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保育園で働く栄養士と管理栄養士の実態や役割とは?仕事内容や給与、求人状況

保育園で働く栄養士と管理栄養士の実態や役割とは?仕事内容や給与、求人状況 chaponta/Shutterstock.com
保育園の食を守る「栄養士の仕事」。献立の立案や調理の他、アレルギー対応や給食だよりの発行など、さまざまな業務に取り組むことが考えられます。保育園の栄養士や管理栄養士の役割、仕事内容、抱きやすい悩みなどを詳しく紹介します。厚生労働省の資料をもとに、私立保育園や公立保育園の平均給与などもまとめました。

目次

    保育園で働く栄養士の役割や仕事内容

    保育園で働く栄養士は、栄養管理や調理などを行い、子どもたちの健康や安心・安全な食生活を守ることが主な役割になります。また、子ども一人ひとりの食への関心を高めるための「食育」を取り組むためにも欠かせない存在です。

    保育園の栄養士の仕事内容は以下の通りです。

    • 子どもたちの栄養管理業務
    • 給食やおやつの調理
    • 給食だよりの発行
    • 食育指導
    • 食物アレルギーへの対応・情報管理

    栄養士は、子どもたちに食事を楽しめるような指導を行ったり、クッキングをする際にサポートしたりと必要な人材でしょう。

    未来を担う子どもたちの成長を見守ることができ、仕事へのやりがいを感じる方も多いものです。保育園での栄養士のスケジュールや給与などを知り、就職や転職活動に役立てていきましょう。

    保育園で働く栄養士の一日のスケジュール

    保育園で栄養として働いた場合の一日のスケジュールの一例を紹介します。

    栄養士の一日

    給食だよりや食育に関する情報を発信するなど、事務作業を行うことも多いでしょう。特にアレルギー対応については子どもたちの誤食や誤飲のないように、充分注意する必要があります。

    保育園で働く栄養士の給与や求人状況

    次に保育園の栄養士の給与や求人状況を見ていきましょう。

    給与

    厚生労働省の2019年に発表された資料によると、保育園の栄養士の平均給与は私立保育園に比べ、公立保育園の職員が約7万円ほど多く支給されています。

    保育園の栄養士の給与

    公立保育園の栄養士の常勤職員は、公務員としての給与が支給されるため、私立保育園よりも収入が高くなるようです。

    非常勤の職員の場合は私立・公立保育園の給与金額にさほど違いはありませんが、就職や転職活動をする際は、上記の内容を参考にしてみるとよいかもしれません。

    出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】/内閣府

    求人状況

    保育園の栄養士の求人状況は関東地方の求人が多いようですが、各地域で認定こども園や企業型保育園などさまざまな施設で募集していることが考えられます。

    地域型保育事業を展開している施設では、定員が19名以下と少人数保育を行っていることから、子どもと密に関わりながら献立の立案することもあるようです。

    一方、保育園の中には定員が150名など大規模な園もあるため、調理内容などにも違いがありそうです。

    地域の求人状況をしっかり調査したうえで、就職・転職先を決めることが大切でしょう。

    保育園で栄養士として働くためには

    栄養士として働く場合に、国家資格となる「栄養士」または「管理栄養士」の資格が必要になるでしょう。それぞれの資格の取得方法を紹介します。

    栄養士

    栄養士資格は、大学や短大、専門学校などの養成校を卒業すると同時に取得することが可能です。

    子どもたちの食生活を守ることができるよう、養成校では専門的な知識を学ぶ必要があるでしょう。

    管理栄養士

    管理栄養士になるには、栄養士の資格を保有していることが前提となります。

    受験資格については、栄養士の養成校の修行期間が3年~4年以上、または栄養士の資格を取得後、国が指定した施設で実務経験を積むことが必要となります。

    詳しい条件については「管理栄養士資格試験/厚生労働省」を確認するとよいでしょう。

    幼稚園や認可子ども園などで実務経験を積んだのち、試験を受ける方もいるようです。管理栄養士は、栄養士よりもさらに専門性の高い資格のため、取得することで転職活動の際も有利になるかもしれません。

    出典:管理栄養士資格試験/厚生労働省

    保育園の栄養士として働くうえで大変なこと

    保育園の栄養士はやりがいがある仕事ですが、働くうえで大変なこともあるようです。詳しく見ていきましょう。

    予算を考えた献立の立案

    保育園では毎月の予算を考えて、献立や食材の選定を行います。また、給食の安全性を考えて使用できる食材に規定があるケースも少なくないようです。

    そのため、栄養バランスを考えつつ、よい献立を立てることに難しさを感じる栄養士さんもいるかもしれません。

    過去の献立などを参考に、食材の選定などを工夫する必要があるでしょう。

    悩みを打ち明ける職員がいない

    栄養士は各園に一人だけ配置されていることも多く、悩みを抱いても相談する相手がいない場合もあるようです。「アレルギー対応に不安がある」「献立の立案に迷う」など辛さを感じることもあるかもしれません。

    また、調理師の方との連携が上手にとれず、人間関係がストレスになることもあるでしょう。

    良好な関係を築き上げるためにも、園内の職員と積極的にコミュ二ケーションを図ることを意識するとよいかもしれません。

    事務作業が忙しい

    保育園の栄養士さんは、アレルギー調査や給食だよりなど事務作業が多いことが考えられます。

    なかには給食だよりや献立を手書きで作成している園もあるようです。就職や転職活動を行う際は、事務作業の内容についてもしっかり確認のうえで、応募するとよさそうです。

    保育園の栄養士も注目!保育ICTシステムの活用

    上記で説明したように、事務作業が大変だと感じる栄養士の方は少なくありません。

    そこで事務作業の軽減を図るために、注目されているのが保育ICTシステムです。

    園児の情報管理はもちろん、職員の労務管理を効率的に進めるうえで優れている電子システムになります。

    パソコンやタブレット端末などで職員同士の情報共有を行うため、園児のアレルギー内容や健康調査などもスムーズに確認することができるでしょう。

    また、「給食を少量しか食べられない」「野菜の好き嫌いが多い」など、保育士さんが記録した園児の給食状況を効率的に共有することも可能となります。

    ICTを活用することで、職員同士のコミュ二ケーションの円滑化にも役立ちでしょう。

    就職・転職活動の際には、保育ICTシステムを導入している園かもあわせて、確認するとよいかもしれません。

     

    保育園の栄養士の働き方を知ろう

    保育園の栄養士は、子どもたちの成長を支える大切な役割を担います。

    献立の立案や人間関係など悩みを抱くケースもあるようですが、かわいい子どもたちの育ちを側で見守ることができるやりがいのある仕事でしょう。

    地域型保育事業や認定こども園の増加など、保育業界は著しく変化しています。

    各地域の求人情報をこまめにチェックするなどして、保育園での栄養士としての働き方を考えていきましょう。

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