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託児所とは?年齢別料金や利用状況、保育園や幼稚園との違いも解説!

託児所とは?年齢別料金や利用状況、保育園や幼稚園との違いも解説! aijiro/stock.adobe.com
幼稚園や保育園などさまざまな保育施設がある中で「託児所」とはどのような施設なのでしょうか。夜間保育や一時預かりなど多様なニーズに対応する託児所ですが、年齢別の料金や利用状況なども気になりますよね。幼稚園や保育園との違いや託児所を取り巻く現状や動向を詳しく紹介します。

目次

    託児所とは

    「託児所」とは一般的に認可外の保育施設のことを指し、特に明確な定義はありません。

    認可外保育施設とは「児童福祉法に基づく都道府県知事などの認可を受けていない保育施設」のことです。ただ、認可を受けていないといっても自治体の許可を受けたうえで解説している施設がほとんどです。

    対象年齢は0歳児~6歳児と未就学前の子どもを受け入れている施設が多く、保護者の代わりに子どもたちの遊びの援助生活全般のサポートなどを行います。

    主に託児所と呼ばれる施設には、

    • 一時的・長期的な預かり施設(一般的な託児所)
    • 事業型保育施設
    • ベビーホテル
    • 認証保育所(地方で単独保育事業を行う施設)

    が挙げられます。

    一方で認可保育施設には、

    • 保育園
    • 幼稚園
    • 認定こども園

    などがあります。

    東京や神奈川などの大都市では認可保育園の定員がいっぱいで希望した園に入れずに、託児所を利用する方も多いようです。

    共働き世帯が増えている今「開設時間が長い」「夜間保育を行う」などの特徴がある託児所は、保護者の方からの多様なニーズに応える保育施設として重要な役割を担っています。

    託児所の種類

    まずは託児所の種類について詳しく見ていきましょう。

    長期・一時的預かり施設

    一般的な託児所は保護者から子どもたちを長期的・一時的に預かる施設です。

    利用のしやすさを考えて駅近くで開設している園が多いかもしれません。

    また、商業店舗や美容室、スポーツ施設、歯医者などが運営している施設もあります。その他にも臨時的にコンサートや演劇といったイベントなどで一定時間開設する施設があります。

    子どもたちといっしょに遊んだり、食事や排泄のお世話をしたり、さまざまなサポートを行います。

    事業型保育施設

    事業型保育施設とは、事業主が従事者のために設置している施設です。企業の従業員などが子どもを勤務時間中に預かる「企業型保育所」、病院に従事する看護師や医師の子どもを預ける「院内保育所」などが含まれます。

    ベビーホテル

    ベビーホテルもまた託児所と呼ばれる施設のひとつです。

    厚生労働省の資料によると、以下の3つの条件のいずれかに該当する場合に「ベビーホテル」と呼ばれています。

    • 夜8時以降の保育
    • 宿泊を伴う保育
    • 利用児童のうち一時預かりの児童が半数以上

    夜間に仕事をしている保護者が預けることができ、24時間体制で保育を行っているところもあります。

    ベビーホテルは宿泊施設を伴う保育所もあれば深夜22時まで預かりを行うなど、さまざまな形態があるようです。

    認証保育園

    認証保育所とは、東京都が定めた基準を満たした施設の事を指します。対象年齢が0歳~5歳児のA型と対象年齢が0歳~2歳児のB型と2つの種類があります。

    保護者の多様なニーズに応えるべく、「13時間以上の開所」や「0歳児保育」などが義務化されていることが特徴です。

    出典:用語の定義/厚生労働省

    託児所の年齢別利用状況と施設別料金

    ここからは厚生労働省の資料をもとに「託児所」「ベビーホテル」に分けて利用状況について見ていきましょう。(2019年 地域児童福祉事業等調査結果/厚生労働省)参考※認可外保育施設を託児所と仮定して算出

    年齢別利用状況

    年齢別の利用状況を紹介します。

    託児所

    託児所は全体の約60%が1歳児~3歳児が利用しています。年齢別にみると2歳児の利用率が最も多いことがわかります。

    託児所ってどんな施設?幼稚園・保育園と託児所の違いも解説! 

    ベビーホテル

    託児所同様、ベビーホテルも全体の約60%が1歳児~3歳児が利用しています。年齢別にみると3歳児の利用率が最も多いことがわかります。

    保育の仕事・働き方 2020/06/02 託児所とは?年齢別料金や利用状況、保育園や幼稚園との違いも解説!

