簿をもとに手書きで登降した子どもをチェックしている園も多いことでしょう。

    ICTシステムを活用すると、それぞれの園児の親にカードを配布し、タブレットやスマホなどでかざすだけで、記録を残すことができます。延長保育や早退や遅刻などの時間も確実にチェックできるため、保育料の請求漏れも防ぐことにつながるでしょう。

    また、あらかじめ園児一人ひとりの保育時間や契約条件などのデータを入力すると、登降園の情報と照らし合わせて自動計算できる機能も備わっているため、集計作業の簡略化にもつ役立ちそうです。

    園児の情報管理

    保育士は園児の体調や個性、保育状況などさまざまな情報を記録、管理することが求められます。そのデータも膨大となり、まとめることに時間がかかり、負担となるケースもあるようです。

    ICTシステムを利用すると、保育料やアレルギー情報といった項目内容に沿って情報を入力することができ、データも一覧で見ることが可能となるなど、管理しやすくなるでしょう。

    感染症などで日常的に体温の管理が必要な場合も集計が簡単に行えるため、業務の効率化につながりそうです。

    保護者連絡機能

    保護者に連絡する場合は、登園時に口頭で伝えたり、連絡帳を渡したりとさまざまな形で連携することが考えられます。

    ICTシステムの中にはお知らせ機能が備わっているものもあり、メールでの一斉送信機能が備わっているため、急に連絡する場合も活用しやすいでしょう。

    また、保護者の方の中には、多忙で保育士さんと話す時間がなかなか取れないというご家庭もあるようです。

    メールなどで子どもたちの園の様子を残しておくことで、保護者の方も空いた時間に確認することができるでしょう。

    ICTシステムはご家庭とのコミュニケーションツールとしても役立ちそうです。

    職員同士の情報共有機能

    保育施設では保育士が勤務する際に、早番や遅番などでシフト制で運営している園が多いでしょう。

    引継ぎの際に子どもたちの様子や保護者に対する連絡事項など、さまざまな情報を共有することがあります。

    しかし、メモや口頭では連絡漏れや確認ミスなどが起こり、業務の支障が出ることも少なくありません。

    ICTシステムツールを活用すると、このような連絡事項も職員のタブレットやスマートフォンで配信することが可能となるでしょう。

    急を要する連絡もスムーズにできることから、安心して保育活動に集中できそうです。全職員間で円滑な情報共有が行われるようになるため、職場の雰囲気がよくなることも期待できるでしょう。

    ICT化推進補助金を活用しよう

    ICTシステムの導入において、ICT化推進補助金を活用することで経費の抑制につながります。

    ICT化を検討している園の中には、「補助金制度の利用を相談したい」、「地域で活用できる補助金制度を知りたい」と考えることもあるかもしれません。

    このような場合もキズナコネクトがお手伝いさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

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