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保育所の定義とは?認可保育所・認可外保育所・認証保育所の違い

保育所の定義とは?認可保育所・認可外保育所・認証保育所の違い Paylessimages/stock.adobe.com
保護者から大切なお子さんを預かる施設『保育所』にはどのような定義があるのでしょうか。また、「認可保育所」「認可外保育所」「認証保育所」といった施設の違いも気になりますよね。保育所の定義や種類、保育士不足や職場環境の改善など保育所を取り巻く課題についてもまとめました。

目次

    保育所の定義とは

    保育所の定義については「児童福祉法第39条第1項」において

    保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が二十人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)とする。

    と定められています。

    出典:児童福祉法からの抜粋

    保育所は子どもたちの乳幼児期の大切な居場所であり、施設で働く保育士は保護者の代わりに子どもたちの健全な育成を支える役割を担います。

    保育所は主に「認可」「認証」「認可外」と3つの種類があります。まずはその概要について詳しく見ていきましょう。

    出典:児童福祉法

    保育所の種類~「認可」「認証」「認可外」~

    認可保育所

    認可保育所とは厚生労働省の「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」を満たした施設です。都道府県知事や市区町村長からの認可を受けたうえで運営されます。

    また、認可保育所には自治体が運営する『公立保育所』と社会福祉法人・学校法人・民間企業などが運営する『私立保育所』があるのが特徴のひとつです。

    認可外保育所

    厚生労働省の児童福祉施設最低基準を満たしていない施設が「認可外保育所」です。託児所やベビーホテルなどがあり、夜間保育にも対応している施設があります。認可外保育施設指導監督基準に基づいて運営する必要があります。

    認証保育所

    認証保育所とは東京都が定めた独自の認証基準を満たした保育所となります。都市型の保育ニーズに特化した施設で「13時間以上の開所」「0歳児保育」の実施が義務づけられています。

    国からの認可を受けた施設ではないため、「認可外保育所」のひとつで定員数や対象年齢によってA型・B型と二つの形態の施設があります。

    認可保育所・認可外保育所・認証保育所との違い

    ここで認可保育所と認可外保育所、認証保育所の違いを一覧で紹介します。

    保育所

    上記のように定員数や開所時間などに違いがあるため、施設に確認することが必要でしょう。

    出典:認可外保育施設指導監督基準/厚生労働省

    出典:東京都の認証保育所制度について/厚生労働省

     

    保育所の課題~深刻化する保育士問題~

    保育所以外にも幼稚園や認定こども園などさまざまな施設があり、子どもを取り巻く環境は変化し続けています。

    このような状況の中で保育所の課題とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。

    保育士の人材不足~就業を希望しない理由は責任の重さや事故が40%~

    保育士は子どもたちの憧れる職業のひとつですが、近年人材不足の問題は深刻化しています。

    厚生労働省の調査では『責任の重さや事故への不安』を理由に約40%の保育士が就業を希望しないことがわかりました。

    保育士が就業しない理由

    出典:保育分野における人材不足の現状/厚生労働省からの抜粋

    その他にも『就業時間が希望と合わない26.5%』『ブランクがあることへの不安24.9%』といった理由で保育士として働くことに対して不安を抱いているようです。

    保護者の方から大切なお子さんを預かるという責任のある仕事にやりがいを感じる一方で、事故が起こった場合のことを考えると「保育士として職務を果たせるだろうか」と考える方もいるでしょう。

    そういった不安を抱えた保育士さんを支えることが大切です。事故防止マニュアルの作成や複数担任制による責任の分散などさまざまな対策が必要でしょう。

    出典:保育分野における人材不足の現状/厚生労働省

     

    保育士の職場環境の整備~ICTシステムの活用~

    保育士は子どもたちの生活全般のサポートの他、保護者対応や行事の企画運営、事務作業など多様な仕事をこなします。

    多くの仕事に取り組むことから「労働時間が長い」「持ち帰り残業が多い」などの不満を感じ、離職してしまう方もいるようです。

    保育士さんの働きやすい環境を作り上げるためには、保育以外の業務の効率化や削減に目を向ける必要があるでしょう。

    その対策のひとつとして「ICTシステムの導入」の推進などが行われています。システムを活用することで園児の情報管理の簡略化、職員の労務管理の健全化に役立ち、保育士さんの職場環境の改善につながるといわれています。

    実際に多くの保育園が導入しており、保育士の仕事量の削減が実現しています。

    保育士さんが保育に集中できる環境を作り上げるためにもそういったシステムの導入などを検討する必要があるでしょう。

    保育所の定義を知って理解を深めよう

    保育所の定義を確認すると、子どもたちや保護者の方にとって欠かせない施設であることがわかります。

    共働き世帯が増加する中で、これからも保育を必要とする子どもが増えることから保育所の需要が高まるでしょう。

    現場で働く保育士さんの職場環境の改善などを行い、保護者が安心して子どもを預けられる社会を作り上げることも大切になります。

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