    全国的に低年齢児の待機児童が多いことから、認可保育園に入れなかった方が託児所を利用するため、このような結果になったことが予想されます。

    年齢別の利用料金

    託児所とベビーホテルの1世帯あたりの月額の利用料金を紹介します。

    託児所

    託児所では「3万円以上~4万円未満」の費用を負担する家庭が19.7%と最も多く、続いて「7万円以上」が15.20%、「4万円以上~5万円未満」が15%となっています。

    保育の仕事・働き方 2020/06/02 託児所とは?年齢別料金や利用状況、保育園や幼稚園との違いも解説!

    ベビーホテル

    ベビーホテルは「7万円以上」の費用を負担する家庭が41.5%と最も多く、続いて「3万円以上~4万円未満」の家庭が14.8%となっています。

    託児所とは?年齢別料金や利用状況、保育園や幼稚園との違いも解説!

    夜間に利用すると月額7万円以上負担している家庭もあるため、出費に悩む保護者の方もいるでしょう。

    各施設の立地や設備によって料金に違いがあるため、費用を確認してから利用を検討することが大切です。

    また、2019年10月から児教育の無償化が始まり、条件を満たすことで子どもの保育施設での利用料が無償、または減額となりました。

    概要について詳しく見ていきましょう。

    <幼児教育無償化は託児所も適用になる?>

    基本的に幼児期教育無色化については認可保育施設に通園している方が対象となりますが、認可外保育に通う方も条件を満たすことで金額の上限はありますが無償化の対象となる場合があります。

    託児所を認可外保育施設として考えた場合に、

    • 市区町村へ申請し「保育の必要性の認定」を受け、就労等の要件を満たしている
    • 保育所、認定こども園等を利用できていない
    • 都道府県に届出し国が定める基準を満たす認可外保育施設(ただし、基準を満たしていない場合でも5年間の猶予期間あり)

    以上の3つの条件を満たすことで対象となります。対象となった場合は、

    • 3歳~5歳児クラスは月額3.7万円まで無償
    • 0歳~2歳児クラスは月額4.2万円まで無償

    となります。託児所の利用者の負担が軽減することで託児所を利用しやすくなるでしょう。

    また、対象施設の「運営費」については、利用者の「基本分単価から利用者負担相当額を控除した金額」が助成されるので、安心して制度を活用できるようです。

    出典:2019年 地域児童福祉事業等調査結果/厚生労働省

    出典:幼児教育・保育の無償化特設ホームページ/内閣府

    幼稚園と保育園と託児所との違い

    保育施設の中で幼稚園や保育園と託児所との違いはどのようなものがあるのでしょうか。

    そもそも幼稚園や保育園は国が定めた基準に満たす「認可保育施設」となるため、「認可外保育施設」である託児所は「認可の有無」ついて大きな違いがあるでしょう。

    幼稚園の概要と託児所の違い

    幼稚園の概要と託児所の違いを解説します。

    管轄

    幼稚園教諭の管轄は文部科学省であり、「学校教育法」によって定められた学校です。

    託児所の管轄は、認可外保育施設という位置づけでは厚生労働省の管轄となり、認可外保育施設指導監督基準に沿って整備されるため、これらの点から違いがあります。

    目的

    幼稚園は義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的としています。

    託児所は明確な基準はないものの、主に保育が必要な子どもの保育を行うことを目的としているため、教育と保育の観点から違いがあります。

    対象年齢

    幼稚園は満3歳から小学校入学前までの幼児です。

    託児所は対象年齢に対して特に規定がないため、この点が異なります。

    保育時間

    幼稚園は基本的に4時間ですが、保護者の事情により、預かり保育を行う場合があります。

    託児所は保育時間の規定はなく利用者と運営側によって判断されるため、この点に違いがあるでしょう。

    開設条件

    幼稚園は教育施設として、文部科学大臣の定める設備基準に沿って開設しなければなりません。備えなければならない施設基準の中には、「運動場」があり、この点は託児所や保育園と異なります。

    また、託児所はベビーホテルや一時預かりなど施設形態がさまざまで厚生労働省による「認可外保育施設指導監督基準」をもとに開設することから、基準内容にも違いがあるでしょう。

