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カウプ指数とは?子どもの太りすぎや痩せすぎが計算できる

カウプ指数とは?子どもの太りすぎや痩せすぎが計算できる Elena Nichizhenova/Shutterstock.com
乳児や幼児の発育状況を数値であらわす「カウプ指数」。子どもの肥満状態などを把握する際に活用することができ、計算方法を知りたい方もいるかもしれません。カウプ指数の計算方法や実際の計算活用例、保育施設でのカウプ指数の管理方法などを紹介します。子どもの発育については個人差があるため、あくまでも目安として参考にしてみてください。

目次

    カウプ指数とは

    カウプ指数(Kaup Index)とは、乳児、幼児(満3歳から5歳まで)の栄養状態や体格をあらわす指数です。

    大人の肥満度などを判定する「BMI値」と似た指標と捉えるとよいかもしれません。

    子どもの成長について「うちの子は少し太りぎみかもしれない」、「周りの子より細く、栄養が足りているのだろうか」など子どもの発育状況に不安を抱く保護者の方も多いかもしれません。

    その際にカウプ指数の計算方法を知っておくと、基準値と照らし合わせることができ、確認しやすいでしょう。

    また、赤ちゃんの発育は一人ひとり異なるため、月齢や身長や体重などの基準値を示した、「成長曲線」などをみて総合的に判断するものです。

    カウプ指数はあくまでも参考の目安として捉えるとよいでしょう。

    カウプ指数の求め方

    厚生労働省の資料をもとに、カウプ指数の計算式や基準値、成長曲線などを紹介します。

    計算式

    カウプ指数の計算式は以下の通りです。

    体重(g)÷{身長(cm)×身長(cm)}×10=カウプ指数

    上記のようにカウプ指数は、身長と体重の値を組み合わせて算出することができるため、目安として活用されることが多いようです。体重の単位はグラム(g)、身長の単位はセンチメートル(cm)として、計算するのでこの点に注意しましょう。

    カウプ指数の基準値

    カウプ指数の基準値は以下の通りです。

    カウプ指数

    上記の表に計算式の値をもとにして、照らし合わせてみましょう。

    計算式の活用例

    ①子ども8カ月、身長が75cm、体重8500gの場合

    8500÷(75×75)×10=15(小数点以下切り捨て)

    カウプ指数 15

    ②子ども2歳6カ月、身長が92cm、体重16100gの場合

    16100÷(92×92)×10=19(小数点以下切り捨て)

    カウプ指数 19

    正確な値を出すためにも身長や体重をきちんと計ったうえで計算するとよいでしょう。

    成長曲線

    カウプ指数はあくまでも目安として確認するものなので、厚生労働省が発表している以下のような成長曲線なども参考にして、お子さんの状態を判断するとよいかもしれません。

    乳幼児の成長曲線

    出典:成長曲線/厚生労働省からの抜粋

    成長曲線は母子手帳などにも記載していることでしょう。お子さんの発育状況が心配な場合は、一人で抱えこまず、自治体の保健センターや病院などに相談するとよいかもしれません。

    出典:用語の定義(12) 子どもの体型/厚生労働省

    出典:成長曲線/厚生労働省

    保育施設でのカウプ指数管理方法

    保育施設で身体検査を行う際に、園児のカウプ指数を計算して、発育状況を確認する場合もあるかもしれません。

    その際は紙ベースで管理するとデータの記録、修正作業に時間がかかるケースもあるでしょう。

    そこで活用できるのが「保育ICTシステム」です。

    パソコンやタブレットを活用して、園児の個人情報や登園管理、職員の労務管理などを一括で行うことができるため、情報の整理にも役立つでしょう。

    カウプ指数なども個人情報の中に記録しておくと、保護者から発育状況に相談があった場合なども対応しやすいでしょう。

    年度ごとに担任への引継ぎが行う場合も、保育ICTシステムを活用することで、情報が一覧で確認できるなど、業務の効率化にも役立ちそうです。

    カウプ指数を把握して効率的に管理しよう

    カウプ指数の計算方法を知っておくと、我が子の発育状況の目安を確認することができるでしょう。

    一人ひとり体格や体質なども異なることから、数値はあくまでも参考程度に捉え、成長曲線なども活用して総合的に判断することが大切です。

    また、保育施設などで身長や体重、カウプ指数などさまざまな健康状態を管理する場合は、保育ICTシステムなどを活用することで情報の整理がしやすい場合もあるでしょう。

    保育士さんの業務の負担を削減するためにも、保育ICTシステムの導入なども検討してみるとよいかもしれません。

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