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保育園で健康診断を行うのは義務?園児向けの検査項目や健診後のフォロー
目次
保育園で行う健康診断の開催は「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第十二条」によって義務づけられています。一年に二回の定期健康診断や臨時健康診断を行う必要があります。
また、保育園で行う健康診断の目的は、
子ども一人ひとりの発達や心身の健康状態や疾病などを把握することです。
子どもたちが健やかな園生活を送ることができるよう、保護者や嘱託医と連携し、健康診断を行うことが大切です。
保育士は健診の結果をもとに普段の保育に活用し、保護者の方が疑問や不安を生じた場合は嘱託医などに伝え、適切な対応や助言を受ける必要があるでしょう。
保育園で行われる健康診断は3種類あります。
入園児健診は入園後の園児に向けて行う健康診断です。入園前も健診が行われますが、その内容を基に子どもの健康状態や心身の発達状況を確認するようです。
定期健診は主に春・秋に実施される健康診断です。子どもたちの健康状態を把握するための重要な健診です。
また、定期的に健診を行い、子どもたち自身が自分の健康に関心を持つことも大切になります。健診とあわせて健康管理に必要な保健指導を行う園もあるようです。
臨時健診とは保育園が必要に応じて行う健康診断です。例えば、多くの園児が体調不良となった場合や、何らかのできごとで子どもたちの体調の変化などが起きた際に実施されるようです。
保育園の健康診断の検査項目と様式、成長曲線について紹介します。
先述のとおり、保育園の健康診断は学校保健安全法の規定をもとに定められています。「学校保健安全法 第六条」に示された検査項目は以下の通りです。
【検査項目】
その他の心身の健康状態についても疾病や異常はないかをチェックします。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
文部科学省が示した健康診断書の様式は以下の通りです。小学生・中学生用と記されていますが、幼児の健康診断においても活用するようです。
出典:児童、生徒、学生、幼児及び職員の健康診断の方法及び技術的基準の補足的事項及び健康診断票の様式例の取扱いについて/厚生労働省からの抜粋
様式は自治体によって異なる可能性があるため、確認するとよいでしょう。診断書は子どもたちの成長を示す大切は資料のため、保管場所を決めて取り扱いに注意することが大切ですね。
出典:昭和三十三年法律第五十六号 学校保健安全法/厚生労働省
出典:児童、生徒、学生、幼児及び職員の健康診断の方法及び技術的基準の補足的事項及び健康診断票の様式例の取扱いについて/厚生労働省からの抜粋
厚生労働省の「成長曲線を描いてみよう」の資料の中で、成長の目安を紹介しています。身体測定の際に役立ててみましょう。
年中~年長児頃になると上記の表に自分の身長や体重を描き、自らの成長を確認することもできるしょう。保育活動の一環として取り組んでみてくださいね。
保育園で健康診断を行う際の注意点を詳しく見ていきましょう。
普段の保育活動の中で子どもの健康に関して気づいたこと、感じたことなどをまとめ、嘱託医に相談できるよう準備しておきましょう。
連絡帳や保育記録、日誌などの中で残された記録に目を通し、職員間でなにか共有する内容はないか確認することも大切です。
また3月頃は子どもたちの進級に伴い、引継ぎが行われます。春に行われる健康診断に備えて、前回の担任に何か気になった点はないか確認するとよいでしょう。
健康診断は衣服の着脱が必要となることから、乳児クラスは特に保育士のサポートを求められます。
あらかじめ役割分担を行い、スムーズに健康診断が進むように職員間で協力して取り組む必要があるでしょう。
また、健康診断当日は部屋を暖め、床にゴミや危険なものが落ちていないか確認し、衛生管理を充分に行ったうえで実施します。
健康診断の前には、保護者の方に心配な点や不安がないか確認することが大切になります。問診表を提出していただく他、送迎時に会った際などに嘱託医に相談がないか尋ねるとよいでしょう。
子どもたちの心身の状態について悩みを抱える保護者の方もいるかもしれません。想いに寄り添った対応を心がけ、安心して園生活が送ることができるように配慮していきましょう。
健康診断後にはフォロー体制を整備することも重要です。その際に必要な対策について見ていきましょう。
健康診断後は記録をまとめる必要があります。その際に活用できるのがICTシステムです。
ICTシステムとは園児の登園や個人情報などを一括で管理することができる電子システムです。健康診断の内容を記録することで、職員間の情報共有も簡略化されます。
また、ひとつのシステムにデータを蓄積すれば、引継ぎ作業もスムーズに進むでしょう。
健康診断の記録に関して、職員同士で情報共有を行いましょう。保育活動で注意すべき点をまとめ、話し合うことが大切です。保護者からの要望や心配事があれば、その点も共有しましょう。子どもの心身の状態はデリケートな内容であることが考えられます。情報管理には十分注意しましょう。
子どもたちの健康管理は保護者の方にとって大切な事柄でしょう。当日の様子などを園だよりや保健だよりで伝え、積極的に情報共有を行うとよさそうです。
健康診断では身体測定も行うことから、子どもたちも自分自身の成長を知る機会となるでしょう。そういった姿を見守りつつ、健診後は保健指導の機会を設け、健康にすごす大切さも伝えられるとよいですね。
保育園の健康診断は子どもたちの健康管理を行ううえで大切な行事です。
健康診断後はその記録を職員間で共有し、健康管理の徹底や保育の質の向上に向けて取り組んでいきましょう。
また、子どもたちの心身の状態や成長過程を記録する際はICTシステムなどを活用すれば、業務がスムーズに進む可能性があります。そういったシステムの導入も検討し、子どもたちの安全・安心な園生活を支えていきましょう。
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