    従業員

    幼稚園教諭、園長、園によっては事務員などが従事している場合があります。

    託児所は基本的に保育の有資格者が勤務していますが、施設によっては資格の有無関係なく従事している場合があるため、この点に違いがあるでしょう。

    保育園の概要と託児所の違い

    保育園の概要と託児所の違いを解説します。

    管轄

    保育園の管轄は厚生労働省であり、児童福祉法によって定められた児童福祉施設です。

    託児所は認可外保育施設という位置づけ保育園と同様厚生労働省の管轄となります。

    明確に定められた法律はなく、認可外保育施設指導監督基準に沿って整備されるため、これらの点が異なります。

    目的

    保育園は保育を必要とする乳児・幼児の保育を行うことを目的としています。

    託児所は明確な基準はないものの、主に保育が必要な子どもの保育を行うことを目的としているため、保育園と同様といえるでしょう。

    対象年齢

    保育園は、0歳から小学校入学前までの乳児と幼児です。

    託児所は対象年齢に対して特に規定がないため、この点に違いがあります。

    保育時間

    保育園は、基本的な保育時間は8時間ですが、保護者の事情により、延長保育を行う場合もあります。

    託児所は保育時間の規定はなく利用者と運営側によって判断されるため、この点が異なります。

    開設条件

    児童福祉法の定めた基準に沿って開設しなければなりません。備えなければならない施設基準の中には、「調理室」「屋外遊技場」があり、この点は幼稚園とは異なります。

    託児所は、ベビーホテルや一時預かりなど保育施設の広さなどもさまざまなため、厚生労働省による「認可外保育施設指導監督基準」をもとに開設することから違いがあります。

    従業員

    保育士、調理員が主な従業員ですが、例外的に調理員を置かなくてもよい場合もあります。

    託児所は基本的に保育の有資格者が勤務していますが、施設によっては資格の有無関係なく従事している場合があります。

    このように、幼稚園と保育園には違いがありますが、託児所は保育を必要とする子どもの保育を行うという点で保育園と近い施設かもしれません。

    現在は幼稚園と保育園を一体化した認定こども園が増加しており、保護者の保育ニーズに応えられるよう、さまざまな保育施設が創設されています。

    出典:保育をめぐる現状/厚生労働省

    出典:幼稚園と保育所の基準の比較【職員配置・施設設備等】/厚生労働省

    出典:児童福祉法/厚生労働省

    出典:学校教育法/文部科学省

    託児所で働くには

    子どもの成長を間近で見守りたいと考える方は、託児所への就職・転職を考えている方もいるでしょう。

    託児所は保育士資格が必要な施設もあれば、無資格で働ける場合もあるようです。そのため、今後保育士資格を取得したいと考える保育学生さんや社会人の方も経験を積むうえで託児所で働くことができる可能性があるでしょう。

    求人を探す場合は一般的にハローワークや求人サイトを利用する方が多いようですが、転職エージェントを活用するのも一つの手段です。

    転職エージェントは「自宅から近い」「小規模の託児所がいい」など希望条件に合った託児所を紹介してくれるため、安心して利用することができるでしょう。

    託児所を取り巻く現状と動向

    厚生労働省の資料によると2021年度の認可外保育所は前年度と比較して7,051ヶ所増加しています。

    保護者が仕事と育児を両立する上で、夜間保育や早朝保育などあらゆる保育ニーズに応える託児所はさらに増えていくことが予想されます。

    その一方で勤務する保育士不足も懸念されており、人材の獲得競争が激化しています。これから施設を増やしても子どもを預かる保育士がいなければ、質の高い保育サービスを提供することは難しいでしょう。

    保育士不足の解消に向けて働きやすい環境を作り上げるために「待遇改善」「ICTシステムの導入」などを進める必要があります。

    ICTシステムとは園児情報の管理職員の勤怠管理保護者へのお知らせ機能が備わっており、業務の効率化を実現できる電子システムとなります。

    保育士の業務負担のひとつに書類作成が挙げられますが、ICTシステムを活用することでさまざまな書類の入力・修正が簡略化されています。

    導入すると職員が保育に集中できる環境を作り上げることができるため、今後も需要が拡大されることで業務負担の軽減に役立つでしょう。

    託児所の現状を知り保育環境について考えよう

    子どもたちを取り巻く保育環境の整備が求められている中、事業型保育施設やベビーホテルといったさまざまな形態の託児所は保護者にとって必要不可欠な存在です。

    「託児所」という多様なニーズに応える保育施設の現状を知り、日本の未来を担う子どもたちの保育について考えていきましょう。

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