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保育園の連絡帳の書き方とは?保育の連絡帳もICT化できる?
目次
保護者と保育園の架け橋となるのが「保育の連絡帳」です。
連絡ノートとも呼ばれていますが、保護者からの連絡事項や保育士から園での子どもの様子を伝えるものとして、大切なコミュニケーションツールの一つとなります。
子どもの健全な育成をサポートするうえで、子どもを預かる保育園側と子どもを預ける保護者側との連携は欠かせません。
お互いの信頼関係を構築するためにも、連絡帳の役割は重要です。
保護者が安心して子どもを預けられるように、保育士さんの連絡帳の書き方について考えていきましょう。
連絡帳の形式は、保育園や子どもの年齢によって違いがあるでしょう。
一般的な連絡帳の項目としては、
などが挙げられます。
保育園の連絡帳を書く際に、保育士さんはどのような点に気をつけて記入すればよいのかを、項目に沿って見ていきましょう。
子どもの健康状態は、その日に登園が可能かを確認するための大切な指標となります。
特に子どもが通園を開始した時期や季節の変わり目などは、体調を崩しやすく、保護者も登園するべきか迷うことも多いでしょう。
子ども一人ひとりに対して「鼻水が出やすい」、「平熱が高い」などさまざまな体質や体調の変化が考えられます。
連絡帳に保護者から「子どもが咳が出ているため、辛そうな場合は早退を考えているので連絡をください。」など重要な事項を記入してあることも少なくありません。
保育士さんは登園後、早めに連絡帳を確認し、園児の状況を把握しましょう。
また、園によっては体温や排泄の回数など子どもたちの健康状態を確認するために、体調についてさまざまな項目を設けていることも考えられます。
保育士さんは園の連絡帳の形式を把握し、必要事項を記入していきましょう。
保護者から子どもの体調が悪い場合に、「一日の体調の変化を連絡帳に記入して欲しい」などさまざまな要望があるでしょう。
ときには、保育活動を行う際にその子と離れる場合もあり、体調の変化に気づけないこともあるかもしれません。
その際は周囲の保育士さんに事前に「子ども(連絡を受けた子)の体調の変化があれば教えてほしい」など状況を伝え、子どもの様子を園全体で見守ることができるような体制を整えましょう。
また、保育園での怪我や体調が悪くなってしまった場合などは、「いつ、どこで、どのような状況でどうなったのか」を記入し、保護者が情景が浮かぶように詳しく記載する必要があります。
保護者が近くで見ていないときに、子どもが怪我をしたり、体調が優れなかったりすると動揺し、不安になることも考えられるでしょう。
保育士さんは当時の様子を分かりやすく伝え、保護者が安心して受け止められるような配慮を大切にするとよいかもしれません。
連絡帳の形式にもよりますが、食事の時間や内容を記録する場合もあるでしょう。
乳児期は授乳やミルクの回数、離乳食が進んでいるかなど記入する項目も多くなることが考えられます。
保育園の中にはお菓子の時間などもあるため、連絡帳を通して保護者と子どもの食事内容を共有しましょう。
保育園では給食の日が多く、子どもに好き嫌いがある場合やあまり量が食べられない場合などがあり、「好きなものしか食べないのではないか」、「野菜は残していないか」と不安になる保護者の方もいるかもしれません。
食べものの好き嫌いがある際は、保育士が「一口だけ食べてみよう」などと声をかけ、徐々に嫌いな食べ物を食べられるようになったいう子どももいるようです。
保育士さんは、子どもの食事の様子を把握し、「今日、嫌いなピーマンが少し食べられました!」など具体的な内容を伝えて、保護者と子どもの成長を共有し、喜びを分かち合えるような文章を記載できるとよいですね。
保育士さんは、連絡帳で保護者に子どもがどのような一日をすごしたのかを伝えます。
乳児期は「寝返りができました」、「ハイハイが少しできるようになりました」など身体の発育を連絡帳に記載し、保護者と子どもの成長を喜ぶことも多いかもしれません。
保育士さんは集団生活において子どもたちがどのように成長していくのか、園での様子を把握し、連絡帳で伝えていきましょう。
連絡帳で子どもの園での様子を伝える際は、具体的なエピソードを記載するとよいかもしれません。
子どもの性格によって、言動や行動に違いが出てくるため、子どもたちがどのような場面で喜怒哀楽を表現しているのか、観察することも大切です。
保護者が連絡帳を通じてその日の子どもの出来事が思い浮かぶことができるように、書き方を工夫できるとよいですね。
連絡帳において、保護者からの「送迎時間」や「送迎する人」、「子どもの家庭の様子」などさまざまな連絡事項を受けることが考えられます。
保育士さんは、送迎業務をスムーズに行うためにも連絡事項を早めに確認する必要があるでしょう。
また、「イヤイヤ期で、靴下を履くのを嫌がり、裸足で登園しました」など子どもの朝の様子を連絡帳に記入する保護者もいるかもしれません。
保育士さんは、子どもの食事や衣服の着脱の援助を保護者から引き継ぐ役目があります。
子どもの状況を把握するためにも、連絡帳に保護者から「家庭での様子」の記入があった場合は、しっかりと確認するとよさそうですね。
保護者からの連絡事項を記載があった場合は、保育士さんが連絡を確認したか気になることもあるかもしれません。
確認した場合は「承知しました。お忙しい中、ご連絡ありがとうございます!」などお礼の一文を添えるなどすると、保育園や保育士に対して、良い印象をもつことにつながるでしょう。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
