日々の保育業務に関するお役立ち情報を配信しています。
未満児とは何歳?意味や保育料、受け入れ施設と保育士の働き方
目次
未満児とは、3歳未満の子どもの呼び名として使われたり、0・1.・2歳児のクラスの総称として呼ばれたりすることが多いようです。
一般的に保育用語として活用されているようで、明確な定義はありません。
例えば、「未満児クラス(0・1歳・2歳)の写真を紹介します」「未満児(0・1歳・2歳)の子は午前保育です」と保護者の方や現場の保育士さんにお話しするときに、「未満児」という言葉を使用することもあるでしょう。
<満3歳児や以上児との呼び名の違い>
「未満児」という言葉以外に幼稚園の入園の際に「満3歳児」という言葉を聞くことも多いでしょう。
幼稚園に入園できる対象年齢は満3歳児〜6歳児です。
満3歳の「満」とは、2歳の子どもが3歳になった誕生日を迎えた場合に、その日以降に幼稚園に入園することが可能であることを意味します。(※幼稚園によっては、満3歳児クラスを配置していない場合もあり)
また、未満児の対義語として3歳児~5歳児を「3歳以上児」もしくは「以上児」と呼ぶ保育園もあります。
このように子どもの年齢や各施設においても「未満児」「以上児」などの呼び方に違いがあります。
認可保育園や子ども園に入所する場合、「幼児教育・保育の無償化」によって基本的に3歳~5歳の子が保育料が無料となりました。ただ、0歳児~2歳児(未満児)を預ける場合は対象外となるため、約3万円~4万円前後の保育料がかかるでしょう。※住民税非課税世帯は無料
保育料は地域の自治体によって違いがあり、確認する必要があります。
また、託児所など認可外の保育園は運営元が保育料を決定します。1時間2000円、1日6000円など各託児所で違いがあるため、問い合わせしてみるとよさそうです。
認可保育園とは、国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事に認可されている児童福祉施設のことを指します。
0歳児から6歳児までを受け入れており、未満児の子を認可保育園に預ける保護者が多いかもしれません。
しかし、都市部などは定員がいっぱいで未満児クラスに入園できない方も少なくないようです。お住まいの自治体に受け入れ状況を確認してみるとよいでしょう。
認定こども園とは、0歳~6歳児までを対象に教育と保育を一体化した施設です。
保護者が働いている有無に限らず子どもを受け入れており、国が定めた基準を満たした認可施設となります。
保育園や幼稚園の中には認定こども園に移行する施設も多く、各地域で未満児の受け入れ施設としての役割を担っています。
託児所とは明確な定義はありませんが、「認可外保育園」を指します。
認可外保育施設とは都道府県知事などの認可を受けていない保育施設のことをいいます
病院内保育所やベビーホテル、スーパーやスポーツ施設などの商業施設の一時預かりなど幅広い保育ニーズに対応しています。
認可保育園や認定こども園に入所できない場合に託児所を利用することが多いようです。また、「保育方針に魅力を感じた」「近隣に託児所があった」などの保護者の意向があった場合に、入所することもあるでしょう。
地域型保育園とは、地域型保育事業とも呼ばれ、0歳~2歳児までの子どもたちを預かる施設です。
そのため、未満児クラス専門の保育所といってもよいかもしれません。
地域型保育園は以下の4つの種類に分けられています。
地域型保育園では卒園後の3歳児以降に連携先である保育園に入園することが必要ですが、受け皿となる施設が充分に整備されていない可能性があります。
そのため、地域型保育園を希望する場合は、卒園以降どのような施設に入所が可能なのかを事前に確かめることが大切ですね。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
幼稚園は基本的に満3歳児~歳6児を対象としていますが、幼稚園の環境に慣れることができるよう、2歳児向けのクラスを用意する園もあります。
保護者の方といっしょに登園したり、園バスで週に1、2度子どものみが通ったりと園によって形式に違いがあるかもしれません。
