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保育日誌の書き方8選!時短テクはテンプレートやICT化
目次
保育日誌の書き方について「どのように内容を書けばよいのかわからない」、「活動を上手く文章化できない」など悩みを抱えている保育学生の方や保育士さんがいるかもしれません。
保育日誌とは、園生活での子どもの様子や活動内容を記録するものです。
保育日誌を通じて、「保育目標の達成に向けて取り組むことができているか」、「子どもに対して、保育方針に沿った援助ができているのか」などの振り返りに役立つため、書き方のポイントを把握し、保育の質の向上に向けて取り組んでいきましょう。
保育日誌の書き方のポイントは以下の内容が挙げられます。
保育日誌を書く際に、上記の内容を意識すると書きやすくなるかもしれません。
書き方のポイントについて詳しく見ていきましょう。
保育日誌はいくつかの項目に沿って書くことが多いでしょう。
それぞれの園で形式に違いがあるため、どのような項目があるのか、きちんと確認することが大切です。
あらかじめ園独自の項目別のテンプレートを用意している園も多いので、テンプレートに合わせて日々の保育活動を記入していきましょう。
基本的に保育日誌の項目については、以下の内容が考えられます。
その他の項目として「保育士の援助内容」、「保育活動で気になったこと」などさまざま内容が考えられます。
天気などはマークを用いてわかりやすく記入しておくと、「6月は雨の日が多かったので、7月はできるだけ屋外の活動計画を立てよう」など保育計画の策定に役立つかもしれません。
保育日誌は、各園のルールに基づいて記録することが多いものです。
園によって「語尾をですます調にする」、「子どもの様子を多く記入する」などの違いがあるため、ルールを確認するとよいかもしれません。
また、先輩保育士さんにどのような書き方が適切なのか、過去の記入例を確認すると書きやすいでしょう。
ルールが明確化されていない場合もあるため、しっかりとメモを取り、約束事を把握してから書くと効率的に執筆することができそうですね。
保育日誌の内容は、それぞれの保育士さんに任せているという園もあるかもしれません。
自由に書くことができる一方で、どのような内容を書けばよいのか迷う方もいるでしょう。
その際は、自分自身で定型化したテンプレートを作り、あらかじめ要点をまとめておくと書きやすいのではないでしょうか。
また、インターネットでは、保育日誌用の無料のテンプレートを紹介しているサイトなどもあるため、パソコンやタブレットを活用することで、手書きよりも効率的に作成できるかもしれません。
保育日誌は、保育活動の振り返りに役立つ大切なものなので、読みやすい文章を意識して書いていきましょう。
ときには、補助の保育士さんや主任に見せることもあるかもしれません。文章を書いたあとは、必ず読み返して読みやすい文章となっているのか確認するとよいかもしれません。
読みやすい文章を書くポイントは以下の内容となります。
などが挙げられます。
また、文章を書いたあとは、音読する(声に出して読む)と文字が音に変換され、文章におかしな点がないか確認しやすいかもしれません。
文章に誤字や脱字があると、読みにくいものとなってしまいます。
疲れているときや体調が悪いときに保育日誌を書くと、誤字や脱字が増えてしまうことが多いかもしれません。
見直しの際は、書いてから時間を置くなどして、冷静にチェックできるように工夫するとよいかもしれません。
保育学生や新米保育士さんは、保育日誌のチェックをお願いすることも多いでしょう。
先輩保育士さんから「こんな風に書いたほうがいい」など、指摘されることも少なくないようです。
指摘された項目についてはしっかりとメモを取り、次回の保育日誌を作成するにあたって「記入漏れがないか」、「指摘された部分が直っているか」などの確認を行いましょう。
また、一日の保育活動を頭の中にイメージして「保育活動でどのような気づきがあったのか」を振り返り、時系列に沿って記入していくと、漏れを防ぐことに役立つかもしれません。
