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乳児院とは?乳幼児を保護して24時間安全に過ごせる児童福祉施設
目次
乳児院とは何らかな事情で保護者の養育が困難な乳児の養育施設のことを指します。
親からの虐待や障害など、さまざまな理由から保護者と生活することが難しい子どもたちを24時間体制で支える施設です。
児童相談所より、一時保護の委託を受けた場合は一時的に乳児が生活することもあり、自室的な一時保護施設としての機能も果たしています。
まずは乳児院の役割や施設数について詳しく見ていきましょう。
厚生労働省の資料をもとに乳児院の役割をまとめました。
この他にも、乳児院では里親への支援や乳幼児の一時的な保護などを行うため、行き場を失った子どもたちを支える機能として重要な役目を果たします。
0歳児~3歳児※特に必要を要する場合は幼児を含む場合もあり
主に公費でまかなわれるようですが、保護者の前年度の所得や世帯の状況に応じて、保護者自身が段階的に一部を負担しています。
入所期間は乳幼児の家庭の事情によって異なります。厚生労働省の資料によると、約半数の方が短期、1カ月未満が26%、6カ月未満を含めると48%となっています。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
2019年10月時点の乳児院の施設数は、142ヶ所です。
乳児院では、以下の職員の配置する必要があります。
乳幼児の安全に養育するためにも、配置基準を厳守する必要があるでしょう。
乳児院では、「児童福祉法に基づき児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則」によると、子どもの数について以下のような基準が設けられています。
【10人以上の乳児が在籍している場合】
(1) 乳児及び満2歳に満たない幼児おおむね1.6人につき1以上
(2) 満2歳以上満3歳に満たない幼児おおむね2人につき1以上
(3) 満3歳以上の幼児おおむね4人につき1以上
出典:児童福祉法に基づき児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則からの抜粋/厚生労働省
看護師の代わりとして、保育士や児童指導員を置くことができます。
出典:児童養護施設等の小規模化及び家庭的養護の推進のために/厚生労働省
出典:最低基準等及び措置費における職員配置基準について/厚生労働省
出典:児童福祉法に基づき児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則/厚生労働省
子どもが保護者もと離れ、乳児院ですごす背景にはどのような理由があるのか紹介します。
保護者からの暴力やネグレクトなどの影響で心身ともに苦痛を強いられると、不適切な養育環境ですごしてきた子どもたちの成長や発達に影響が及ぶでしょう。
このような子どもたちが乳児院に入所することにより、安心できる環境のもとで、回復に向けて「大切にされる」体験を積み重ねることが重要となります。
「生活が苦しい」、「子どもを健全に育てられる環境が用意できない」など家庭のまざまな事情により、乳児院で暮らすことが考えられます。
乳児院は子どもだけでなく、保護者からの相談や精神的ケアを行う役割を果たし、親子の支援施設としても重要な役割を担います。
その他にも保護者との死別など、さまざまな理由で乳児院を訪れる子どもがいるようです。子どもたちが心身共に安心して暮らすことができるように、職員は信頼関係築き挙げることが大切でしょう。
乳児院で生活する場合の一日のスケジュールについてご紹介します。
乳児院によってスケジュールが異なりますが、規則正しい生活を送ることを意識して一日を過ごしていることでしょう。
乳児院の主な行事の一例を紹介します。
お正月にはおせちを食べたり、初詣に行ったりと新年のお祝いの行事を楽しむ乳児院もあるようです。
保育士さんの中には、乳児院の勤務を考えている方もいるでしょう。
乳児院で働く際にどのようなやりがいや大変さについて紹介します。
乳児院では一般的で働く保育園よりも、保育士1人当たりが養育する子どもの数が少ないことから、手厚く関わることができるでしょう。
担当する子どもはさまざまな理由を抱えており、親の代わりとなって見守ることが求められます。
食事や入浴など生活を共にすることで、次第に子どもと愛着関係を築くことができれば、かわいさやいっしょによろこびを分かち合う楽しさを共有でき、保育士としての成長にもつながるでしょう。
乳児院で親代わりとしてすごす中で、子ども一人ひとりと強い絆や信頼関係を育むことができるでしょう。
子どもの成長をまじかで見ることができ、保育士自身が子育てに向き合う際もその経験が役に立つかもしれません。
ミルクをあげたり、オムツを変えたりとさまざまなお世話を行う中で、子どもたちの生活全般を支えるよろこびを感じることができ、やりがいをもって仕事に取り組めるでしょう。
乳児院では、子どもの衣服の着脱、排泄、食事の手伝いなど生活全般のお世話を行います。
その他にも保育記録や保護者のケアや里親との橋渡し的存在として、業務量が多いだけでなく、責任が重い仕事かもしれません。
勤務は24時間体制で行い、シフト制を取り入れ、夜勤や休日勤務、想定外の出来事で残業となるケースもあるようです。
子どもの親代わりとして働くことから、子どもや保護者との接し方に悩むこともあるかもしれません。
信頼関係を築きあげるためには、子どもの心に寄り添った保育が求められるでしょう。
生活全般のお世話をすることから、他の職員との連携も重要となりますが、上手くコミュニケーションをとれずにいると、人間関係で悩む保育士さんもいるようです。
また、仕事にやりがいを感じる一方で、責任の重さから仕事が終わってもプライベートの切り替えが上手くできない方もいるかもしれません。
乳児院は、保護者の養育を受けられない子どもにとって大切な受け皿となる施設です。
職員は親代わりとして在園児の生命を守る重要な役割を担うでしょう。
また、子どもだけでなく、保護者や里親へのケアも重要となり、総合支援を行うことからやりがいをもって働くことができる仕事といえるかもしれません。
乳児院の重要性や役割について理解を深めていきましょう。
ご入力のメールアドレスに資料を
お送りいたします。
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