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保育士の人間関係は厳しい!?園長先生・主任・同僚・保護者と4つの関係性に悩む
目次
「業務量が多い」、「残業時間が長い」などのマイナスのイメージもある保育士という仕事。
その中で、「人間関係」の悩みを理由に退職する保育士が3割いることが厚生労働省の調査で明らかになりました。
なぜ、未来を担うかわいい子どもたちを預かる保育士が、人間関係に対する悩みを抱き、退職を選んでしまうのでしょうか
具体的にどのような悩みを抱いているのか、詳しく見ていきましょう。
保育士を取り巻く人間関係については、以下の4つに分けられます。
民間企業では事務や人事などさまざまな部署があり、従業員の数も50~100人雇用していることも一般的です。
しかし、保育施設の場合は職員数が10人以下や20人以下のように職員数が少ないだけでなく、上司は園長や主任のみと、小さな上下関係のもとで仕事をしているケースが多いことでしょう。
そのため、職員一人ひとりと信頼関係を構築することが大切になりますが、上手く関係性が築けずにストレスを抱える方も少なくありません。
保育士はどのような悩みを抱いてしまうのか、4つの関係性をもとに紹介します。
園長先生(施設長)は、園の責任者として自身の保育理念をもとに、現場の保育士にさまざまな指導を行う役目でしょう。
しかし、ときには感情的になり、職員に威圧的な態度をとることや厳しい口調で激励する場合もあるようです。
次第に保育士自身が自分の感情をなかなか表に出せなくなり、保育活動中も子どもに対して笑顔で接することが難しい・・・と悩むことが多いかもしれません。
また、業務が多忙で精神的にストレスを抱えている場合は、園長先生の言動や行動に賛同できずに、辞職してしまう職員もいるようです。
保育施設では、一般的に各学年ごとに主任を配置しています。
主任は学年の会議の議事進行を行ったり、各クラスの担任から相談を受けたりとリーダーとして業務を行うことが考えられます。
しかし、保育士が主任から指導を受ける中で、「園長がいるときと私(部下)がいるときの態度が違う」、「指導して頂いた内容を主任自身が行っていない」など不満を抱えることもあるようです。
経験を重ねている主任に相談したいと考える保育士さんは多いものの、信頼関係が築けていない場合は、充分なコミュ二ケーションが取れずに辞めてしまう保育士さんもいるかもしれません。
保育士は子どもとの関係や保護者との接し方に対して悩みを抱えたときに、同僚に相談することで気持ちが晴れることもあるでしょう。
しかし、お互いが自分の仕事で精一杯になると、相談することを躊躇したり、言葉をかけることができなかったりすることもあるようです。
また、協力して保育活動を行う場面があると、意思の疎通が上手くいかないと不満が募り、態度が悪くなってしまうこともあるかもしれません。
特に新人のときは同僚がいることは心強いものですが、相性が合わないと関係性に悩むケースも多いでしょう。
保育士は子どもを預かる際に、保護者とのコミュニケーションが大切になります。
しかし、保護者の中には感情的に担任の人柄を否定したり、子どもの接し方が納得いかずに不満をぶつけたりする方もいるでしょう。
その際に園長先生や主任の先生が助け舟を出してくれると、保育士自身も対応しやすいものですが、「トラブルはできるだけ各自で対応する」という園もあるようです。
保護者に対して上手く立ち回れず、悩みを抱き、精神的に追い詰められることで転職を考える保育士さんも少なくありません。
人間関係を理由に辞めてしまう保育士さんを救うためにも、各園で職場環境の改善に努めることが重要です。
具体的な対策方法を紹介します。
園長先生や主任の方は、まずは自らが職員に対してどのように接しているのか省みることが大切です。
子どもにも「相手の立場に立って気持ちを考えて話そうね」という言葉を多くの保育施設で伝えていることでしょう。
職員の立場に立って、どのような指導を行うことで職員が保育士としてやりがいをもって働くことができるかのか、立ち止まって考えてみるとよいかもしれません。
園長先生や主任の方も業務が多忙なあまりに、余裕のない態度で接してしまうこともあるでしょう。
謝罪の言葉をなかなか伝えられない場合などは、「いつもありがとう」など感謝の気持ちを意識して職員に伝え、些細な気遣いを大切にするとよさそうです。
園長先生や主任自身の言動や行為を省みることも大切ですが、職場の人間関係を客観的に把握することも重要です。
以下のように箇条書きにして、職場がどのような状況か明確にするとよいかもしれません。
職員の様子を客観的に見て、どのような状況で問題が発生しているのか確認しましょう。
また、調査期間については2週間~3週間など明確な期日を決め、きちんと問題点を洗い出していきましょう。
自園の職員同士の関係性を把握した後は、解決策を考えることが重要です。
例えば主任が職員に威圧的な態度で接している場合に、どのような理由があるのかを考えてみましょう。
責任の重さから威圧的になってしまうのか、業務量が多いことで仕事中にイライラしてしまうのか、余裕がない場合は必ず理由があるはずです。
まずは職員の気持ちに寄り添い、業務量や役割分担の見直しなどを行い、負担の軽減を目指していきましょう。
また、職員同士の相性が合わず、なかなか人間関係の問題が解消されないケースもあるかしれません。
その場合はクラスを離す、担任・副担任のペアにならないように配慮するなど、該当する保育士同士がほどよい距離を保てるように考慮するとよいでしょう。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
保育士は、保育活動や行事の企画・運営、保護者対応、児童記録やお便り作成など多種多様な仕事を行うものです。
業務に追われ、職員同士で充分なコミュニケーションをとれずにいると、人間関係が悪くなることが考えられます。
そこで仕事量の削減や業務の効率化を目指すために、注目されているのがICTシステムです。
ICTシステムは、児童記録の作成の他、保護者へのお知らせ機能、職員同士の連絡機能などさまざまな業務を一括で管理できます。
パソコンやタブレットで簡単に作業でき、業務の効率化が実証されていることから、多くの保育園や幼稚園で取り入れられています。
「職員同士の連絡ミスが減る」、「保護者へのお知らせを一斉送信でき、伝達ミスが減る」などのメリットもあり、人間関係のトラブルを回避するうえでも活用できるでしょう。
「子どもが好き」という想いを抱いて、保育士の仕事に就きながらも「人間関係」を理由に辞めてしまうという方が3割というのは、改善すべき問題でしょう。
各園が働きやすい職場環境を作り上げるためには、どのような対策を打ち出せばよいのか真剣に考え、保育士さん一人ひとりに誠実に向き合うことが求められています。
ICTシステムの導入なども踏まえ、人間関係の改善に向けて取り組んでいきましょう。
ご入力のメールアドレスに資料を
お送りいたします。
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