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保育教諭とは?幼保連携型認定こども園の先生のこと

保育教諭とは?幼保連携型認定こども園の先生のこと maroke/Shutterstock.com
幼保連携型認定こども園で勤務することができる「保育教諭」とは、どのような資格なのでしょうか。取得するために必要な要件や方法も気になりますよね。保育教諭の概要や取得方法、保育士・幼稚園教諭の仕事内容との違いなどもふまえて紹介します。

目次

    保育教諭とは

    保育教諭とは、幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を保有する「幼保連携型認定こども園」の先生のことをいいます。

    幼保連携型認定こども園は、待機児童問題の解消や地域の子育て支援を目的とした認定こども園のひとつで、幼稚園と保育所の両方の良さを兼ね備えた施設です。

    認定こども園にはその他に「幼稚園型」、「保育所型」、「地方裁量型」がありますが、幼保連携型は、保育と教育の視点で子どもを育成するために、保育教諭のように2つの免許・資格を保有する職員が求められています。

    その他の認定こども園については、満3歳未満の子どもを担当する場合は保育士資格、満3歳以上の場合は幼稚園教諭・保育士資格の両免許・資格の併有が望ましいとされています。

    幼保連携型認定こども園の現状

    2020年に設立した認定こども園は8,016ヶ所あり、そのうち幼保連携型の認定こども園は5,688ヶ所となり、職員として働く保育教諭の需要がますます高まることが考えられます。

    しかし、現場の職員の中には「保育士のみ」、「幼稚園教諭のみ」など、1つの資格や免許を保有している方も多いようです。

    まずは保育教諭になるためにはどのような方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

    出典:認定こども園概要/内閣府

    出典:認定こども園に関する状況について/厚生労働省

     

    保育教諭になるためには

    2015年の認定こども園法によって、幼保連携型認定こども園で勤務するためには保育教諭が必要となりますが、すぐに資格を取得することが難しい保育士・幼稚園教諭の方もいるため、保育教諭を取得するまで経過措置が設けられています。

    保育施設で働く職員の方は、該当する項目を確認し、保育教諭を取得するための必要要件を把握しておくとよいでしょう。

    幼稚園教諭免許状のみをお持ちの方

    幼稚園教諭免許のみをお持ちの方で、3年以上かつ4,320 時間以上実務経験がある場合(複数施設での合算も可能)は、2024年までに「保育士資格取得特例制度」を利用することができます。

    指定養成施設において最大8単位(特例科目:福祉と養護、乳児保育など)を受講することで、保育士資格を取得することが可能です。

    通学制、通信制があり、日程に合わせて受講することできます。

    保育士資格のみをお持ちの方

    保育士資格のみをお持ちの方で、3年以上かつ4,320 時間以上実務経験がある場合(複数施設での合算も可能)は、2024年までに「幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例」を利用してすることで、幼稚園教諭免許状の取得が可能となります。

    指定養成施設で最大8単位(教職の意義及び教員の役割・職務内容、幼児理解の理論及び方法など)を通信制又は通学制で受講する必要があります。

    幼稚園教諭には1種と2種がありますが、学士の学位を有する場合は1種を取得することができます。

    幼稚園教諭免許状、保育士資格を同時に取得したい方

    幼稚園教諭免許状、保育士資格を同時に取得したい場合は、特定の養成学校で所定のカリキュラムを修了する必要があるでしょう。

    主に4年生制大学や2年制の短大、専門学校がありますが2年制の場合は実習や多くの単位を2年で取得するため、多忙となることが考えられます。

    また、養成学校に通うための費用ついては国からの支援として「保育士修学資金貸付」が用意されており、条件を満たすことで入学準備金の貸し付けなどを利用することが可能です。

    出典:保育士修学資金の貸付け等について/厚生労働省

    保育教諭と保育士・幼稚園教諭の仕事内容の違い

    保育教諭の仕事は、保育士・幼稚園教諭の仕事内容の違いについてみていきましょう。

    対象年齢

    保育教諭・保育士の活動を行う子どもの対象年齢は、0歳~5歳までです。

    幼稚園教諭は3歳~5歳までの子どもを対象としているため、この点に違いがあるでしょう。

    保育内容

    保育士は保育所保育指針をもとに食事や睡眠、排せつ、清潔、衣類の着脱など、身の回りの世話や遊びの指導などを行います。

    また、幼稚園教諭は、幼稚園教育要領をもとに、小学校、中学校などの学校という位置づけで教育活動に携わります。

    保育教諭は、生活習慣などを養いながら教育を行うため、「保育」、「教育」の両方の仕事をこなすことが求められるでしょう。

    特に3歳~5歳までを対象にした保育活動を行っていた幼稚園教諭の方は、勤務している園が認定こども園に移行した場合に、対象年齢の幅が広がり、戸惑うこともあるかもしれません。

    保育教諭として働く場合に、子どもたちに適切な保育活動を提供できるように改めて食事の援助方法や遊びの指導について学習し、研修などにも積極的に参加するとよいでしょう。

     

    保育教諭の資格を活かして認定こども園で働こう

    幼保連携型認定こども園は増加傾向にあり、保育教諭は子どもたちの健全な育成を支えるために重要な存在でしょう。

    保育士・幼稚園教諭の両方の資格を取得することは、認定こども園で活躍できるだけでなく、転職する際も仕事の幅が広がるのではないでしょうか。

    保育教諭の取得の経過措置は期限があるため、該当される方は必要要件の確認や仕事のスケジュール調整などを行い、スムーズに取得できるように計画することも大切かもしれません。

    未来を担う子どもたちの乳幼児期を見守るためにも、保育教諭の資格を取得し、仕事に役立てていきましょう。

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