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保育園のクラスの分け方は?月齢・男女比・子どもの個性などを考慮
目次
保育園のクラスの分け方は各保育園によって異なりますが、主に誕生月や月齢、男女比、子どもの個性や保護者対応などを考慮して分けることが多いようです。
また、保育園によってはクラス変えがない、年中のみクラス替えがあるなど対応に違いがあります。
クラス替えを実施する場合は、一般的に年度が変わる前の3月に保育士間で話し合うことが多いでしょう。(園長先生や副園長が全て決めることもあり)
クラス分けを行った後は、担任が次の担任に向けて保育記録をもとに引継ぎが行われます。
その際に保護者の方は「できるだけ仲がよい子と同じクラスになって欲しい」、「ケンカが多いあの子とはクラスを分けて欲しい」などの希望をもつこともあるかもしれません。
具体的にどのような点をふまえて、クラスが決められるのか紹介します。
保育園のクラスの分け方は前述のように各園によって違いがあるため、ここでは一例として紹介します。
保育園に通う子どもたちは、まずは学年別に分けられ、さらに同学年の子どもたちの月齢や誕生月を考慮して、各クラスに分けられることが多いでしょう。
乳幼児期は数カ月誕生月が違うだけで、身体的な発達に大きな違いが表れることが考えられます。
例えば、0歳3カ月で首が座る子もいれば、9カ月でつかまり立ちをしている子もいます。
特に4月生まれと3月生まれでは、約1年もの差があることから、それぞれの月齢の子同士で刺激し合えるような関係性を築くことが重要になるでしょう。
そのため、保育園では子どもたちの月齢や誕生月をもとに、均等になるよう、クラスを分けることが考えられます。
一般的に男の子と女の子の比率が均等になることを考え、クラス分けが行われます。
小学校においても児童からの多様な発言を引き出すために、男女比の均等性を考慮してクラスを編成しているようです。
保育園においても男の子と女の子の人数を調整して、クラスが分けられるでしょう。
子どもたちはそれぞれ個性があり、わんぱくな子もいれば、人見知りでなかなか自分の意見が言えない子もいるでしょう。
また、自分の好きなことに夢中になるあまり、集団行動が苦手な子もいるようです。
ひとつのクラスに同じような個性をもつ子が集中すると、集団でゲームや制作活動を行う際に保育士の指示が通らない状況となることも考えられます。
そのため、子どもたちが健全に活動を行うことができるように、それぞれの個性を考慮してクラス替えを行うこともあるでしょう。
また、相性が合わずにいつもケンカばかりしてしまう、お互いに感情が高ぶると手が出て安全性を保てないケースなども、クラスを分けることが考えられます。
保育園の中には保護者に向けて、どの子と同じクラスになりたいかアンケートを取ったり、個人懇談の際にクラス分けについて希望を聞いたりすることがあるようです。
また、保護者同士が何らかの理由でトラブルとなり、相性が悪い場合はクラスを離すことも考えられます。
ときには子どもを心配するあまり、保育園に対する要望が多い保護者の方もいるでしょう。
その場合は、担当の保育士との連絡帳のやり取りや電話応対が頻繁になることが予想され、職員の業務量が増えることが考えられます。そのような保護者が同じクラスに集中しないように、配慮してクラスを編成することもあるようです。
クラスの分け方について紹介しましたが、学年や月齢別に以下のようにクラス名を呼ぶことも多いでしょう。
次にそれぞれの意味を詳しく紹介しましょう。
保育園だけでなく、幼稚園などでも年少・年中・年長クラスと学年別に分けて呼ぶことは多いかもしれません。
年少・年中・年長が何歳のクラスを指すのでしょうか。
学校教育法では、1学年の考え方について、4月1日に始まり、翌年3月31日までとしています。
そのため、保育園においても、4月1日~翌年3月31日までを1学年と数えます。学年の年齢を数える際は、4月1日の年齢が基準となり、年齢別の分類は以下の内容となります。
年度途中に入園する際も、4月1日の段階で何歳だったのかを基準としてクラスが決定します。
出典:学校教育法施行規則/文部科学省
児童福祉法では、乳児期とは満1歳未満の子どもであるとされていますが、一般的に保育園では、0~2歳児を乳児クラスと呼び、3~5歳児が幼児クラスと呼んでいます。
保護者に対して「乳児クラスのお子さんは午前保育です」、「幼児クラスは、水遊びを行います」など、保育活動の内容を伝える際に用いられることも多いでしょう。
保護者の方の中には、「未満児」、「以上児」という呼び名を耳にしたことがあるかもしれません。
例えば、保護者の方に向けて保育士さんが活動内容を話す際に、「未満児クラス(0・1・2歳)は誕生日会が行われます」、「未満児(0・1・2歳)の子は、音楽遊びを楽しみます」と、「未満児」という言葉を用いて説明することがあるかもしれません。
このように未満児とは、3歳未満の子どもの呼ぶ際に使われたり、0・1.・2歳児のクラスの総称として使われたりすることも多いようで、保育用語として活用され、明確な定義はないようです。
また、未満児の対義語として、3~5歳児童を「3歳以上児」もしくは「以上児」と呼ぶ保育園もあるでしょう。
「以上児の預かり保育はお休みです」、「以上児は今日から発表会の練習があります」など保育士間で使われることが多いかもしれません。
保育園のクラスの分け方や呼び方は、各園によって違いがあるでしょう。
保護者の方は「仲がよい友だちと同じクラスになると、楽しく保育園に通えるのではないだろうか」、「仲が悪い子と同じクラスになって子どもが『保育園に行きたくない』と言わないか心配だ」などクラス替えの時期に不安になることもあるかもしれません。
しかし、クラス替えによって、さまざまな子どもたちと関わりをもつことは、友だちと遊ぶ楽しさやコミュ二ケーションの大切さを学ぶことにつながるのではないでしょうか。
心配ごとがある場合は、子どもの気持ちを受け止めながら、保育士さんや園長先生に相談して、友だちとの関係について温かい目で見守っていきましょう。
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