日々の保育業務に関するお役立ち情報を配信しています。
保育園や幼稚園の給与計算を簡単に!ICTシステムを導入する4つのメリット
目次
毎月、保育園や幼稚園で職員への給与を計算する場合は「勤怠」「支給額」「控除額」などをしっかり確認したうえで算出する必要があるでしょう。
給与明細の主な項目は以下の通りです。
<勤怠の項目>
・就業日数・出勤日数・労働時間・欠勤日数・有休消化、残日数
<支給の項目>
・基本給・役職手当(主任・リーダーなど)・残業手当・通勤手当・住宅手当・扶養手当
<控除の項目>
・雇用保険・健康保険・厚生年金・住民税
この他に給食費を徴収する場合は給与から控除するケースもあるでしょう。中には各園の福利厚生制度によって給食費や研修のための教材費が補助される場合もあるようです。
上記のように給与を計算する際はさまざまな項目をチェックしたうえで、正確にデータを集計・計算する必要があります。
給与計算の方法は各保育施設で違いがあるようです。
保育事務員が担当する場合もあれば、園長先生や副園長先生が担うケースもあるでしょう。
例えば、勤怠をタイムカードで管理している場合は、集計後に電卓で計算して帳簿に書き写すという園もあるでしょう。
また、勤怠をパソコンのソフトで管理する園ではデータを基に表計算ソフトに手入力して算出するケースがありそうです。
職員一人ひとりの勤怠を正確に把握して給与を算出するため、業務の負担が大きいと感じる担当者の方もいるかもしれません。
保育園や幼稚園はたくさんのパート保育士さんを雇用していたり、複雑なシフトを組んでいたりするため、勤怠の確認に時間を要する可能性も考えられます。
業務の効率化を図るうえで改善策を模索する園が多いかもしれません。
保育園や幼稚園の給与計算の効率化に向けて注目されているのが「ICTシステム」です。
タブレットやパソコンなどで勤怠の一括管理を行うことが可能です。
専用の機器にICカードをかざすと出退勤や残業時間を記録し、自動集計ができます。給与計算ソフトと連動することで給与の算出の簡略化につながりそうです。
また、ICTシステムにはさまざまな種類があり、各園の勤怠内容に合わせて必要な集計データをカスタマイズできる機能が備わっているものもあります。
各園が活用しやすい形で導入できるため、安心して利用することができそうですね。
ここからはICTシステムの導入がどのようなメリットをもたらすのか、詳しく見ていきましょう。
保育施設にICTシステムを導入するメリットを4つ紹介します。
まずICTシステムを活用すると給与計算の効率化に役立つことが挙げられます。
保育業界では深刻な人手不足が続いており、中には「週1日出勤」「1日2時間~早朝勤務を担当」など短時間のパートを雇用している園も多いようです。
さまざまなシフトパターンがあることから、勤怠・給与計算の管理が大変なケースもあるでしょう。
また、幼稚園では変形労働制を取り入れている園もあるため、月によって給与計算方法が異なる場合もありそうです。
ICTシステムを活用すれば、一人ひとりのシフトパターンを設定・管理することができ、複雑な集計作業も容易になるでしょう。
給与支給ミスはあってはならないことですが、業務負担が大きい中で「確認漏れがあった」「正確なデータが反映されていなかった」というケースもあるかもしれません。
ミスがあると園への信頼が損なわれる可能性があるため、正確に集計することが大切になります。
その点、ICTシステムは自動計算機能が備わっているため、単純な計算ミスや反映ミスの防止に役立つでしょう。
また、職員の勤怠情報を一覧で見る機能が搭載したシステムもあることから情報管理・共有しやすいというメリットもありそうです。
保育園や幼稚園はそれぞれ必要な人員配置が異なります。その配置人数によって職員のシフト調整が行われることでしょう。
【国が定める人員配置】
<保育園>
※原則、常時2人以上の保育士を配置する
<幼稚園>
保育の質を重視して配置人数を多めに設定している園もあるかもしれません。その一方で人材が不足し、ギリギリの配置人数で運営する園もありそうです。
ICTシステムではこのような人員配置人数も正確に管理でき、職員一人ひとりの勤務時間・残業時間の見える化も可能です。
中には、職員配置人数や有資格者配置人数も自動計算され、不足箇所を色付きで表示する機能が備わっているものもあるため、チェックしやすいでしょう。
給与ソフトと連動でき、残業代の発生状況も簡単に確認できそうです。
給与計算は正確性を求められる業務のひとつになります。一人ひとりの勤怠データと照らし合わせて行うため、時間がかかる場合もあるでしょう。
保育園や幼稚園では1人の担当者が事務作業や給与計算、経費計上などさまざまな業務を行うケースも多いかもしれません。
業務負担が原因で「いつも月末の残業が多い」「疲労がたまりミスが起こる可能性もある」などさまざまな不満が蓄積する場合もありそうです。
ICTシステムを導入することで集計作業が簡略化し、業務負担の軽減に役立ちそうですね。
出典:現行の保育所・幼稚園・認定こども園の基準について/厚生労働省
保育園や幼稚園での給与計算の効率化には、「ICTシステムの導入」が有効な手段のひとつといえるでしょう。
国からの補助金制度も活用することができるため、まずは一度、活用を検討してみるとよいかもしれません。
保育士バンク!コネクトでは「【2022年度版】保育ICTで使える補助金・助成金まるわかりガイド」などもご用意させていただいています。
無料相談会も実施しているため、導入に迷われている方はお気軽にご相談ください。
ご入力のメールアドレスに資料を
お送りいたします。
こちらの記事もおすすめ