保育士さんは連絡帳を通して、保護者から育児相談を受けることも多いでしょう。
保護者が子どもの育て方について悩みを抱えている場合に、なかなか相談できる相手が見つからない可能性もあります。
連絡帳に不安や辛い気持ちを記載していた場合は、保護者に寄り添って「相手の話を聞く」姿勢を大切にしていきましょう。
保護者からの育児相談の中で、どのように対応すればよいのかと迷う保育士さんもいるかもしれません。
その際は一人で抱え込まずに、経験豊富なリーダーや主任に相談し、どのように返答すればよいのか考えていきましょう。
また、対応する際は、「お母さんは子育てを充分頑張っていると思います」など保護者が前向きになれるような言葉を選ぶことも大切です。
文章ではなかなか気持ちを伝えられないと考えた場合は、電話や送迎時などで保護者に直接声をかけ、口頭で育児相談にのることも必要かもしれません。
保育園と保護者を繋ぐ連絡帳は大切なツールとなりますが、活用する際にどのような課題があるのかを見ていきましょう。
連絡帳は保護者と連携するうえで大切なものですが、手書きの場合も多く、園での記入作業が終わらない際は、自宅に持ち帰る保育士さんもいるでしょう。
項目が細かく設定している連絡帳もあり、仕事の合間の時間を利用しても、書き終わらないということも少なくありません。
保育士さんも連絡帳の重要性がわかっているからこそ、記入する際は手間をかけたいという想いがあるようです。
しかし、保育士さんの業務は、保育活動以外にも指導案やお便りの作成、行事の企画、運営など多岐に渡ります。
責任感が強い方も多く、一つ一つの業務に全力で頑張るあまり、体調を崩して離職してしまうケースもあるようです。
保育園と保育士を繋ぐ連絡帳の質は落とさずに、少しでも保育士さんの負担が減るような連絡帳業務の構築が求められるでしょう。
保育士さんは子どもの保育活動の合い間を活用し、連絡帳を確認する必要がありますが、ときには確認漏れが起こることも考えられます。
基本的に担任制の保育園が多く、担任が一人で、園児のその日の送迎時間や送迎する人などを把握することも少なくありません。
保育士さんが忙しい業務に追われる中で、連絡帳の確認漏れが起こらないような仕組みが求められるでしょう。
保育士さんは保護者と連絡帳を通じて、連絡事項の共有や育児相談に応じる場合などもありますが、連携が上手に取れず、トラブルに発展する場合もあるようです。
保育士さんの中には、文章で自分の気持ちを伝えることが苦手な場合もあるかもしれません。
上手く言葉が見つからず、保護者に誤解を与えるような書き方をしてしまうことも考えられます。
その際は、経験豊富な保育士さんがサポートするなどして、保護者とのトラブルに発展しないような取り組みも必要になるでしょう。
近年、保育業界で注目されている「ICTシステムの導入」。
ICTシステムには、園児管理や労務管理、保育料の管理などさまざまな機能がありますが、保護者へのお知らせ機能として「連絡帳」が備わったものもあるようです。
ICTシステムの連絡帳機能を活用した場合、保育士さんの業務はどのように変わるのでしょうか。
ICTシステムの導入すると、連絡帳はパソコンやタブレット、携帯電話を通じて入力するため、手作業ではなくなります。
文章を間違えても修正ペンなどは使わずに、手軽に修正が可能になり、文字を簡単に打ち込めることから業務負担の軽減につながるでしょう。
手書きではないことから、温かみを感じられないのではないかという意見もありますが、子どもの様子を写真や動画で伝えられることが出来ることで、子どもの様子が分かりやすいというメリットもあるようです。
ICTシステムの導入により、保護者からの連絡事項があった場合は、職員が同じシステムを共有するため、受けもつクラスの園児以外の子どもの連絡事項についても、確認できるようになるでしょう。
そのため、職員同士の伝達が最小限に済み、連絡帳を開くことなく、機器を操作するだけで確認することが可能となります。
連絡事項の確認漏れを防ぐことで、保護者とのトラブルの軽減にもつながるのではないでしょうか。
ICTシステムの導入により、保護者も場所や時間を選ばすに連絡帳機能を活用することができます。
「保育園に送迎時間の連絡をしていなかった」、「保育園に送迎を叔母に頼んだことを言い忘れた」など、急遽連絡を取らなければならない場合も、手軽に入力でき、伝達がスムーズに進むでしょう。
育児相談をする際も、システムを通じて簡単に伝えることができるため、その手軽さから相談しやすくなることも考えられます。
保育園と保護者が協力して子どもを見守るためにも、連絡帳は大切なものです。
子どもの体調や様子を伝えるだけでなく、保護者からの育児相談の応対などを行ううえでも、必要なツールとなるでしょう。
温かみのある連絡帳にしたいという想いから手書きを重視している園もありますが、ICTシステムの導入により、「保護者との連絡がとりやすくなった」、「園での写真や動画が配信が待ち遠しい。子どもの様子を見れることができてうれしい」などの意見があります。
ICTシステムの保育連絡帳機能を活用することは、保育士の業務負担の軽減だけでなく、保護者との信頼関係を育むうえでも役立つようです。
連絡帳の「タイヘン」を「カンタン」に変わるよう、ICTシステムの導入の検討してみてください。
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