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保育園の指導監査とは?ICTシステムを活用するメリット
目次
保育園で行われる指導監査とは、児童福祉法に基づいて保育園で施設の整備や運営に関する基準が適正に守られているのかを検査をするものです。
各自治体の担当職員が保育園を視察し、指導監査を行うため、提出書類などが多く、事前の準備に時間がかかる場合もあるようです。
自治体や担当者によって監査の調査方法に違いがあるようですが、まずは各都道府県の指導監査を一例として、目的や指導監査項目、流れについて解説します。
千葉県船橋市を例として、児童福祉施設で行う目的について見ていきましょう。
保育園での指導監査は、児童福祉法に基づいた基準に対して保育園の運営や設備などの検査を行い、改善が必要な場合に指導や助言をすることで、適性な運営の確保につなげることを目的としています。
職員の配置基準や保育内容などさまざまな重要事項をチェック項目として、定期的に自治体の担当職員が検査を行われるようです。
自治体によって指導監査の項目事項に違いがありますが、前年度の指導監査の結果や国からの通知などを踏まえて、各年度で項目事項を設定している場合もあります。
鹿児島市の社会福祉施設等概要報告書及び自主点検表を例をみると、以下の項目に合わせて運営や設備について明確にすることが重要でしょう。
上記は一例ですが、指導監査に向けて施設整備や職員体制などの詳細を記入した資料を提出し、適性な運営が行われている旨を報告することが大切でしょう。
各自治体のホームページにて、監査項目や提出書類について紹介していることが多いため、監査について早めに確認するとよいかもしれません。
出典:2020年度社会福祉施設等概要報告書及び自主点検表/鹿児島市
指導監査については必要書類の提出と実施監査が行われます。
また、流れについては厚生労働省の資料をもとに島根県の例を引用して紹介します。
抜粋:保育所の指導監査の効率的・効果的な実施に向けた自治体の取組等に関する研究会報告書 p43/厚生労働省
島根県の指導監査については、地域福祉課と子ども・子育て支援課が協力して行っているため、上記のような流れで連携して実施しているようです。
監査調書などの資料の提出は期限があるため、あらかじめきちんと資料を整理しておく必要があるでしょう。
また、労務管理については正確な情報を提出することも大切です。
例えば、「出勤日に押印をするだけのハンコ管理」をしている場合などは、正確な労働時間の集計は難しいかもしれません。
労務監査では証拠がないことそのものを指摘されて、働き方改革関連法に抵触する可能性もあります。
タイムカードの場合も安価で導入しやすいですが、その記録をシフトと照らし合わせて残業時間を集計する必要があり、手間がかかってしまうかもしれません。また、記録した書類を3年間保管する必要もあります(労働基準法第109条)。
監査に向けた準備を行うためにも、パソコンやスマートフォンを使用した情報共有・管理の効率化に向けて、ICTシステムの活用に目を向けることも重要でしょう。
出典:保育所の指導監査の効率的・効果的な実施に向けた自治体の取組等に関する研究会報告書 p43/厚生労働省
ICTシステムとは、パソコンやスマートフォンを活用して、労務や児童情報の管理などを行うシステムです。
導入することで指導監査に向けて、勤怠管理業務からシフト作成業務までが簡易化が期待できるでしょう。
ICTシステムを活用するメリットについては以下の通りです。
上記以外にもICTシステムを利用すると、朝夕出勤の職員や時短勤務職員に向けた保育施設に合ったさまざまなシフトパターンを作成、必要配置人数の自動計算などシフト作成と勤怠管理にかける時間を大幅に短縮できる可能があります。
また、児童台帳の管理などさまざまな機能が備わっているため、ICTシステムを活用した業務を効率化が期待できるでしょう。
指導監査は全国の保育施設に関して保育の質の確保、向上に向けた重要な機会でしょう。
提出書類を準備する際は、ICTシステムを活用することで業務がスムーズに進む可能性があります。
提出書類をそろえることに時間がかかるケースもあるため、計画的に行うことも重要でしょう。
また、実地監査に向けて職員の人員配置や保育内容についてきちんと説明できるように資料をまとめることも大切です。
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