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託児所とは?年齢別料金や保育園との違い、求人の探し方をわかりやすく解説!
目次
「託児所(たくじしょ)」とは一般的な認可外の保育施設の総称を指します。保育園や幼稚園とは違い、美容室内の託児ルームや夜間に預けられるベビーホテルといったさまざまな施設があります。
対象年齢は0歳児~6歳児と未就学前の子どもを受け入れる施設が多く、保護者の代わりに子どもたちの遊びの援助や生活全般のサポートなどを行います。
また、認可外保育施設とは「児童福祉法に基づく都道府県知事からの認可を受けていない保育施設」のことを指します。※認証保育所も含む
ただ、認可を受けていないといっても「認可外保育施設指導監督基準」という設置規定に基づいて開設した施設がほとんどです。
保護者の方は認可保育園に申し込み後「定員がいっぱいで入所できない」などの場合に託児所を利用することが多いかもしれません。
運営の自由度が高く「夜間保育対応」「土日利用可能」など園によってさまざまな特徴があります。保護者の方の事情にあわせて利用できる保育施設として重要な役割を担っています。
まずは託児所の種類について詳しく見ていきましょう。
子どもたちを長期的・一時的に預かる施設です。利用のしやすさを考えて駅近で開設する園が多いかもしれません。
また、商業店舗や美容室、歯科医院内に設置された施設もあります。その他にも臨時的にコンサートや演劇といったイベントなどで一定時間開設するケースもあるでしょう。
子どもたちといっしょに遊んだり食事や排泄のお世話をしたり、さまざまなサポートを行います。
事業型保育施設とは、事業主が従業員のために設置している施設です。企業の従業員などが子どもを勤務時間中に預かる「企業型保育所」、病院に従事する看護師や医師の子どもを預ける「院内保育所」などが含まれます。
ベビーホテルもまた託児所と呼ばれる施設のひとつです。夜間に仕事をしている保護者が預けることができ、24時間体制で保育を行っているところもあります。
宿泊施設を伴う保育所もあれば深夜22時まで預かりを行うなど、さまざまな形態があるようです。
認証保育所とは、東京都が定めた基準を満たした施設のことを指します。
対象年齢が0歳児~5歳児のA型と対象年齢が0歳児~2歳児のB型と2つの種類があります。「13時間以上の開所」や「0歳児保育」などが義務化されていることが特徴です。
出典:用語の定義/厚生労働省
続いて保育園・幼稚園・託児所の特徴や違いを確認しましょう。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
保育園は0歳児~6歳児までを預かる施設です。主に保護者の就労時に通所することが多く、基本的に毎日同じ施設に通所します。認可保育園への通所は自治体への届出・審査が必要になるため、入所決定通知が届いてから手続きを行います。
幼稚園は3歳児~6歳児までが通う教育施設です。教育時間は4時間と短いため、働いている保護者の方は保育活動後に預かりを希望する方がほとんどです。直接幼稚園に入園申し込みをしますが、人気の私立幼稚園へは入れない場合もあるようです。
託児所は0歳児~6歳児までを預かる認可外の保育施設です。施設形態は商業内や美容院内などさまざまです。大きな特徴は「1時間利用」など一時的に活用することができるという点でしょう。長期的に通うことも可能で、直接託児所に申し込みを行ってから利用します。
認可保育園の場合は届け出を提出し、審査結果を待ってから入所が決定しますが、託児所は事業形態によっては、申し込んだ当日に利用することができるという点が2つの施設の大きな違いでしょう。
また、幼稚園は3歳児以上からの通園になりますが託児所は0歳児~6歳児までと幅広い年齢の子どもを受け入れています。さらに幼稚園は教育が目的、託児所は生活全般や遊びのサポートが目的という点も違いがあるかもしれません。
ただ、託児所も英語や音楽教育を中心に取り入れている施設もあるため、同じような方針を取り入れる施設もありそうですね。
厚生労働省の「2021年地域児童福祉事業等調査結果の概況/厚生労働省」を基に年齢別の利用料金をまとめました。ベビーホテルは夜間に利用する方も多いため、5万円前後の費用がかかるでしょう。
出典:2021年 地域児童福祉事業等調査結果の概況/厚生労働省を参考
その他の認可外保育施設は約4万円前後料金がかかりますが、幼児教育無償化の以下の適用条件を満たした方は費用を抑えられる可能性があります。
【幼児教育無償化適用条件】
対象となった場合は
となります。
ただ、認可保育園の場合は3歳児~5歳児以上は無償なので料金を抑えることを考えれば、認可保育園の利用を考えるとよさそうです。
出典:2021年地域児童福祉事業等調査結果の概況/厚生労働省
子どもの成長を間近で見守りたいと考える方は、託児所への就職・転職を考える場合もあるでしょう。
託児所は保育士資格が必要な施設もあれば、無資格で働ける場合もあるようです。ただ、多くの施設がスタッフの1/3以上が保育士や看護師資格の保有者となるため、資格を取得した方が採用されやすいでしょう。
また、無資格Okの求人もあるので今後保育士資格を取得したいと考える保育学生さんや、社会人の方も経験を積みながら託児所で働くことができそうです。
また、子育てママ向けに親子通園可能な園もあるため、復職を目指す場合は求人をチェックするとよいですね。
託児所の仕事内容は「子どもの安全を確保しながら保育を行う」という点では保育園とさほど変わらないでしょう。
ただ、託児所の中には一時的に子どもを預かる施設が多く、1対1で関わることができる場面も多いかもしれません。定員数が少ない小規模の託児所も、アットホームの環境の中で子どもたちを見守ることができそうです。
一般的に求人を探す場合はハローワークや求人サイトを利用する方が多いようですが、転職エージェントの活用も考えてみましょう。
地域密着型の転職エージェントを利用することで「自宅から近い」「小規模の託児所がいい」など希望条件に合った施設を紹介してくれるため、安心して利用することができそうです。
料金がかからないケースが多いため、就職・転職活動の費用も抑えられるでしょう。
出典:2021年 地域児童福祉事業等調査結果の概況/厚生労働省
共働き世帯が増える今、夜間保育や早朝保育などさまざまな保育ニーズに応える託児所はさらに増えていくことが予想されます。
その一方で勤務する保育士不足も懸念されており、人材の獲得競争が激化しています。これから施設を増やしても子どもを預かる保育士がいなければ、質の高い保育サービスを提供することは難しいでしょう。
保育士不足の解消に向けて働きやすい環境を作り上げるために「待遇改善」「ICTシステムの導入」などを進める必要があります。
ICTシステムには園児情報の管理や職員の勤怠管理、保護者へのお知らせ機能が備わっており、業務の効率化を実現できる電子システムです。
保育士の業務負担のひとつに書類作成が挙げられますが、ICTシステムを活用することでさまざまな書類の入力・修正が簡略化されるでしょう。
託児所で働くスタッフや子どもたち、保護者の方が安心して園生活を送ることができるよう、環境を整備することが大切ですね。
子どもたちを取り巻く保育環境の整備が求められている中、事業型保育施設やベビーホテルといったさまざまな形態の託児所は保護者にとって必要不可欠な存在です。
「託児所」という多様なニーズに応える保育施設の現状を知り、日本の未来を担う子どもたちの保育について考えていきましょう。
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