日々の保育業務に関するお役立ち情報を配信しています。
保育ドキュメンテーションで保育を振り返ろう!作成するメリットや書き方のポイント
目次
保育ドキュメンテーションとは、子どもたちの会話や行動などの活動記録を、写真や動画、コメントなどで残すことを指します。
このような取り組みは「レッジョ・エミリア・アプローチ」という、イタリア発祥の幼児教育法として行われており、保育活動の中で子どもたちは何を学び、何を感じているのかを保護者に向けて発信することを目的として作成されたようです。
日本の保育施設では、子どもたちの成長を記録する場合は、主に保育日誌を活用している方も多いでしょう。
保育ドキュメンテーションは、文章だけでなく、写真や動画を用いることから、子どもたちの表情や行動がよりわかりやすく記録することが可能となるかもしれません。
保育ドキュメンテーションを取り入れることで、保育士にとってどのようなメリットがあるのかを紹介します。
保育士は主に月案・週案・日案を基に保育活動を行いますが、「保育計画がスムーズに進んでいたか」、「子どもたちが楽しく活動に取り組んでいたのか」など、さまざまな視点からその日の保育を振り返ることが多いでしょう。
写真や動画で活動内容を残しておくと、活動の振り返りがしやすく、子どもたちの興味や関心の発見にも役立つかもしれません。
また、特に新人の保育士さんは保育活動をこなすことで精一杯となり、なかなか子どもたち一人ひとりの様子や表情を確認する余裕がない場合もあるでしょう。
保育ドキュメンテーションを活用すると、客観的に活動内容を振り返り、次回の保育へのヒントを得ることにつながるため、保育士としてのスキルアップにも役立つようです。
乳幼児期の子どもたちの成長は目まぐるしく、日々変化していくことでしょう。
「歩くことができるようになった」、「嫌いな食べものが食べられるようになった」など子どもたちの変化をともに喜び、職員同士で分かち合うことも多いかもしれません。
このような子どもたちの成長の場面を切り取り、写真や動画に残すと保育士間で共有がしやすいでしょう。
また、その日出勤していない保育士さんに活動の内容を伝える際に、より具体的に活動が知らせることができるというメリットもあるようです。
保育ドキュメンテーションは写真や動画に子どもたちの活動を残すことから、保育を可視化するうえでも役立つものです。
保護者にとっても、子どもたちの日々の成長を映像で振り返ることができると、保育施設への信頼や安心感をもつことにつながるかもしれません。
保育士も普段の子どもの様子を保護者に伝える際に映像があると、「この活動では○○ができるようになって喜んでいた」、「大きな声で○○と発表していた」などと具体的に話すことができ、コミュ二ケーションがとりやすいという利点があるようです。
また、記録に残すことや保護者との映像共有については、個人情報を保護するという観点から、十分な配慮、説明をしたうえで取り組んでいきましょう。
保育ドキュメンテーションを作成する際のポイントを紹介します。
保育ドキュメンテーションを作る場合は、まず「ごっこ遊び」や「ゲーム」、「給食の様子」、「話し合いの様子」などから活動のテーマを選び、写真や動画に残していきましょう。
テーマを決めずに進めると、何を目的にしたドキュメンテーションなのか不明確になってしまいます。
または抽象的な「笑顔」や「集中力」など、子どもの感性や表現力などに重点を置いたテーマを設定することで、一味違ったドキュメンテーションに仕上がり、新しい発見につながるかもしれません。
7次締切分:2024年10月8日 (火) → 交付決定日:2024年11月22日(金) 予定
追加公募対象枠:通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型)、インボイス枠(電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠
※確定している募集回のスケジュールになります。以降のスケジュールは随時更新いたします。
※一般的に公募が遅くなるにつれて、通過(採択)率が下がるとされているため、お早めの申請をおすすめしております。
※手続きに時間がかかるため、締切は弊社ヘルプデスクの受付締切日を記載しております。
子どもたちがどのようなものに興味や関心をもっているのか、行動や言動をよく観察してメモに残すようにしましょう。
保育活動が忙しく、メモに残せない場合もあるかもしれませんが、その際は職員間で役割分担をするなどして計画的に進めるとよいかもしれません。
大人にないようなアイデアや会話のテンポなど子どもたちの新しい一面を記録できるように、取り組んでいきましょう。
保育施設は、園によって保育方針やカリキュラムに違いがあるでしょう。
一日の活動の中で運動に力を入れている園もあれば、リズム遊びや体操に重視しているという園もあるかもしれません。
そのため、保育ドキュメンテーションを作成する際は、各園の保育方針を活かした内容を作ることも大切でしょう。
園の特色をふまえることを意識すると、保育方針の再確認ができるだけでなく、目標の達成に向けて、どのように取り組めばよいのかがより明確になるかもしれません。
普段の保育活動におけるドキュメンテーション作りも大切ですが、園の保育方針に沿った活動の場面を切り取り、子どもたちの育ちの過程を記録していきましょう。
保育ドキュメンテーションは、保育中の写真や動画を残すことから、職員の負担が増えることも考えられます。
「保育活動を振り返りやすい」、「保護者や職員と共有しやすい」などのメリットがあるものの、保育活動を進めることで精一杯で子どもたちの映像や記録を残す時間がないという保育士の方もいるかもしれません。
その際はICTシステムを活用すると、撮影した画像に簡単なコメントを記入したり、映像を一括管理して職員同士でメモし合ったりと、効率的に記録を残すことができるようです。
その他にも撮影した画像を連絡帳や週案、日案、日誌などに展開することで業務の省略化に役立つ可能性もあります。
一日の保育を振り返り、明日の保育へとつなげるためにもICTシステムを活用し、良質な保育ドキュメンテーションを作成していきましょう。
保育ドキュメンテーションは、子どもたちの保育活動を支えるうえで重要な役割を担うでしょう。
多忙な業務に追われる保育士さんにとって、子どもたちの言動や行動を記録に残し、振り返ることは、仕事に対してのやりがいを感じることにもつながるかもしれません。
また、ICTシステムの活用することで保育ドキュメンテーションが作りやすくなり、業務の効率化にも役立つのではないでしょうか。
各園で個性豊かな保育ドキュメンテーションを作成し、保育の質の向上に向けて取り組んでいきましょう。
ご入力のメールアドレスに資料を
お送りいたします。
こちらの記事もおすすめ