「2歳児クラス」または「未満児クラス」といわれることもあるようです。
幼稚園に通うことを考える場合は、希望の園に2歳児向けのクラスがあるか確かめるとよいですね。
次に未満児の対象年齢「0歳・1歳・2歳児」別にクラスの特徴をまとめました。
出典:「保育所等関連状況取りまとめ(2022年4月1日)」」/厚生労働省
0歳児は母乳やミルクで育つ時期で「乳児」とも呼ばれています。
初めは寝て過ごすことが多いようですが、次第に寝返りやハイハイ、つかまり立ち、歩行の開始などが考えられます。
離乳食が始まると育つ時期に合わせて食事したり、オムツや衣服の着脱をしたりと保育士が生活全般の援助を行うことが多いかもしれません。
周りの大人が抱っこしたりおんぶしたりと充分なスキンシップをとり、一日の生活リズムを整えることも大切な時期でしょう。
子ども一人ひとりの発達にも個人差があるため、保育士がその子のペースに合わせた遊びや運動を用意し、安定した信頼関係を築くことが必要かもしれません。
1歳児は、歩き始めたり手で食べ物を食べたりとさまざまな動きが豊かになる時期で行動範囲も広がるでしょう。
自分から保育士に呼びかけたり、指さしや身振りで自分の思いを伝えようとしたりと自発的に活動することも増えるかもしれません。
言葉も少しずつ増えてボール遊びや玩具遊びなどに興味を持ち、遊びの幅も広がっていくようです。
クラスの友だちの仕草や行動を真似するなど他の子どもたちに関心を抱き、遊びを通して関わることも増える時期でしょう。
2歳児は歩くという基本動作以外にも、階段を登れるようになったり、ジャンプしたりと応用的な動きが多くなる時期かもしれません。
行動範囲が広がる中で挑戦意欲が増し、自発的に子ども自身で衣服の着脱を行うなど「やりたい!」という気持ちが高まることが考えられます。
自分の思い通りにならないと泣き出してしまったり、やらなければならないことに対して拒否してしまったりすることもあるかもしれません。
ままごとや追いかけっこなど友だちといっしょに楽しむことも増え、園生活の中で社会的な経験を重ね始める時期ともいえるでしょう。
未満児クラスの概要を説明しましたが、保育士として未満児クラスで働きたいと考える方もいるのではないでしょうか。
最後に保育士が未満児クラスで働く場合のやりがいを紹介します。
0歳児~2歳児は寝返りやハイハイ、つかまり立ちができるようになったり、徐々に言葉が増えたりと成長が著しい時期でしょう。
子どもたちの成長を間近で見ることができるため、やりがいを感じる機会も多いようです。
食事や着替えのサポートなど日常生活全般のお世話をする中で、子どもたちがさまざまなことにチャレンジする姿を見ることができるでしょう。
子どもたちの頑張る姿に勇気をもらったり、感動したりといっしょに過ごすことの楽しさを感じられそうですね。
0歳児~2歳児の子どもたちを受けもつ場合はサポートする場面も多いため、少人数の子どもたちが担当になります。
0歳児の子ども3人に対して保育士1人、1~2歳児の子どもに対して保育士1人と最低配置人数が決まっていますが、園によっては1対1で関わることもあるかもしれません。
少人数中心に保育を行うことから、一人ひとりとじっくり愛着関係を育むことができるでしょう。
アットホームな環境の中で子どもたちとゆっくり接していきたいと考えている保育士さんは未満児クラスで働くことを検討してみるとよいかもしれません。
これから働き始める保護者の方の中には、未満児クラスに預けるべきか迷うこともあるでしょう。
また、保育士さんの中には未満児クラスで働くべきか悩みを抱えているケースもありそうです。
まずは保育施設といっても認可保育所や地域型保育園などさまざまな種類があるため、ご自身の希望条件と照らし合わせて、どのような施設があるのか情報収集を行うことが大切ですね。
また、全国的に保育施設は増加傾向にあるため、知らず知らずのうちにお住いの地域に新しい施設が設立している可能性もあります。
市役所やインターネットなどを活用して、しっかり情報収集をしたうえで希望園を見つけていきましょう。
ご入力のメールアドレスに資料を
お送りいたします。
こちらの記事もおすすめ