保育日誌を作成する際は、保育活動中のメモを元に記入することが多いでしょう。
しかし、子どもたちの保育活動を行う際に、なかなかメモを取る時間がもてないこともあるかもしれません。
時間があるときにメモを取ろうと思っても、忙しいと忘れてしまう場合もあるでしょう。
保育活動のスケジュールを確認する際に、あらかじめ「この自由保育の時間に○○ちゃんの様子のメモを取る」、「給食時間に早めに食べ終えて午前中保育活動の反省点を洗い出す」など、意識しておくと保育日誌をスムーズに書くことにつながりそうですね。
保育日誌を書くときは、子ども一人ひとりに対して具体的なエピソードを記入しておくと、再度読み返したときにわかりやすいでしょう。
保育園によっては、保育日誌や連絡帳をもとに年度末に個人記録票を作成する場合もあるようです。
そのため、「〇月はこの4人を中心に様子を見よう」など、あらかじめ特定の子どもを見るための計画を立てておくと、意識して子ども一人ひとりを観察することができ、日誌に記入する際も書きやすいかもしれません。
「○○ちゃんが○○ちゃんとケンカしている様子。子どもの自発性を大切にするために見守っていたが、明日の2人の様子を見て間に入った方がよい場合は、タイミングを考える。」など、子どもとの関わりや自分の感想などを具体的に詳しく記入しておくと、援助方法の振り返りにも役立ちそうですね。
また、園の中には、個人情報を守るという観点から、保育日誌に「個人名を記入しない」、「イニシャルで記入する」という場合もあるでしょう。
あらかじめルールを把握してから、具体的なエピソードが書けるように意識して保育活動を行うと日誌が書きやすいのではないでしょうか。
保育日誌の書き方のポイントを紹介しましたが、保育士さんの中には日誌を書くことに時間がかかり、労働時間が長くなってしまったり、持ち帰り残業が多くなってしまったりと負担を感じるケースもあるようです。
近年では、ICTシステムを導入し、保育日誌を記入しやすくすることで、保育士さんの業務負担の軽減に取り組んでいる保育園もあります。
ICTシステムを活用することで、保育日誌業務はどのような変化をもたらすのかを解説します。
保育日誌を書く際に、「なかなかよい文章表現が見つからない」、「手書きだと、見直したときに消して書いての繰り返しで大変」など、負担を感じることもあるでしょう。
しかし、ICTシステムを活用することで記入の簡略化に役立つことが考えられます。
文例集が組み込まれているものもあれば、過去の文言をコピーして再利用することが可能な場合もあるようです。
手軽に記入できると、保育日誌に対して苦手意識がある保育士さんも作成しやすいかもしれません。
ICTシステムで、職員の保育日誌を一括管理すると、職員同士でクラスの活動内容を共有しやすいでしょう。
また、担任が体調不良で急遽休みを取った場合も、前の日の活動をICTシステムで確認できると、代わりの方が活動のつながりを考えて保育しやすいというメリットもあるようです。
保育施設では、折り紙や色紙などさまざまな消耗品を使うことが考えられるため、費用がかかることも多いでしょう。
主に紙を使用することが多い保育日誌ですが、ICTシステムを活用するとタブレットや携帯などで情報共有を行うことができるため、ペーパーレス化にも役立つでしょう。
保育日誌は子どもたちの保育活動を支えるうえで大切な要素のひとつです。
保育の質の向上のためにも、日誌の書き方のポイントを把握し、記入する際に役立てていきましょう。
また、保育士は日誌だけでなく、週案や日案の作成、個人記録など書きものが多い仕事だと言われています。
保育士さんの業務負担の軽減に向けて、ICTシステムの導入などを検討することも大切でしょう。
ICTシステムにはさまざまな種類があり、保育日誌に特化したものや園児管理や職員のシフト管理、保護者へのお知らせ機能といった事務作業の効率化を目指したものもあります。
自園の運営に合ったICTシステムを活用し、保育士さんが働きやすい環境となるように取り組んでいきましょう。
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